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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

三権分立を忘れた最高裁の裁判官は改めて高等学校の「政治・経済」の授業を受け直したらどうか

2018年10月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  =7.19再雇用拒否二次訴訟 最高裁不当判決!=
 ◆ 最高裁は「横車を押した」 (東京「君が代」裁判原告団ニュース)

 「横車を押す」という言葉があります。「横に車を押すように、理に合わないことを無理にすること」(広辞苑)の意です。
 パワーがあれば、車輪の向きとは無関係に車を動かせるということです。7月19日の再雇用拒否撤回第2次訴訟の最高裁判決は、まさにパワーで1・2審の判決を押し切ったものでした。
 2015年5月、私たち再雇用拒否撤回第2次訴訟の原告団は、東京地裁吉田裁判長により勝利判決を勝ち取りました。不満がゼロとは言えない判決ですが、全面勝利と言えるものでした。しかも原告24人の損害について、原告一人一人の供述の一部を引用するなど、原告の主張・立場を理解しようとした判決であり、また日本国憲法下の裁判官としての良心がうかがえる判決でした。
 1審判決から半年後の2015年12月、私たちは東京高裁柴田裁判長により再び勝利判決を勝ち取りました。1審判決同様、不満は残るものの、事実関係を確認し、筋道を立てて都教委の裁量権逸脱・濫用を認める全面勝利と言える判決でした。柴田裁判長の矜持も感じられました。
 1・2審の勝利判決に都教委は上告手続きをとりましたが、最高裁は約2年半放置した後、本年6月25日の弁論期日を指定し、その後1ヶ月もたたない7月19日に判決を下しました。
 最高裁は最初から形ばかりに弁論を行って、都教委を勝たせるつもりだったのです
 最高裁の判決文は7ページで、しかもその判断部分は約1ページ半。
 地裁判決は40ページ余り、高裁判決は30ページ弱。1・2審の判決を踏襲するならば、7ページの判決文も分かるのですが、1・2審の詳細に積み上げた論理を崩した上での最高裁の判断とすれば、1ページ半ではあまりにも短く、論理の展開などできようはずがありません。
 最高裁は原審の論理を打ち崩す論理展開を全く行わずに、いや行うことができずに、パワー(権力)を露骨に行使して判決を下しました。
 判決に中身などあろうはずがありません。最高裁は、「横車を押した」のです。
 私は高等学校の「政治・経済」の教員として、生徒たちに日本国憲法では三権分立が規定され、最高裁は憲法の番人であり、人権保障の最後の砦であると語ってきました。
 確かに憲法上はそうなのですが、パワーで押し切る現実の最高裁は全くオソマツとしか言いようがありません。
 そうした現実的側面についてもっと授業で語るべきでした。
 最高裁の裁判官はあらためて高等学校の「政治・経済」の授業を受け直し、日本国憲法における司法の役割を学習し直すべきです
 安倍晋三首相が小学校に通って道徳の授業を受けるべきと同じように。
 (「日の丸・君が代」強制反対・再雇用拒否撤回を求める第二次原告団 村山健一郎)
『東京「君が代」裁判原告団ニュース 30号』(2018.9.1)

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