職務命令の形骸化をすすめる校長
では、教育庁はこんな校長を放置していたのか。実際はそうではない。
当時の高等学校指導課長が「形式を伴わない職務命令書は認められない」と、西高の校長を厳しく指導している。当時の高等学校指導課長に聞いてみると、こんな指導が行われていたことになる。
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メモ(注「私」とあるのは当時の高等学校指導課長)
1 平成16年4月の入学式に向け、高等学校教育指導課は、通達後初めての入学式でもあり、課長の指示の下、入学式正常化の取り組みを卒業式同様行った。
2 4月当初から、3地区担当指導主事から、「西高校が職務命令を出さないでいる」旨の報告を受けた。その場で、担当指導主事に、「校長が変わったことでもあり、この入学式には必ず出すよう指導せよ。最後は私が指導する」旨指示をした。
3 指導主事の度重なる指導にも関わらず、「西高校長が指導に従わない」旨の報告を受けたことから、課長として指導することとした。
4 4月6日夕刻、校長に電話をした。やりとりは以下の通りである。
課長 個別的職務命令を文書で出していただきたい。
校長 出すつもりはない。
課長 困難な中で他の校長たちががんばっている。管理主事出身の先生が出さないことはおかしいのではないか。
校長 そんなこと言っても、この学校なりの難しさがあるんだよ。
課長 卒業式、入学式の正常化のために、一緒に広島に調査に行ったではないか。その人間が出さないのか。
校長 今のところ出すつもりはない。
(この後、口論となり、校長が電話を切る。小一時間経過して、校長から電話が入る)
校長 わかった。出すことにする。
課長 そうですか。ありがとうございます。これで他の校長も安心するでしょう。
5 その後、指導主事から、「西高校長の個別的職務命令が、実施要綱に名前を入れた程度のものである」との報告を受け、「指導を徹底せよ。そんなもの認められるわけない」と指示した。
時間をおいて、校長と電話で、「まったく出さなかった前校長と比べれば前進とはいえるが、他の校長が頑張っているのにおかしいですよ。私の立場で、そんなものは認められませんよ」と話をしている。
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…K澤指導課長(当時)は、右翼都議の手先であることが判明!!
「メモ」は都教委の内部資料ではないのか。それが流出している。
上司は許可したのか???
一方の当事者である当時西高校長から、文書開示及び公刊物への掲載の了承をとったのか???
「個人情報保護条例」とはいったい何のためにあるのか???
一部木っ端役人と極右都議との癒着を満天下にさらす仰天の資料だ!?
第七の問題
…西高・新宿高の校長を、右翼都議から追求されるまで問題にしなかったことをあげつらっている。
ところが、教育庁の調査によれば、校長は担当課長の了解を得たと言っているらしい。つまり、先ほど紹介した意味不明の職務命令書を担当の課長が認めたと言っているのだ。
しかしながら、どこをどう解釈してもそんな結論には到達出来ない。担当課長はハッキリ「認められない」と明言している。おかしな話ではないか。
おかしな話であることに蓋をして、教育庁の説明によれば、「最終的に校長判断」で極めて変形した職務命令が出されることになったと言う。
つまり「校長が判断したから仕方がないですね」と言っている。変形した職務命令を出しておいて、どこが仕方ないのか。いい加減にしてもらいたい。
組合迎合の言い訳に終始する校長を庇い立てる、教育庁の体質に第七の問題がある。
堕落の実態
第八の問題
…「不正を見て見ぬふりをする」例として、ひとつひとつ丹念に攻撃している。
過激性教育で話題になったあの七生養護学校でも、前任校長と組合との不適切な実態を管理主事に訴えた新任校長に、その管理主事は「これは聞かなかったことにしましよう」「これは前任校長の個性と受け止めましょう」と言って、校長を見殺しにしようとした。
また、我々のところに取材に来た通信社の記者は、ある指導主事が「国旗・国歌でごたごたして、それよりもっと大切な生徒たちの学力低下がおざなりにされている」と嘆いていたと言っている。
まるで、国旗・国歌適正化をすすめるほうが悪いような言い方だ。
…どっちが大切か冷静に考えてごらん。君たちのイデオロギー剥きだしぶりが、一般市民からは鼻つまみであることが少しは分からないのか。
(略)
この主事が校長になる。もちろん、使命感に燃えた主事もいるし、また、校長もいることは確かだ。しかし、中には紹介したような不埒なことを平然と行って恥じない校長もいる。
これが第八の問題。こんな例を挙げたら切りがない。
正常化への闘争
指摘した問題点の内、教員一人ひとりへの職務命令は、今後も学校現場が正常化されるまで出し続けることに軌道修正された。
