1月14日(月・祝)ピッコロ演劇学校では平田オリザ先生を講師にお迎えし『演劇を学ぶとは・・・』と題した特別講義を開講しました。ゲームの要素を持ったウォーミングアップからスタートし、数人ずつのグループに分かれて短い台詞のやり取りをしていきました。俳優という仕事、演出家という仕事、そして舞台にいる俳優と客席にいるお客様との関わり方など、ひとつひとつ丁寧にユーモアを交えながら学校生たちお話しくださいました。
平田先生の授業を受けるのは2度目(3度目)だったという、研究科生たちの感想をご紹介します。
◆演じるということの要素を、とても分かりやすく教えていただきました。演劇と社会の新しい接点を知ることができ、大変興味深かったです。また、演出としての仕事・考え方について平田先生から直接お話を聞けたことが何よりも収穫になりました。(浅井芙美子)
◆身体のほぐし方から、芝居の構成まで体験を交えて、教えてくださいました。一番印象に残った言葉は、お芝居とはお客様と舞台上が『イメージの共有』で繋がっていること。観客が一番知りたいことは、共有しにくい他者の心の中であること。それを共有したく、舞台を観にこられるということです。芝居の構成から舞台を考えたことがなかったため、平田さんの言葉にもやもやしていたものがはっきりとしました。(浅野有希枝)
◆平田オリザ先生の授業は二回目で、授業もほぼ同じことをやりましたが、それでもまた改めて受けると新しい発見ばかりでした。講義というよりは完全にワークショップで、体もいっぱい使いました。また、普段あまり接点のない本科の人とも一緒に芝居ができたり、見たりできて、とても良い経験になりました。役者としての仕事とか、演劇がもたらす自分や他人への影響など大切なことも教えて頂きました。本当にありがとうございました!(後 優人)
◆演じるよりも前に必要なことや、演劇を組み立てるときに大切なことを実践と説明の繰り返しでわかりやすく教えていただきました。言葉から受けるイメージが時と、人と、場所によって共有できるものもあればしにくいものがあったりすることや、だからこそ作る側がイメージを共有することが大切なんだということを改めて感じました。(大下 真理子)
今、演劇学校生たちは、3月9日(土)、10日(日)の卒業公演に向けて、稽古に励んでいます。公演まであと約1カ月半となりましたが、最後まで悔いのないように頑張って欲しいと思います。
演劇学校担当 小梶