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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ 明けない夜はない(242)

2024年04月13日 | 暴走する都教委と闘う仲間たち

 ☆ <第三次大戦への準備、日本はアメリカの最前線基地化>

<転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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 2022年12月岸田首相は「安保関連三文書」を閣議だけで決定した。
 そこには、露骨に仮想敵国として<中国><ロシア><北朝鮮>が上げられ、
 「敵基地攻撃能力の保有」や防衛費の倍増、
 さらには「国家としての力の発揮は国民の決意から始まる」、
 「国民の…自発的かつ主体的に参画できる環境を政府が整えることが不可欠である」
 とまで書き込まれた。

 岸田首相はこの文書の発表を、翌2023年1月、通常国会が始まる前に訪米しバイデン大統領に報告した。
 バイデン大統領はこれを「高く評価」した。
 この4月10日の日米首脳会談前の4月4日、アーミテージ元米国国務副長官やナイ元米国防次官補らが、「より統合した同盟へ」という報告書を発表した。
 そこでは、米軍と自衛隊の指揮統制の強化が打ち出された。

 これらを踏まえての今回の日米首脳会談では主に以下のことが確認された。
 (朝日新聞4月11日の<共同声明のポイント>から)

1、グローバルなパートナーシップの構築
2、自衛隊と米軍の「指揮系統」の枠組み向上
3、防衛産業の連携へ関係省庁の定期協議
4、米英豪の「AUKUS」と日本の協力検討
5、AI、量子技術、半導体などの開発・保護
6、対ロ制裁とウクライナ支援の継続
7、日本人宇宙飛行士による月面着陸

 岸田首相は会談前の歓迎式典で、「日本は(米国の)グローバルなパートナーとして両国関係を不断に発展させ、インド太平洋地域、世界の課題解決の先頭に立つ」と述べた。
 米政権高官は、1960年の日米安保条約の改定以来の「日米同盟の最大の変化の一つとなる」と指摘した。

 これらは何を意味するのか。

 明らかに岸田首相は、日本はアメリカの<グローバルパートナー>となって、とくにアジア・太平洋方面で、アメリカの世界戦略の「敵基地攻撃」の最前線基地となることを約束したということである。
 そしてあらゆる面において、アメリカと運命共同体になることを約束したということである。
 だから<グローバルパートナー>とは、明らかに、来る第三次大戦に向けての準備(連合軍形成)に他ならない。
 地球の西側はNATOで、東側はAUKUSやクアッドや日米韓台比と日米同盟で。
 (できればインド、インドネシア、タイ、ベトナムなども入れて?)

 ところで今回さかんに「同盟」とか「パートナー」とか述べているがそれは本当に対等なものだろうか。
 否、である。
 なぜなら、第一に、この間の流れをみてもすべてはアメリカの意図のもとに、国会さえ無視して軍拡や諸法律の制定が進められてきたのは明らかだからである。
 日本の従属度ははなはだしい。

 第二には、「日米安保条約」と「地位協定」により、あくまでもアメリカが上位なのであり、「日本国憲法」はこれによってことごとく無視されているのが現実だからである。
 (だから「戦争放棄」を掲げる「日本国憲法」はアメリカにとって邪魔なのであり、改憲策動の震源地はアメリカなのである。)
 実態は、アメリカの下請け国家化、アメリカの最前線基地化に他ならない。

 それなのになぜアメリカは、日本を持ち上げ「同盟」とか「パートナー」というのだろうか。
 それは明らかにアメリカの国際的地位が低下してきているからである。
 そのことは、この間のアフガンでの敗北、ウクライナ戦争での行き詰まり、イスラエルのガザ侵攻での国際的孤立化などにみられる。
 だから今回、岸田首相に国賓という待遇をし持ち上げているのである。
 いかにアメリカの地位が低下してきたかがわかる。

 また、バイデン大統領にとっては、トランプとの大統領選で有利に立ちたいとの思惑がある。
 一方、岸田首相も最低まで落ちた支持率をなんとか上昇させたいという思惑がある。
 このような、自己保身的な思惑も絡んで今回の日米首脳会談が行われた。

 したがって、今回の日米首脳会談は、「世界の平和」にとって極めて危険な会談であったといえる。
 しかし、世界はすでに欧米日の先進資本主義国が支配する世界ではなくなってきている。
 新たな「グローバルサウス」と呼ばれる国々が力をつけてきている。
 そこから見れば、欧米日などの先進資本主義国は、いくら「グローバルパートナー」と言ったところで、それはもはや旧世界(旧帝国主義国)の「パートナー」になりつつある。
 これからの大動乱時代はそれがさらにはっきりするだろう。
 したがってわたしたちは、むしろ「グローバルサウス」(それは国連でも多数である)の人々と連帯し、日本を旧世界(日本で言えば戦前回帰)から抜け出させることが求められていると言えよう。

 共に連帯の輪を広げ、「グローバルパートナー」による第三次大戦への準備と、日本をアメリカの最前線基地化にすることに反対しよう!!

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