◆ 大阪市立泉尾北小で「天皇即位」児童朝礼問題:大阪市教委との再交渉報告
私たちは、11月18日に泉尾北小での「天皇即位」児童朝礼について大阪市教育委員会と「協議」の場を持ちました。今回の「協議」は、8月23日に行った1回目の「協議」を踏まえた8月29日に再質問書についての10月7日の市教委回答に対してのものです。私たちの参加者は23名で、市教委からは指導部初等教育担当の2名と総務部の1名の参加でした。
◆ 「万世一系」の皇国史観を根拠づけるためにつくられた「天皇系譜」に基づいて児童朝会で話しても「不適切ではない」!?
私たちは、小田村校長が新天皇を「第126代」と児童朝礼で紹介したことについて追及しました。
(1) 市教委は、小田村校長は神話上の天皇を歴史的事実であるかのように「決めつけた言い方はしていない」「朝礼全体として教え込み、刷り込みの場ではなかった」と述べました。
しかし、市教委は小田村校長が本当にそのように言ったかどうかは確認していませんでした。
問題は、言い方にあるのではなく、「第126代」以外の見解(歴史的な事実に反する、戦前の皇国史観に基づくもの)を一切示さなかったことです。子どもたちが「多角的に考える」情報を提供せず、「第126代」をすり込もうとしたのです。
(2) 大阪市教委は、小田村校長が「第126代」と言ったことを不適切でないとした唯一の根拠が、宮内庁HPにある「天皇系譜」でした。
私たちは「天皇系譜」が天皇を「万世一系」の現人神とする皇国史観をすり込むために作り出されたものであることを指摘しました。出席していた総括指導主事は、明治時代に天皇制国家づくりの目的のためにつくられたという認識を示しながら「不適切ではないという認識ででいかせてください」と再検討をかたくなに拒否しました。
◆ 小田村校長の二枚舌~「寺子屋だより」では山口さんが「2679年」の話をしたことを認めているが、市教委の聴取では「校長も山口さんも話していない」と強弁。市教委は事実関係を明らかにするべき。
小田村校長は、「寺子屋だより」への投稿で「山口さんは・・・『仁徳天皇のかまでの煙』の話や今年で2679年ということで、先生方も『目を白黒』させておりました。」と書きました。この投稿は、山口さんが「今年で2679年」と話し、それを聞いた教員が「目を白黒」させたと読めます。
しかし市教委による事情聴取で、小田村校長は「皇紀」「2679年」については、校長も山口あやきさんも話していないと答えました。これらは、明らかに矛盾しています。
私たちは、市教委に、なぜ「寺子屋だより」に「今年で2679年ということで、先生方も目を白黒させておりました」と書いたのかと聞いたのかと問うと「聞いていない」とのことでした。
「話していない」というのが本当なら、この記事は嘘ということであり、「小田村校長は信用失墜行為で処分だ」との指摘もありました。なぜ、「寺子屋だより」にこんなことを書いたのか、嘘の記述に対する指導もふくめてどうするか、持ち帰って検討ということになりました。
◆ 小田村校長の「天皇をいだく日本が他のどの国よりも歴史が長い」との話は、日本を過度に賛美し、子どもたちに偏狭なナショナリズムと愛国心を浸透させるもの
校長を擁護する泉尾北小教員の手紙には、児童朝会の中で、小田村校長は「天皇をいだく日本が他のどの国よりも歴史が長いことについてのお話はありました」とありました。小田村校長も「寺子屋だより」の中で「日本の歴史、世界で最も歴史のある国であることを言いました」と記載しています。
これらの発言は、歴史的事実を無視して、日本を過度に賛美し、子どもたちに偏狭なナショナリズムと愛国心を浸透させるものです。参加者からは、様々な国にルーツを持つ子どもたちを傷つけるものだと指摘がありました。市教委の担当者は、個人的見解と断った上で「あまりよろしくない、いい言い方ではない」「表現としては良くない」と発言し、今後市教委としての見解をだすことを確認しました。
◆ 小田村校長は、「即位礼正殿の日」について児童朝礼で語らず
私たちは、10月22日「即位礼正殿の日」の前に小田村校長はどんな話をしたのか質問しました。
市教委は、「即位礼正殿の日」の前と後に、合わせて2回泉尾北小教頭に問い合わせており、児童朝会では、校長から即位に関して話はなかったと回答を得たようです。
市教委と小田村校長は、5月8日児童朝礼への批判の高まりに敏感になっていることが分かりました。私たちは、11月の天皇パレードや大嘗祭についても状況を把握するように要求しました。
『子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会』(2019-11-21)
https://blog.goo.ne.jp/text2018/e/423f541ac558aa646202d127da4d810b
私たちは、11月18日に泉尾北小での「天皇即位」児童朝礼について大阪市教育委員会と「協議」の場を持ちました。今回の「協議」は、8月23日に行った1回目の「協議」を踏まえた8月29日に再質問書についての10月7日の市教委回答に対してのものです。私たちの参加者は23名で、市教委からは指導部初等教育担当の2名と総務部の1名の参加でした。
◆ 「万世一系」の皇国史観を根拠づけるためにつくられた「天皇系譜」に基づいて児童朝会で話しても「不適切ではない」!?
