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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

右翼偏向都議による都教委引き回しの実態(2)

2006年04月29日 | こんな極右偏向都議を許せるか!!
教職員の意識は大きく変わった?

第三の問題
…教員の「思想改造」はまだまだ不十分とネジを巻いている。

 資料には、教員一人ひとりへ職務命令が出されたことで「教職員の意識が変わった」と、校長の声なるものが掲載されている。
 本当か。教職員組合が教育庁に出した要請書によれば、組合はその後も「日の丸・君が代の強制止めろ。職務命令止めろ。日の丸・君が代問題を相合と十分話せ」と主張を続けている。そして都教委の指導などを、「権力的な介入」とも言っている。また、組合機関紙でも「学校行事は学校の主体性に基づいて実施しろ」と主張する。
 これで一体、教職員の意識のどこが変わったと言うのか。不可思議だ。

 別の機関紙では、生徒に「事前に(君が代を)歌わない自由があることを教えてはならないと(式典実施指針に)書いていないからこれを反撃のポイントにしよう」と生徒を扇動することが、反国旗・国歌闘争のポイントだと、作戦まで披露しているありさまだ。
 また、かつて日の丸に斜線を入れたブラウスを着て入学式に出席して処分された都立養護学校教員は都庁で記者会見までして、「都教委の指導には従わない。国歌斉唱時には起立しない」と不起立宣言を公然としている。
 こうした事実があるにもかかわらず、教育庁指導部作成資料では「適正な実施に向けて指導をすすめた結果、懲戒処分等が前年度比で4分の1程度に減少した。生徒に不起立を促す不適切な指導がなくなった」と断言している。
(略)
 結論が決まっていて、それを正当化するための言い訳が並んでいる。しかし、結論に無理があるから、言い訳も現実とつじつまが合わなくなる。
 それでもお構いなしに、教育庁主導の策謀はすすむ。これが第三の問題。

第四の問題
…教育委員会懇談会に続いて、校長連絡会で方針を説明したことにからんでいる。

 ところが、昨年9月6日、つまり、教育委員会に資料が提出された直後、都立高校の校長を集めた校長連絡会が開催された。
 その席上、指導部高等学校指導課高野課長が学校式典における職務命令の取り扱いについて説明した。
 それを聞いたある校長から、私にあるメモが届いた。内容は高野課長の発言を糾弾するものだ。
 現場という最前線で闘っている校長からすれば、適正な学校式典を運営するための強力な手段が消失するとなれば、まさに死活問題である。実際、過去には教員との軋轢に耐えかねて自殺した校長もいるくらいだから、重大開題だ。
 ところが、高等学校指導課では「そんな発言はしていない」と言う。
 その言い訳として当日指導課長が読み上げたという原稿を持参した。ところが、持参した原稿をよく読んで見れば、来春以降は見直しをすると明確に読み取れる内容だ。
 これから推測すると、卒業式・入学式における教員への職務命令の出し方を現行の「教員ひとりひとり」から「包括的(曖昧な形式)」に戻すことをあらかじめ決めておいて、その手順として教育委員会に報告、次に校長連絡会で徹底を図るといった手法で、既成事実を積み上げて行く作戦だと分かる。これが第四の問題。

…いったんは、全都の校長に「個別職務命令」は止める方向が示されたことが明るみに出た。内通する校長から、極右都議の知るところとなり、執拗な介入が始まる。この高野課長の処遇はその後どうなったのだろう。ちょっぴり気になる。

第五の問題
…単に横山教育長路線を踏襲しないことを問題だと騒いでいるだけ。

 ところが、これを説明した課長は、「職務命会の出し方を変更する趣旨で話をしたのではない」と言い張っている。
 役人特有の責任回避であるが、証拠を付き合わせれば教育庁指導部は職務命令の出し方を変更する方針をとっていたことに間違いはない。よくも厚顔無恥に『そんなことはありません』とシラを切れるものだ。
 そもそも、教員一人ひとりに職務命令を出すことになったのは、議会での議論によるものである。教育庁が度重ねて指導をしても、その効果が全くあがらないことから、当時の横山教育長が教員一人ひとりに職務命令を出すことを指導すると答弁した。その経過を教育庁指導部は全く忘れている。
 忘れていたとは思えないから、組合からの圧力か、談合か知らないが、何かの力が作用してつまらぬ画策を始めた。現状をしっかり認識していれば、当然、事態が改善されるまで教員一人ひとりへの職務命令を出すのは当たり前ではないか。これが第五の問題。

