パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

藤田の日記

2008年09月29日 | 藤田の部屋
 「10.23通達」から5年、9.21東京地裁「難波判決」から2年
学校に自由を!10・25集会
10月25日(土)18:00~ 日比谷高校星陵会館


 『藤田の日記』 (「越後」、「目から傘が落ちた」、「掘るなかれ」、)


「大塚山の紅葉」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

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2007/11/15(木)     越後
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 「・・・なれし故郷を 放たれて 夢に楽土 求めたり・・・」

 このシューマンの「流浪の民」の一節をソプラノで独唱したのが小学6年生、横田めぐみであった。
 夢に楽土を求めたのは新潟から船に乗った人々である。
 横田めぐみは故郷から強奪され船に乗せられたのである。 人攫いであった。
 今世間はそれを拉致と呼んでいる。 30年前の1977年11月15日である。

 「・・・ふるさと はなれて はないちもんめ・・・」

 花なる女の子が一匁で売買されたのだ。
 越後直井の浦で母と二人の子が騙されて別々の船に乗せられる。 900年も前の出来事である。
 安寿は14歳、横田めぐみも又数え14歳であった。
 母は佐渡へと売られて行く。

 「・・・安寿 恋しや ほうやれほ 厨子王 恋しや ほうやれほ
  鳥も 生あるものなれば 疾う疾う 逃げよ 逐わずとも・・・」
 越後の海には哀しい物語が流れている。

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2007/11/11(日)     目から傘が落ちた!
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 昨晩、老ジャーナリストが講演に来てくれた。 体調悪く眩暈してふらふらの状態で這うようにしてやって来た。 義理堅いというか何と言うか普通ならキャンセルする状況で来るとは驚異である。
 しばし座していたがいよいよ出番となるとがっと立ち上がり白板を使用しての熱弁約一時間、顔面麻痺にもかかわらずでかい声で明瞭に喋る。 気力が存在を凌駕した。
 曰く、「・・・山田洋行なんてゴミだよ、ゴミ。 三菱重工を叩け!・・・・」 三菱重工への防衛省からの天下りが二百名を超えるという。 政治家がいかに不正な手段を弄して巨額の金を手に入れているか詳細に語って尽きない。
 気合が入っている。 「本省の課長以上で業者にたかってゴルフしてない奴なんていない。 私の目の前で電話してたよ」 「守屋なんて心の中じゃこんなの皆やってんじゃねえかって思ってるよ。」 「雨の日に傘さして歩いてる人間じゃあないんだよ」
 そうか、雨の日は傘さすもんだと思っていたが、傘なんて必要ない連中が世の中にはいるのだ。 目からウロコというか目から傘が落ちた。 ひどい国である。
 話終わってふらふらと帰っていった。 見送りは拒絶された。 日本の新聞記者にも心底気概のあるのがいるんだなあと思わせられた夕べであった。

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2007/10/20(土)     掘るなかれ
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 結局、地表にないものは生き物にとって有害だから閉じ込められてしまっているのである。 彼らが怒ってか噴出する時は生き物にとっては危機だ。
 地球が一個の生命体であるゆえに地球そのものも大きなうねりや循環の中にいる。 噴出と閉じ込めの循環の中にいる。
 地表が人間にとって最も適した時に人類は現れ束の間の繁栄を貪っている。 その繁栄とて長いことはないのであるが。
 ここにきて増長が昂じて地下に閉じ込められている物を掘り出した。 有害であるゆえにこそ地中深く閉じ込めているというのに。 結果、地球の微妙なるバランスが崩れて嵐は来るわ、酷暑はくるわ、ありとあらゆる災厄が人類に降り注ぐ事となってきた。
 パンドラの箱を開けてしまったのである。
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