興福寺のダブル塔を見、興奮収まらない中、
寺を後にして奈良町界隈を散策しながら十輪院へ。
このお寺は前々から見たかったユニークな仏像がある。
山門から
静けさが漂う廊下
それは石でできた仏像で、中央の本尊が地蔵さん、脇に
釈迦如来と弥勒菩薩を配している。
この並びはとっても珍しいものである。
この三体を石仏龕(せきぶつがん)と言われていて、武将や
僧侶が自仏として木でできたいる三体の仏像を持ち歩くために
つくられた龕(小さなもの)は時々見られるが、このような大きな、
しかも石でできた龕は非常にめずらしい。
また本堂はなんの変化も特徴もないようですが国宝に
指定されている。間口11・20m奥行き5.68mの寄棟造りで瓦葺の
建物。
低い天井や垂木を使っていないもので、こじんまりとしたものです。
また庭もそんなに大きくはないが落ち着いた雰囲気を醸し出している。
国宝 本堂
十輪院で係りの方から説明を聞き、お話をさせていただき、十輪院をあとにして、
次は東大寺の裏手にある、般若寺へ。
ここのお寺は今。コスモスが咲き出し綺麗な花のお寺でもある。
私が行った時は三分咲きでしたが風情があっていいお寺でした。
般若寺は鎌倉時代に建てられた楼門は国宝に指定されており、
美しく軽快な屋根のそりが特徴である。
楼門遺構としては日本最古のものだそうです。
秘仏阿弥陀如来は本堂前にある十三重塔の五重目から出てきたものでやさしい
お顔をした阿弥陀仏である。
定かではないが後醍醐天皇の自仏だったようだ。
ほかにも八字文殊菩薩騎獅像などもあって
小さいお寺ですがゆっくりと拝観できる。
本尊の文殊菩薩像、きりりとした知恵の仏
そして東大寺ご開帳へ・・・