実施要綱に名前を書いただけの職務命令書

 平成16年卒業式で都教委の指導に反して職務命令を出さなかった都立高校校長が二名いた。
 このことは本会議でも問題になったが、その内の一人、当時の都立西高の石川校長は「改革は下から、内から」が基本で、都教委の指導は一律に教員を押さえつけるものだと週刊誌のインタビューに答えている。
 この石川校長は現在はどんな経緯か、組合活動が盛んな八王子市の教育長におさまっている。
 教育庁の調査によれば、西高には「西高協議会」なる第二職員会議が存在していたことが判明した。とんだ「下から、内から」の改革があったものだ。
 ところが、石川校長の後任校長も職務命令を形骸化していた。
 職務命令の雛形はないが、常識的に考えれば職務命令書との記載があり、教員の氏名、次に何を職務上の命令とするか、が具体的に書かれていることが必要だ。一見して、何を命じられているのかが分からなければ、命令書とは言えない。
 ところが、平成16年入学式では「職務命令書」との記載はない。入学式実施要綱に印鑑が押してあるだけ。内容があきれかえる。入学式準備のために作られた資料を職務命令書にしている。
 資料には教職員の出勤時間から、設営は誰が行うか、事務的なことが羅列されている。これに各種の通達、通知のコピーが付く。一体、これは何だ、という体裁である。
 これまるごと職務命令であるから、教職員が8時30分に出勤することも命令という馬鹿げたことになる。
 事務能力がなくてこんな職務命令になったのではない。現校長は教育庁の管理主事の前歴がある。
 管理主事は教員から選抜されるエリートである。そのエリートが職務命令の書式を知らぬ訳がない。つまり、この校長は意図的にこんな意味不明の職務命令を作成したのだ。
 ちなみに都立新宿高校でも同じような形式によって職務命令が出されている。
 こちらは西高よりもっとひどい。16年卒業式では何と実施要綱上部に手書きで「役割分担は以下の通りとする」と書いてある。国旗・国歌適正化についての職務命令はどうしたと問いたいくらいに、ひどい内容だが、手書きの「役割分担は下記の通りとする」の下に(含む別紙)と小さく書いてある。何枚かめくって見るとやっと国旗、国歌適正化の通達などが出てくる。
 この校長にとって、国旗・国歌の適正化は”別紙”扱いなのだ。これが第六の問題。二人ともどうかしていると感じるのが普通だ。

…何で右翼都議が職務命令書の中味を知っているのだ?いやしくも個人名宛の「個別職務命令書」を何通も見ているらしい。これは、人事委(裁判所)にしか提出しない、極めて高度な個人情報だぞ!本人及び発令者の了承を得たのか?
都教委の一体誰が、内通して、身分・処遇に関わる高度な個人情報を特定都議に漏洩したのか?一体、都教委の情報管理はどうなっているのだ!?
 大体、「校長のリーダーシップ」確立をお題目として唱えるあんたたちが、「校長の判断」に介入する方がおかしいと思わないか。(校長は「忠犬ハチ公」になれと言うなら、リーダーシップ論など引っ込めろ。)ついでに、都教委は右翼都議に言いなりの卑屈な痩せ犬になれと。こういうやり方をファシズムと言う。


(続)

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1 コメント

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Unknown (Silver_PON)
2006-04-29 20:29:53
>> 職務命令の雛形はないが、常識的に考えれば職務命令書との記載があり、
勝手は判断はいけませんね。
実施要項と、業務命令は別のものです。
命令は特定個人またはグループに対して出されますが、実施要項は、関係者全体に発布されます。どちらも強制力としては同等です。
例えば、なんらかのイベントの場合、そのイベント関係者全体には「実施要項」が出されます。またその中で「あんた弁当買ってきて」とか「あんた、会計おねがい」といった命令が出されます。どちらも強制力としては同等であります。
先生、一般社会人としての経験が無いのは判りますが、もっと常識を勉強してください。

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