AOR

2008-07-23 | 音楽のこと
先日、「哀愁」を知らない若者に、
無理矢理ビリー・ジョエルを薦めたオッサンですがね。
80年代を生きてきた僕には、
ニューヨークといえばビリー、ビリーといえばニューヨークなのでして
NYに過度なイメージを抱き、「大人」な気分になれる
初めての音楽なのでもありました。

アーヴァンな大人の匂いのする音楽。

日本では「AOR」なんて言われるジャンルがありまして、
この「Adult Oriented Rock」なるもの、
日本独自のものだと思うけど非常に分かり易い。

ザック・ワイルド位の音を出してくれないと物足りなかった
若かりし僕のイメージは、「おっさんが優しめに歌うソフトなロック」
でありまして、ケッってなもんでした。

クリストファー・クロス
ジェイムス・テイラー
ダリル・ホール
ボズ・スキャッグス
マイケル・フランクス
マイケル・マクドナルド

なんて面々が思い浮かぶわけですな。
日本では山下達郎や稲垣潤一なんかがパッと出てきます。
TOTOシカゴスティーリー・ダンなんかも入ってくるな。アメリカも好いねぇ。

この「ケッ」な面々、30代に近づくにつれ、
何故か不思議な興味が湧いてきました。
綺麗なメロディと、ホッとするボーカル。
洗練された一昔前の都会的(またはリゾート地的)な音。
休日のドライブや、夜の街でも、目を細めちゃう魅力。

そもそも「都会的な音」とはナンなのか?
これに答えられないもどかしさ。

だから結局

「ビリー・ジョエルを聴け!」

なのであります。