ホームページをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。高校教諭佐藤です。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、私、ピッコロ劇団第33回公演『門 若き日の近松』の制作助手として公演に関わらせていただくことになりました。それに伴い、デスクも本館事務所から別館に移動。また違った風景が見られることと思いますので研修報告をお楽しみに。
お正月は皆様いかがお過ごしでしたか?
ご実家に帰省された方、旅行先でお正月を迎えられた方、ご自宅で寝正月・・・と色々かと思います。
私も寝正月、の口ですが(笑)昨年の大晦日、久しぶりに実家でのんびりテレビを見ていると「年越し派遣村」のニュースがくり返し流れていました。
「おいおい明けましておめでとうございます、のあとの話題じゃないやろ」って感じですが、そのときふと頭をよぎったのは、今年度のピッコロ劇団公演のことでした。
『一軒の家・一本の樹・一人の息子』『桜の園』『三匹の子ぶたのトンチンカン』・・・こうして並べてみると、家を追われる、家を求める、バラバラな人々が集まり、また去っていく話であったな、と共通する特徴に気づいたのです。
「今日ほど人の情けにありがたみを感じたことはありません」と40代の元派遣社員の男性のコメントがテレビで繰り返されるたび、「これは何かの予言か?!と思うぐらいに時代を映したラインナップだったな」としみじみ思いました。私は演劇部の顧問として高校演劇の指導をしながら“高校生が感じた現代”を舞台に上げたい、と常々考えています。そうするとついつい「書き下ろさなくては」と思ってしまうのですが、年末にニュース映像を見ながら、過去に発表された戯曲であっても、現代を映すことができることを再認識して目から鱗の落ちる思いでした。
『門 若き日の近松』が現代に何を投げかけるのか――制作にかかわって芝居作りの現場でそれを見届けるぞ!と気合が入った瞬間です。
が、次の瞬間。時計は12月31日19:00を指し・・・そう、紅白歌合戦です。
おそらく今回の紅白ほど真剣に見た年はなかったと思います。ご贔屓の歌手が出ていたから?いえいえ。舞台照明を見るためですよ!!
来る1月22日(木)、ピッコロ舞台技術学校「歌謡ショー実習」に備えての勉強です。「(メモ取りながら)えっと・・紫から青に。ビーム出す、っと。今年紫ばっかりやな」「おっ、ジェロの“海雪”でイエローか!そうくるかー。」などなどブツブツ言いながら食い入るように見ました。歌手ほぼそっちのけ(笑)。
いやぁ、12月5日・6日の「軽音楽ライブ実習」では始めての歌モノ照明にアワアワ言うてただけだったので(汗)
「これ(照明機材)点けてみたらどうなるかな?もひとつパッとせんなぁ・・じゃあこれは?」と確かめながらやってたら、「(考えるのに)時間かけすぎ!!」って照明コースの生徒さんからはツッこまれるし。バンドの方は外部の方なので、待ってもらうわけにもいかず・・・「これは色々音楽の照明見て勉強せんと!」と思ったわけで。
演劇の照明とは違って、「盛り上げる・雰囲気を出す」部分が中心となるので、光の変化で盛り上げるやり方をイメージとして持っていないと、プランを立てられないんですよね。
でもね、NHKさん、経費削減はわかるけど・・・スクリーンの映像演出が多いんで真似できないっす・・・
今月はこの辺で失礼いたします。