新聞折り込みで時々配られる会報に『船を増やす工夫を』という記事があった。夏の観光シーズンの間、知り合いや親戚が来島したくても、自分や家族が東京に行きたくても、なかなか船の予約が取れないという苦悩が書かれていた。早いけど悪天候に弱いジェットフォイル、悪天候には強くても一年中運航されていない大型船、週末ともなると恐怖の『席無し2等券(デッキで寝る)』でも手に入ればいい方だと。こんな状況じゃ観光客に「島に遊びに来て下さい!」と呼びかけてもムリな話(ぴらにあの要約)と書いてあったけど・・・
観光客が増えないのは船便の都合だけなんだろうか。ぴらにあは外で仕事をすることが多いけど、よく観光客の方に「どこか面白い所はありませんか?」と聞かれて困る。都会の人が面白いと思える場所・・・、島に・・・、悪い事は言わないよお客さん・・・、この先に港があるからそこから船に乗って熱海に行きなさいよ・・・、と(冗談)。いや、島にだって魅力はある。こんなに東京に近くてこれだけ自然が残ってる場所なんかまずないよ。それにさ、考えてみたらコンビニやファミレスの無い所なんてある今どきメチャ貴重じゃん。都会では味わえない珍味だってけっこうあるし、そうゆうのをもっとアピールしてもいいとぴらにあは思うんだけど・・・
旅好きのぴらにあが考える観光地の魅力、それは「もう一度ここに来たい!」と接客側が思わせるかどうかだと。果たして伊豆大島にその魅力があるのかを、一度真剣に考えてみるべきだと思う。お店、ホテル、食堂、港、公共交通機関、そして伊豆大島の人々、お金なんか掛けなくたっていくらでも観光客に喜んでもらって、「今度は友だちや家族を連れてきたいよね!」と思ってもらうことが出来るんじゃないのかと。それで観光客がワンサと押しかけて搭乗率が増えれば、頼まなくたって誰かが船や飛行機の便を増やすんだと思う。でも、サービスは口で言うほど簡単じゃないし面倒臭い。「観光客が押しかけて忙しくなるくらいなら、儲からなくてもヒマな方がいい」と思うなら、そんなワビサビ系の観光地もアリかと・・・