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「大谷口配水塔」
僕の思い出の配水塔。
僕らの呼び方は「水道タンク」
この全長31.8メートルの歴史ある巨大で偉大な
コンクリートの塊の足元に、僕の祖母の家があります。
幼い頃から、あたりまえに立っていた水道タンク。
なんと、昭和6年(1931年)からあるのですもの。
僕どころか、母が生まれた時にも彼は既にそこに立っていたのです。
水道タンクの真下は、小さな公園になっていて、
その恐ろしい程の存在感の横で、僕はボールを追いかけ、
犬に追い掛け回され、弟に内緒で駄菓子屋で買ったお菓子を食べ、
こっそりとお年玉を数えた。
のんびりした住宅地の中に立ち、
彼は何時でもそんな僕や町を見守っていました。
しかし彼も、遂に昨年、
その長い歴史に幕を下ろしました。
ボロボロで、まっ黒になって、窓は鉄板を貼り付けられていたけど、
それでも彼は、何時までもそこにいるものだと思ってた。
そこに居てくれないと困るもの。
残念。。。
仕方がないけどね。。。
長い間、本当によく頑張ったんだもの。。
あぁ、大谷口水道タンクよ!
大きくて優しい大谷口水道タンクよ!
ありがとう!
大人になってしまって、
あまり会いに行かなくてごめんよ。
だって、何時でもそこに居てくれると思ってたんだもん。
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彼の立っていた場所には、東京都水道局により
平成21年頃に、新たに彼の意匠を受け継いだ配水塔が
建設される予定だそう。
子供が後を継ぐのです。
楽しみに待ちましょう。
あ、彼の双子の弟である野方配水塔は、
現在も中野区江古田にしっかりと立っていらっしゃいます。
見た目は瓜二つだけど、弟だからちょっとだけ小さくて30.9m♪