たんぽぽ舎です。【TMM:No3352】2018年4月27日(金)地震と原発事故情報
◆ 原告側:内部被ばくの危険などを力強く展開
被告側(国)の主張に傍聴席のほぼ全員から ”え――!”と声
4月25日(水)に第14回子ども脱被ばく裁判口頭弁論が開催されました。
今回の弁論は、4月の転勤で裁判長と右陪席の2名が交替した関係で、今までの主張の概要を裁判官に説明する弁論の更新をやりました。
○弁論では、原告代理人の5人の弁護士がそれぞれ分担して約1時間、原告は情報隠蔽され、安定ヨウ素剤を県は保持していたにもかかわらず服用させず、高線量の中、学校が再開され無用に被ばくし続けていることなど真実の主張、内部被ばくの危険などを力強く展開して胸が熱くなりました。
被告側は、これまで原告が主張してきた「原発事故で放出された放射性物質の多くが不溶性微粒子の形態であり、これを体内に取り込んだ内部被ばくの危険性が従来想定されている評価を大幅に超える可能性がある」に対し、準備書面が出しましたが、その中身は単に”不知”にとどまり、反論しないものでした。
○その一方、国がこれまでの主張の概要の陳述を行いました。添付資料が、人権無視、倫理観の欠如、道義的責任も無視、暴論の主張内容です。
これを、居並ぶ被告・国の男性代理人(約25人)の中、女性の若い代理人が冷静に戸惑うことなく読み上げ主張しました。
しかし、裁判長が注意を促さないので原稿を読みあげる。
後半に、放射線医学において、100ミリシーベルトを越えた場合でない限り認められない…とした下りには、傍聴席のほぼ全員から ”え―――!!”と声が上がり、騒然となりました。
私も怒り心頭で、思わず(人でなし!)と声を上げていました。
○そのあと、意見陳述に立った原告の女性が、国側の主張にピントを合わせたかのように、放射能の降り注ぐ緊迫した状況の中、子どもの避難逃避行の具体的な陳述を力強く述べ、傍聴席参加者から熱い拍手が起こりました。
○公判後の集会で、新裁判長は、東京地裁労働部から転勤した遠藤東路氏とのこと。
見た目は優しそうな方で、こちらの主張に理解を示す方であってほしいと願わずにいられません。
拍手や私語を注意しなかったことについて、意見や議論があり、井戸弁護士は、傍聴時の私語など原則的には我慢だ。とかく弁論がぎすぎすした雰囲気になるので、裁判官の心を溶かす戦術が良いと述べました。
参加者の中から、国主張の反論原稿を広く拡散し、英文に訳し、世界にも発信しようと意見があがりました。
今回、国は女性代理人に弁論、更新の陳述をさせた。嫌な役を女性にやらせるいやらしさ、狡猾さを見た。
国際的には、子どもを守らない被爆国日本の姿勢が厳しく問われます。
尚、原告側からは、原子力緊急時態宣言下の中、準備書面と不溶性の放射性粒子の危険性を裏付ける以下の専門家の意見書2通が出されました。
河野益近氏(京都大学・セシュウムボール、ホットパーテイクルの危険性と内部被ばくに取組む)
郷地秀夫氏(東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長、核戦争を防止する兵庫県医師の会世話人・被ばく医療に取組んできた)
御2人とも無償で意見を書いて下さリ、会からのお礼金はカンパして下さったそうです。
※今後の公判日程→7月9日(月) 10月16日(火) 12月11日(火)
『子ども脱被ばく裁判・弁護団ブログ』
http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp/
◆ 原告側:内部被ばくの危険などを力強く展開
被告側(国)の主張に傍聴席のほぼ全員から ”え――!”と声
宮口高枝(脱被ばく実現ネット)
4月25日(水)に第14回子ども脱被ばく裁判口頭弁論が開催されました。
今回の弁論は、4月の転勤で裁判長と右陪席の2名が交替した関係で、今までの主張の概要を裁判官に説明する弁論の更新をやりました。
○弁論では、原告代理人の5人の弁護士がそれぞれ分担して約1時間、原告は情報隠蔽され、安定ヨウ素剤を県は保持していたにもかかわらず服用させず、高線量の中、学校が再開され無用に被ばくし続けていることなど真実の主張、内部被ばくの危険などを力強く展開して胸が熱くなりました。
被告側は、これまで原告が主張してきた「原発事故で放出された放射性物質の多くが不溶性微粒子の形態であり、これを体内に取り込んだ内部被ばくの危険性が従来想定されている評価を大幅に超える可能性がある」に対し、準備書面が出しましたが、その中身は単に”不知”にとどまり、反論しないものでした。
○その一方、国がこれまでの主張の概要の陳述を行いました。添付資料が、人権無視、倫理観の欠如、道義的責任も無視、暴論の主張内容です。
これを、居並ぶ被告・国の男性代理人(約25人)の中、女性の若い代理人が冷静に戸惑うことなく読み上げ主張しました。
・情報の隠匿の違法性はないその上、放射能被ばく量の具体的証明を原告がしていない等、その主張の酷さに、傍聴席から抗議の声があちこちに上がり、そのたびに被告代理人は原稿を読むのをやめ、傍聴席を見回し、裁判長の顔を見る。
・安定ヨウ素剤を服用させなかった違法性はない
・年間20ミリまでの被ばく強要の違法性はない
・集団避難させなかった違法性はない
・オフサイトセンターの整備を怠っていた違法性はない
・スピーデイーの情報共有をしなかった違法性はない
しかし、裁判長が注意を促さないので原稿を読みあげる。
後半に、放射線医学において、100ミリシーベルトを越えた場合でない限り認められない…とした下りには、傍聴席のほぼ全員から ”え―――!!”と声が上がり、騒然となりました。
私も怒り心頭で、思わず(人でなし!)と声を上げていました。
○そのあと、意見陳述に立った原告の女性が、国側の主張にピントを合わせたかのように、放射能の降り注ぐ緊迫した状況の中、子どもの避難逃避行の具体的な陳述を力強く述べ、傍聴席参加者から熱い拍手が起こりました。
○公判後の集会で、新裁判長は、東京地裁労働部から転勤した遠藤東路氏とのこと。
見た目は優しそうな方で、こちらの主張に理解を示す方であってほしいと願わずにいられません。
拍手や私語を注意しなかったことについて、意見や議論があり、井戸弁護士は、傍聴時の私語など原則的には我慢だ。とかく弁論がぎすぎすした雰囲気になるので、裁判官の心を溶かす戦術が良いと述べました。
参加者の中から、国主張の反論原稿を広く拡散し、英文に訳し、世界にも発信しようと意見があがりました。
今回、国は女性代理人に弁論、更新の陳述をさせた。嫌な役を女性にやらせるいやらしさ、狡猾さを見た。
国際的には、子どもを守らない被爆国日本の姿勢が厳しく問われます。
尚、原告側からは、原子力緊急時態宣言下の中、準備書面と不溶性の放射性粒子の危険性を裏付ける以下の専門家の意見書2通が出されました。
河野益近氏(京都大学・セシュウムボール、ホットパーテイクルの危険性と内部被ばくに取組む)
郷地秀夫氏(東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長、核戦争を防止する兵庫県医師の会世話人・被ばく医療に取組んできた)
御2人とも無償で意見を書いて下さリ、会からのお礼金はカンパして下さったそうです。
※今後の公判日程→7月9日(月) 10月16日(火) 12月11日(火)
『子ども脱被ばく裁判・弁護団ブログ』
http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp/
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