パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

米国から押しつけられた使い物にならない「水陸機動団」ならぬ「鈍足団」のAAV7

2018年10月15日 | ノンジャンル

2018観閲式祝賀行進(AAV7)

 ◆ <情報>自衛隊「水陸機動団」の中核「水陸両用車AAV7」は
   米国で生産終了の時代遅れ装備!
・『正論』今年6月号
   皆さま     高嶋伸欣です

 1 今日(14日)陸上自衛隊の観閲式(朝霞訓練場)が行われ、離島奪還作戦を主任務とする「水陸機動団」(今年4月発足、佐世保配備)の主力装備の「水陸両用車AAV7」が華々しく行進したことを、NHK総合TVが7時のニュースで強調していました。
 2 今のNHKニュースが、防衛省や安倍首相べったりの報道をするのはいつものことですが、「AAV7」という字幕まで画面に表示して、その「機動性」を強調する報道になっていたのは驚きでした。
 3 実は、現在の軍事専門家の間では、このAAV7最早時代遅れで、機動力に欠ける装備とみなされ、米国では生産終了になっているものです。さらに多数の問題点・弱点が指摘されている代物なのです。
 4 しかもそれら問題点・弱点の存在を指摘しているのが『正論』2018年6月号の記事なのです(添付可能のMLには同記事を添付します)。
 5 軍事部門のジャーナリスト・小笠原理恵氏の論考で、タイトルは『AAV7水陸両用車 尖閣では使えないのに、なぜ・・・・』
 以下、同記事による問題点・弱点の幾つかを紹介します。

 6 第1は、AAV7の水上の速度は7ノットという低速のため、陸海空からの狙い撃ちで大被害が予想されることです。
 それよりは速度と小回りが効くホーバークラフト(エアークッション型揚陸艦LCAC、速度40ノット)の方がはるかに被害を少なくできます。
 このままAVV7を主力装備とするのであれば、「水陸機動団」ではなくさしずめ「鈍足団」などと世界の笑いものになりかねません。
 7 次に、AAV7は戦車などと同様にキャタピラーで走行するので、砂浜にしか上陸できません。
 では大きな岩で滑ったり、硬い岩によってキャタピラの一部分だけにAAV7の重い重量がかかれば、キャタピラが破損してしまいます。
 8 AAV7には物資輸送能力はほとんどないので、弾薬類は別途にLCACなどで運ぶ手間が必要です。
 9 それならAAV7自体をLCACで運べばよいことになりそうですが、そうするくらいなら初めから陸上での機動力と火力でまさる戦車や装甲車をLCACで運ぶ方が合理的です。
 海岸線に陣取る敵対勢力には艦船や航空機が先制攻撃を仕掛ければいいのです。

 10 それに笑い話のようですが、キャタピラーには円滑に作動するようにグリスがたっぷりと塗ってあります。戦車や装甲車は陸上専門ですから、そのままですみます。でも、AVV7は海洋汚染防止規定に従って、輸送艦から海に入る前にグリス等を徹底的に洗浄する必要があります。
 そうなると次には上陸してから今度はグリスアップをしないと故障の原因になります。AVV7は環境汚染が厳しく問われる現代では時代遅れの装備品なのです。
 11 そしてこの時代遅れの米国製軍隊装備品な価格は、1両当たり7億4000万円であって、陸上自衛隊は合計56台を購入する予定であるということです。
 このままでは、観閲式の目玉商品のために414億円の無駄遣いをすることになりそうです。
 しかも生産再開の手間や計画の遅れなどで、上昇が見込まれます。

 12 安倍政権が支持率維持のために強調している中国脅威論に便乗して、米国が時代遅れとしている兵器を、日本に大量に購入させている事例の一つがこれだと言えます。
 13 こうした問題点だらけの装備品の華々しいデモンストレーションの映像を垂れ流して恥じないNHKはともかく、全国紙などでは明日(15日)朝刊でどのように報道するでしょうか。
         要注目です。
    以上 文責は高嶋です       転送・拡散は自由です

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