≪The Interschool Journal Weekly 全国集会版≫
The Interschool Journal Weekly 2019 年7月7日(日曜日)発行 通巻第3号

写真=平松けんじ日本自治委議長
=低温雨天下 水泳授業問題=
◆ 都教委が日本自治委に回答
東京都教育委員会(都教委)は、2日、日本自治委員会に対し、低温下・雨天下水泳授業問題に関しての回答文を送付した。同回答文は、先月24日に日本自治委員会が都教委に対して送付した抗議文への回答。回答文は中西正樹・都教育庁教育情報課長名で発出されており、日本自治委員会が要求した教育長名での返答は行われなかった。都教委は回答文の中で、日本自治委員会が要求した4項目について回答した(=下資料=)。
都教委の回答を受け、日本自治委員会の平松けんじ議長は、5日夕方、都教委・教育情報課と同指導企画課に対し、電話で回答文に関する抗議と、回答の真意について確認を行った。
電話の中で都教委教育情報課・利根川課長代理は「事案決定規程で教育情報課が対応するということが決まっている。本件については課長決定区分ということで課長名で回答している。」と回答。平松議長は都教委が教育長名で回答しなかったことにその場で抗議した。
◆ 都教委、校長会で全都立学校長に周知
その後、平松議長は、回答文別紙を作成した都教委指導企画課・美越統括指導主事に回答の趣旨について問い質した。
美越統括指導主事によると、都教委は、4日に開かれた全都立学校の校長が出席する「校長連絡会」で都立小山台高校の事例を示して、対象者の学年、能力、水温、気温、学習内容等を考慮して、学校組織全体で水泳授業の実施の可否を判断するよう改めて周知したという。
都教委は校長連絡会での周知を受け、「状況を見守りたい」(美越統括指導主事)としており、全都的な調査・点検と都教委の強いリーダシップによる是正措置に難色を示した。
都教委の回答を受け、日本自治委員会は平松議長の談話を発表し、一部遺憾としつつも一定の評価を下した。(編集局)
【資料】日本自治委の要求と都教委の回答=都教委が聴取=
(1)小山台高校,国立高校,立川高校の3校の水泳授業の指導方針を直ちに是正させること。
(都教委の回答)
◯当該校の水泳授業の実施状況について、聴き取り等により状況を把握した。
◯文部科学省の「水泳の手引き(三訂版)」を参考として、対象者の学年、能力、水温、気温、学習内容等を考慮して、水泳授業の実施の可否を判断するよう、校長連絡会で改めて周知する。
(2)都立学校全校において気温及び水温が23度未満の低温下,及び雨天下の水泳授業が行われていないか調査・点検すること。並びに,万一そういった事例を把握した場合は,これを是正させること。
(3)都立学校全校において,「水泳実施期間中,雷が鳴っている場合を除き,温度・天候にかかわらず水泳を実施する」運用が行われているかどうかを調査し,存在するようであれば直ちに是正させること。
(都教委の回答)
◯水泳授業の実施の可否の判断については、対象者の学年、能力、水温、気温、学習内容等を考慮することが大切であり、毎年全都立学校対象のスポーツ施設等安全管理講習会において、文科省の「水泳の手引き(三訂版)」の内容を参考として示している。
◯今後とも、学校経営支援センターと連携し、同様の事例が発生しないよう、引き続き状況把握と学校への指導に努めていく。
(4)1~3の要求を実行した際は,その旨をホームページ又はその他都民が確認できる方法で公表すること。
(都教委の回答)
◯個別の対応事例について、ホームページ等で公表することはしていない。
◆ 都小山台 水泳後に5人が保健室へ
東京都立高校における低温下・雨天下水泳授業強行問題に関し、東京都教育委員会は、都立小山台高校、都立国立高校、都立立川高校への聴き取り調査結果を、5日、明らかにした。都立小山台高校では、6月12日に水泳授業が行われた後、保健室に生徒5名が来訪していた事実が新たに明らかになった。
当日、水泳授業が行われた際の気温・水温は、気温22度、水温が20度だったという。これまで同校の青木副校長は、授業途中に男子生徒2名、授業直後に女子生徒が体調不良になった旨を述べていたが、今回、都教委の聴き取り調査により新たに体調不良者の人数が増えていたことがわかった。(編集局)
◆ はしりがき2.0
▽皆さんこんにちは。日本自治委員会議長兼インタースクールジャーナル編集長の平松けんじです。今日から私個人のコラムとして「はしりがき」を書くこととした。ヤマブキジャーナル編集長だった時代のノリで好き勝手書いていくスタイルでやっていくのでそこのところよろしく。
▽さてそんなこんなで小欄を執筆しはじめたわけだが、そもそも私のことを知らない人もたくさんいるよね。ということで軽く自己紹介。私は高校に6年通った自他ともに認める変人。高校5年目の秋、ちょっとした出来心で校内新聞を作り始めたら意外と人気出ちゃって調子に乗って、今もニュースサイト「インタースクールジャーナル」を運営している。
▽今、私は、児童生徒の自由と人権が蹂躙されている学校教育に強い憤りを感じている。小中高と自分の好き勝手に生きてきた私からすると、今の児童生徒は監獄に閉じ込められた囚人のようだ。「中高生らしく」といった意味不明な年齢差別主義で髪型や服装を厳しく制限され、校則で移動の自由まで奪われる。教師は権威を振りかざし恐怖で生徒を支配し、時には「体罰」と称する暴力に及ぶ。こんなメチャクチャなことが許される「学校」。私はこんな学校教育の異常な現状と全力で闘っていく所存だ。
≪The Interschool Journal Weekly 全国集会用特別紙面≫
The Interschool Journal Weekly 2019年6月30日(日曜日)発行 通巻第2号2面
◆ 特集 自治委員会運動とは何か
先月24日に東京都教育委員会(都教委)に抗議文を提出した「日本自治委員会」とはどのような組織なのだろうか。日本自治委員会議長・平松けんじ氏に訊いた。
―日本自治委員会とはどういう組織なんですか?
