◆ 未来のエネルギー (東京新聞【本音のコラム】)
「原子力 明るい未来の エネルギー」(大沼勇治)
一九八七年に小学六年生がつくった標語だ。福島県双葉町の小中学生の宿題だった。以下の二本が最優秀賞となった。
「原子力 郷土の発展 豊かな未来」
「原子力 夢と希望の まちづくり」。
しかし双葉町の商店街の入り口、道路を横断する巨大な看板に大書されて掲げられたのは、優秀賞だった大沼勇治さんの「明るい未来」だった。
長さ十六メートル、縦二メートルの大看板は、国の「広報・安全等対策交付金事業」の一環として建設された。
この種の標語が「戦意昂揚(こうよう)」に利用されたのは、戦争がはじまった頃、大政翼賛会が採用した「欲しがりません勝つまでは」以来であろう。
福島原発事故のあと、看板は撤去された。大沼さんは署名運動で保存を訴え、廃棄を止めた。
「繁華街であれほどの大宣伝をしていても、結局、大事故に遭った無念を伝えたい」との想(おも)いからだ。
今回、双葉町の「原子力災害伝承館」に掲げられることになった。
「大勢の人があの下をくぐって行った。その実感を味わえるように、実物を当時のまま再建してほしい」と大沼さんは話す。
前回のこの欄で、菅官房長官(当時)に「歴史を持ち出されたら困りますよ」といわれたのは玉城沖縄県知事と書きましたが、翁長知事でした。
訂正致します。ご免なさい。
『東京新聞』(2021年2月2日【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)
「原子力 明るい未来の エネルギー」(大沼勇治)
一九八七年に小学六年生がつくった標語だ。福島県双葉町の小中学生の宿題だった。以下の二本が最優秀賞となった。
「原子力 郷土の発展 豊かな未来」
「原子力 夢と希望の まちづくり」。
しかし双葉町の商店街の入り口、道路を横断する巨大な看板に大書されて掲げられたのは、優秀賞だった大沼勇治さんの「明るい未来」だった。
長さ十六メートル、縦二メートルの大看板は、国の「広報・安全等対策交付金事業」の一環として建設された。
この種の標語が「戦意昂揚(こうよう)」に利用されたのは、戦争がはじまった頃、大政翼賛会が採用した「欲しがりません勝つまでは」以来であろう。
福島原発事故のあと、看板は撤去された。大沼さんは署名運動で保存を訴え、廃棄を止めた。
「繁華街であれほどの大宣伝をしていても、結局、大事故に遭った無念を伝えたい」との想(おも)いからだ。
今回、双葉町の「原子力災害伝承館」に掲げられることになった。
「大勢の人があの下をくぐって行った。その実感を味わえるように、実物を当時のまま再建してほしい」と大沼さんは話す。
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前回のこの欄で、菅官房長官(当時)に「歴史を持ち出されたら困りますよ」といわれたのは玉城沖縄県知事と書きましたが、翁長知事でした。
訂正致します。ご免なさい。
『東京新聞』(2021年2月2日【本音のコラム】)
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