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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

世界銀行が評価した日本経済の実態と金融無策

2017年11月12日 | 格差社会
 ◆ 日本「資金調達」77位
   世銀が“黒田バズーカ砲”にダメ出し
(日刊ゲンダイ)


 日本経済の実態と金融無策が暴かれた――。事業のしやすさを評価した世界銀行の「ビジネス環境の現状2018」。日本は190カ国・地域中、総合34位に終わった。
 安倍政権が掲げる「20年までに先進国で総合3位以内」との目標は赤信号だが、それ以上にダメ出しを突き付けられたのが、アベ・クロの異次元金融緩和だ。
 報告書は、各国・地域を起業手続きや資金調達環境など10項目でランク付け。
 日本は「起業のしやすさ」106位、事業資金調達のしやすさを表す「資金調達」77位と大惨敗を喫した。
 安倍首相と日銀の黒田総裁は「黒田バズーカ砲」と称し、異次元の量的・質的緩和を実行。4年以上も世の中に出回る資金量を徹底的に増やし続けてきた。お金がジャブジャブなのに、日本で起業したい人は「お金を借りにくい国」だと感じているのである。
 金融ジャーナリストの小林佳樹氏が言う。
 「今の銀行幹部は90年代に不良債権処理を経験し、焦げつきにトラウマを持っています。担保やブランドがないと貸さない体質が染みついていて、信用も財産もない起業家には相変わらず冷たい。ないならともかく、そこにお金があり余っているのに貸してくれないのですから、起業家は銀行にカンカンですよ。世銀の調査は現場の実感を捉えていると思います。日銀も実態をしっかり直視すべきです」
 お金を注げば、誰かが借りる――こんな上からの金融政策はもうゴメンだ。

『日刊ゲンダイ』(2017年11月9日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217204
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