ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

舞台監督の仕事

2006年07月02日 | 演劇学校・舞台技術学校
7月1日~2日と舞台技術学校の特別講義。
講師は新国立劇場技術部長の三田村晴夫先生です。

マネージャー・ディレクター・舞台監督の役割の違いを紹介。
舞台監督が仕事を受けてから千秋楽までの仕事の流れ、他スタッフとの関わりなどのフローチャートや発注に関するフローチャートなどを使ってわかりやすく解説。

俳優附帳などの見方、香盤表(役者の出番などを書いた一覧表)の書き方や見方、さらには現在実際に新国立劇場で上演された公演の図面を使って、系統だったスタッフ間の仕事の流れや役割などを学びました。

実はこのテキストは生徒だけでなく、職員などの研修にも役立つわかりやすいもので、上演の流れを知るには欠かせない授業でした。

表現教育セミナー

2006年07月01日 | 主催事業
7月1日に、ピッコロ演劇教室「子どもと表現活動の出会いをつくる」と題したセミナーを開催しました。
このピッコロ演劇教室は、一昨年の「平田オリザの『対話を考える』モデル授業」、昨年の「子どものための表現活動を考える」に続いて3回目となります。

第1部のシンポジウムでは、桂文我さん(落語家)、善竹隆司さん(大蔵流狂言方)、眞山直則(県立ピッコロ劇団員)の出演、亀岡典子さん(産経新聞文化部記者)の進行により、子どもたちへ舞台を届ける思い、喜び、そして課題について、実演家の立場から熱く語っていただきました。

第2部の「現場からの実践報告」では、地域や家庭と連携して子どもたちの表現活動に積極的に取り組んでおられる加古川市立平荘小学校の佐藤憲司先生、赤穂市立城西小学校の松原優子先生・井上淳一先生に、それぞれの実践についてプレゼンテーションしていただきました。
あわせてピッコロシアター山田業務部長より、ピッコロシアターの取り組みについても報告させていただきました。

そして第3部では、第1部でもご出演いただいた善竹隆司さんほかの出演による「子どもと楽しむ狂言会」に入場していただき、子どもたちが狂言に親しんでいる様子を実際に見学していただきました。

今回のセミナーには、小中学校の先生方、文化施設の方々、地域の文化団体の方々、教職を目指している学生さんなど、多くの方々にご参加いただきました。

長時間にわたりほんとうにご苦労様でした。
このセミナーがみなさんのお仕事や活動、研究に活かされたら幸いです。

また、今回のセミナーに対するご感想や、次回はこんなセミナー、こんな講座を実施してほしい、といったご意見がありましたら、ぜひピッコロシアターまでお寄せください。
大いに参考にさせていただきたいと思います。