平松「私達、日本自治委員会は、全国3校(=都立新宿山吹高、都立稔ヶ丘高、大阪市立中央高=)の自治委員会が結成した自治委員会運動の全国連合組織です。」
―そもそも『自治委員会運動』ってそもそも何なのでしょうか?
平松「ざっくり言ってしまえば自治委員会運動は、生徒会に代わる新しい生徒自治運動です。教員の御用機関となってしまっている既存の生徒会に代わって、常に生徒側に立って、生徒の権利・自由を守り、学校生活を改善・向上させる自治活動を行っています。私達は学校から独立した生徒自治機関として、学校側との団体交渉を行い、生徒の自由と人権を守るとともに生徒自身が学校運営に参画することを目指しています。」
―なぜ生徒自治を行い、学校運営に生徒が参加していくべきなのでしょうか。
平松「学校で教育を受けるのは生徒固有の権利です。その権利を行使する立場であるはずの生徒が学校の管理運営に携わることができないのはいささかおかしな話ですよね。学校は誰のためにあるのですか?」
―生徒のためのものです。
平松「ですよね。つまり生徒がより良い学習環境を手に入れ、学校生活をより良くするために生徒が学校運営の権利を得ることは当然の権利なのです。例えば、こういった授業をしてほしいだとか、◯◯大学への進学に最適化した授業をしてほしいだとか、生徒の自由を理由なく奪うなとか、寒い中水泳の授業をしないでほしいなどなど。生徒側が学校・教員に対して要求したいことは多々あると思います。そういったことを生徒側から要求して、学校側に実現させるのが自治委員会の役割なのです。」
―でもそういったことは生徒会でやるべきではないんですか?「自治委員会」という新しい組織でやる意義とか理由は何でしょうか?
平松「確かに本来生徒の自由と権利を守り、生徒側に立って学校側に生徒の要求を実現させるのは生徒会の役割です。しかし今の生徒会はどこの学校でも教員の手先・御用機関となってしまっていて生徒の代表機関の役割を果たしていません。だからこそ「自治委員会」が必要なのです。
話は少しそれますが、そもそも生徒会がこのようになってしまったのは制度上の欠陥もあるのです。生徒会は学校のカリキュラム上の「特別活動」に位置づけられており、教育を理由に教職員の干渉を受けてしまう部分があるのです。その点、自治委員会は学校から独立しているので教員に忖度せず、生徒の民意を実現できるのです。」
◆ 低温下・雨天下の水泳授業複数の都立高校で実施か
東京都立小山台高校で気温20度前後の中、水泳の授業が行われ、複数の生徒が体調を崩した問題で、他の都立高校でも同様の事例が存在する可能性が判明した。
東京都立国立高校では6月12日2時限目に気温19度、水温22度で水泳の授業が行われた。同校で授業を受けた生徒は「明らかに水温気温ともに低すぎる状態」と語った上で「その影響かはわからないが翌日風邪を引いた人が学年ではとても多かった。」と話している。また、前日に水泳の授業を受けた同校生徒は「水泳が原因で数人風邪を引いた」と証言している。これに対し、同校の北澤副校長は水泳の授業を実施した際の気温・水温については「文部科学省の基準の範囲内」とした上で、翌日の欠席者について「6月13日に欠席者は出たが水泳の授業との因果関係は認めの授業との因果関係は認められない。」と述べていた。
また、同校の複数の生徒が学校側の方針として「落雷がない限りは期間中は雨天であっても水泳の授業をする」実態を証言している。ある生徒は、雨の中水泳の授業が行われたことや、気温が18度であっても水温に問題がないことを理由に、水泳授業が強行された事例を証言した。
本紙はこれらの水泳授業の実態について存在するのか同校に質いて存在するのか同校に質問したが、北澤副校長は回答しなかった。
また、同校以外にも24日に都立新宿高校、都立豊島高校で雨の中水泳が行われ、体調不良になった生徒が複数出た模様だ。
この他にも28日にも多摩地区の都立高校で低温下での水泳授業が行われ、体調不良者が出たという情報もある。これらの点から全都的に低温下・雨天下での水泳授業が行われている可能性が高い。
このような水泳授業の実態について問題はないのか、本紙はスポーツ庁学校体育室に取材した。同庁担当者は、同庁では水泳の授業を行う際の安全管理について学校側が判断する材料として「学校体育実技指導資料」という資料を示していると話していた。
同資料では水泳の授業における安全管理について、死亡例を交えながら基準を示していたものの、水温や気温に関してはあくまで目安程度の記述しかされておらず、天候・水温・気温について厳格な基準が定められていない。これらについて同庁担当者は学校側に現場の実情に応じて判断を任せている趣旨の説明をしていた。(平松けんじ)
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『The Interschool Journal』
本紙ウェブサイト
http://interschooljournal.officeblog.jp/
Published & Edited by Kenji HIRAMATSU
Mail:interschooljournal@gmail.com
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