また、17年12月8日の都議会本会議質問(古賀俊昭都議)によって、生徒扇動禁止について、今後通達(命令)対処することが決定したし、西高などの不明確な職務命令をなくすために、職務命令の項目を通知で示すこと、更には問題発生校には即時、アドバイザーを派遣することなども決まった。
特に生徒扇動禁止の通達は画期的であり扇動禁止に大きな力となる。
(略)
情けないと言えばその通りだが、それが官僚の姿なのだ。もちろん行政にも志ある官僚がいるし、また、今回、資料を寄せてくれた心ある校長、教員もいる。
…権力の走狗、密告者、チクリ魔、内通者、諜報者、おまけに守秘義務違反。
しかし、教育庁が一部のサヨクと「なあなあ主義」官僚に占領されていることは事実だ。教育庁をこの呪縛から解放することなしに、教育正常化はすすまない。
…ここには、
① いったんは引っ込みかけた「個別職務命令」を今年度も出し続けることになった経過と暗闘、
② 3・13通達(生徒への君が代斉唱を教師に強制させる)を発令させる経過と暗闘、
が、臆面もなく、赤裸々に示されている。
また、彼らの意に反する者は、管理主事・指導主事だろうが、現場の校長だろうが、一般教員だろうが、すべて「教職員組合」の仲間・「サヨク分子」とレッテルを貼り、言うなりにさせようという、偏見と傲慢さを自慢げに露わにしている。
土屋よ、古賀よ、君たちは、「民主主義」「市民的自由」「人間の尊厳」という言葉を知らないのか。
まるで、明治維新以前のお殿様が君臨する「封建社会」に逆戻りするような、またどこぞの首領様の命令には絶対服従の全体主義国家でしか通用しないような、そんな言いぐさをしたり顔で振りまいている。
君たちは、残念ながら「自由」の国、日本には不適切な思想の持ち主と言わざるを得ない。君たちのように「民主」「自由」「平和」を踏みにじる輩を「ファシスト」と称するのだ。「国旗国歌の適正化」を言う前に、都議会はただちに、現憲法に基づき議員の「適正化」をこそ図るべきである。ファシズムを阻止し「自由」を守るためなら、違憲都議に対する「個別職務命令」の発動も辞さずに。
都教委の鼻面を引きずり回しているのは、まさしくこんな輩であることが恥ずかしげもなく堂々と表出されている。笑ってはいけない。笑顔も凍り付きそうな惨憺たる論文である。
では、教育庁はこんな校長を放置していたのか。実際はそうではない。
当時の高等学校指導課長が「形式を伴わない職務命令書は認められない」と、西高の校長を厳しく指導している。当時の高等学校指導課長に聞いてみると、こんな指導が行われていたことになる。
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メモ(注「私」とあるのは当時の高等学校指導課長)
1 平成16年4月の入学式に向け、高等学校教育指導課は、通達後初めての入学式でもあり、課長の指示の下、入学式正常化の取り組みを卒業式同様行った。
2 4月当初から、3地区担当指導主事から、「西高校が職務命令を出さないでいる」旨の報告を受けた。その場で、担当指導主事に、「校長が変わったことでもあり、この入学式には必ず出すよう指導せよ。最後は私が指導する」旨指示をした。
3 指導主事の度重なる指導にも関わらず、「西高校長が指導に従わない」旨の報告を受けたことから、課長として指導することとした。
4 4月6日夕刻、校長に電話をした。やりとりは以下の通りである。
課長 個別的職務命令を文書で出していただきたい。
校長 出すつもりはない。
課長 困難な中で他の校長たちががんばっている。管理主事出身の先生が出さないことはおかしいのではないか。
校長 そんなこと言っても、この学校なりの難しさがあるんだよ。
課長 卒業式、入学式の正常化のために、一緒に広島に調査に行ったではないか。その人間が出さないのか。
校長 今のところ出すつもりはない。
(この後、口論となり、校長が電話を切る。小一時間経過して、校長から電話が入る)
校長 わかった。出すことにする。
課長 そうですか。ありがとうございます。これで他の校長も安心するでしょう。
5 その後、指導主事から、「西高校長の個別的職務命令が、実施要綱に名前を入れた程度のものである」との報告を受け、「指導を徹底せよ。そんなもの認められるわけない」と指示した。
時間をおいて、校長と電話で、「まったく出さなかった前校長と比べれば前進とはいえるが、他の校長が頑張っているのにおかしいですよ。私の立場で、そんなものは認められませんよ」と話をしている。
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…K澤指導課長(当時)は、右翼都議の手先であることが判明!!
「メモ」は都教委の内部資料ではないのか。それが流出している。
上司は許可したのか???
一方の当事者である当時西高校長から、文書開示及び公刊物への掲載の了承をとったのか???