私たちは、小田村校長が新天皇を「第126代」と児童朝礼で紹介したことについて追及しました。
(1) 市教委は、小田村校長は神話上の天皇を歴史的事実であるかのように「決めつけた言い方はしていない」「朝礼全体として教え込み、刷り込みの場ではなかった」と述べました。
しかし、市教委は小田村校長が本当にそのように言ったかどうかは確認していませんでした。
問題は、言い方にあるのではなく、「第126代」以外の見解(歴史的な事実に反する、戦前の皇国史観に基づくもの)を一切示さなかったことです。子どもたちが「多角的に考える」情報を提供せず、「第126代」をすり込もうとしたのです。
(2) 大阪市教委は、小田村校長が「第126代」と言ったことを不適切でないとした唯一の根拠が、宮内庁HPにある「天皇系譜」でした。
私たちは「天皇系譜」が天皇を「万世一系」の現人神とする皇国史観をすり込むために作り出されたものであることを指摘しました。出席していた総括指導主事は、明治時代に天皇制国家づくりの目的のためにつくられたという認識を示しながら「不適切ではないという認識ででいかせてください」と再検討をかたくなに拒否しました。
◆ 小田村校長の二枚舌~「寺子屋だより」では山口さんが「2679年」の話をしたことを認めているが、市教委の聴取では「校長も山口さんも話していない」と強弁。市教委は事実関係を明らかにするべき。
小田村校長は、「寺子屋だより」への投稿で「山口さんは・・・『仁徳天皇のかまでの煙』の話や今年で2679年ということで、先生方も『目を白黒』させておりました。」と書きました。この投稿は、山口さんが「今年で2679年」と話し、それを聞いた教員が「目を白黒」させたと読めます。
しかし市教委による事情聴取で、小田村校長は「皇紀」「2679年」については、校長も山口あやきさんも話していないと答えました。これらは、明らかに矛盾しています。
私たちは、市教委に、なぜ「寺子屋だより」に「今年で2679年ということで、先生方も目を白黒させておりました」と書いたのかと聞いたのかと問うと「聞いていない」とのことでした。
「話していない」というのが本当なら、この記事は嘘ということであり、「小田村校長は信用失墜行為で処分だ」との指摘もありました。なぜ、「寺子屋だより」にこんなことを書いたのか、嘘の記述に対する指導もふくめてどうするか、持ち帰って検討ということになりました。
◆ 小田村校長の「天皇をいだく日本が他のどの国よりも歴史が長い」との話は、日本を過度に賛美し、子どもたちに偏狭なナショナリズムと愛国心を浸透させるもの
校長を擁護する泉尾北小教員の手紙には、児童朝会の中で、小田村校長は「天皇をいだく日本が他のどの国よりも歴史が長いことについてのお話はありました」とありました。小田村校長も「寺子屋だより」の中で「日本の歴史、世界で最も歴史のある国であることを言いました」と記載しています。
これらの発言は、歴史的事実を無視して、日本を過度に賛美し、子どもたちに偏狭なナショナリズムと愛国心を浸透させるものです。参加者からは、様々な国にルーツを持つ子どもたちを傷つけるものだと指摘がありました。市教委の担当者は、個人的見解と断った上で「あまりよろしくない、いい言い方ではない」「表現としては良くない」と発言し、今後市教委としての見解をだすことを確認しました。
◆ 小田村校長は、「即位礼正殿の日」について児童朝礼で語らず
私たちは、10月22日「即位礼正殿の日」の前に小田村校長はどんな話をしたのか質問しました。
市教委は、「即位礼正殿の日」の前と後に、合わせて2回泉尾北小教頭に問い合わせており、児童朝会では、校長から即位に関して話はなかったと回答を得たようです。
市教委と小田村校長は、5月8日児童朝礼への批判の高まりに敏感になっていることが分かりました。私たちは、11月の天皇パレードや大嘗祭についても状況を把握するように要求しました。
『子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会』(2019-11-21)
https://blog.goo.ne.jp/text2018/e/423f541ac558aa646202d127da4d810b
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