「個人情報保護条例」とはいったい何のためにあるのか???
一部木っ端役人と極右都議との癒着を満天下にさらす仰天の資料だ!?
第七の問題
…西高・新宿高の校長を、右翼都議から追求されるまで問題にしなかったことをあげつらっている。
ところが、教育庁の調査によれば、校長は担当課長の了解を得たと言っているらしい。つまり、先ほど紹介した意味不明の職務命令書を担当の課長が認めたと言っているのだ。
しかしながら、どこをどう解釈してもそんな結論には到達出来ない。担当課長はハッキリ「認められない」と明言している。おかしな話ではないか。
おかしな話であることに蓋をして、教育庁の説明によれば、「最終的に校長判断」で極めて変形した職務命令が出されることになったと言う。
つまり「校長が判断したから仕方がないですね」と言っている。変形した職務命令を出しておいて、どこが仕方ないのか。いい加減にしてもらいたい。
組合迎合の言い訳に終始する校長を庇い立てる、教育庁の体質に第七の問題がある。
堕落の実態
第八の問題
…「不正を見て見ぬふりをする」例として、ひとつひとつ丹念に攻撃している。
過激性教育で話題になったあの七生養護学校でも、前任校長と組合との不適切な実態を管理主事に訴えた新任校長に、その管理主事は「これは聞かなかったことにしましよう」「これは前任校長の個性と受け止めましょう」と言って、校長を見殺しにしようとした。
また、我々のところに取材に来た通信社の記者は、ある指導主事が「国旗・国歌でごたごたして、それよりもっと大切な生徒たちの学力低下がおざなりにされている」と嘆いていたと言っている。
まるで、国旗・国歌適正化をすすめるほうが悪いような言い方だ。
…どっちが大切か冷静に考えてごらん。君たちのイデオロギー剥きだしぶりが、一般市民からは鼻つまみであることが少しは分からないのか。
(略)
この主事が校長になる。もちろん、使命感に燃えた主事もいるし、また、校長もいることは確かだ。しかし、中には紹介したような不埒なことを平然と行って恥じない校長もいる。
これが第八の問題。こんな例を挙げたら切りがない。
正常化への闘争
指摘した問題点の内、教員一人ひとりへの職務命令は、今後も学校現場が正常化されるまで出し続けることに軌道修正された。
また、17年12月8日の都議会本会議質問(古賀俊昭都議)によって、生徒扇動禁止について、今後通達(命令)対処することが決定したし、西高などの不明確な職務命令をなくすために、職務命令の項目を通知で示すこと、更には問題発生校には即時、アドバイザーを派遣することなども決まった。
特に生徒扇動禁止の通達は画期的であり扇動禁止に大きな力となる。
(略)
情けないと言えばその通りだが、それが官僚の姿なのだ。もちろん行政にも志ある官僚がいるし、また、今回、資料を寄せてくれた心ある校長、教員もいる。
…権力の走狗、密告者、チクリ魔、内通者、諜報者、おまけに守秘義務違反。
しかし、教育庁が一部のサヨクと「なあなあ主義」官僚に占領されていることは事実だ。教育庁をこの呪縛から解放することなしに、教育正常化はすすまない。
…ここには、
① いったんは引っ込みかけた「個別職務命令」を今年度も出し続けることになった経過と暗闘、
② 3・13通達(生徒への君が代斉唱を教師に強制させる)を発令させる経過と暗闘、
が、臆面もなく、赤裸々に示されている。
また、彼らの意に反する者は、管理主事・指導主事だろうが、現場の校長だろうが、一般教員だろうが、すべて「教職員組合」の仲間・「サヨク分子」とレッテルを貼り、言うなりにさせようという、偏見と傲慢さを自慢げに露わにしている。
土屋よ、古賀よ、君たちは、「民主主義」「市民的自由」「人間の尊厳」という言葉を知らないのか。
まるで、明治維新以前のお殿様が君臨する「封建社会」に逆戻りするような、またどこぞの首領様の命令には絶対服従の全体主義国家でしか通用しないような、そんな言いぐさをしたり顔で振りまいている。
君たちは、残念ながら「自由」の国、日本には不適切な思想の持ち主と言わざるを得ない。君たちのように「民主」「自由」「平和」を踏みにじる輩を「ファシスト」と称するのだ。「国旗国歌の適正化」を言う前に、都議会はただちに、現憲法に基づき議員の「適正化」をこそ図るべきである。ファシズムを阻止し「自由」を守るためなら、違憲都議に対する「個別職務命令」の発動も辞さずに。
都教委の鼻面を引きずり回しているのは、まさしくこんな輩であることが恥ずかしげもなく堂々と表出されている。笑ってはいけない。笑顔も凍り付きそうな惨憺たる論文である。
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