朝、新聞を読んでいると、砂守勝巳さんの訃報が目に入った。
[琉球新報 2009年6月25日 砂守勝巳さん死去 土門拳賞写真家]
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砂守さんと最初にあったのは、某有名週刊誌で移住者として取材を受けたときのことだったと思う。インタビューを受けていた場所にあとから現れて、今回の取材のカメラマンとして紹介されたのが、砂守さんだった。
撮影は後日、公設市場で行われた。雑誌が出来上がってみると、そこに掲載されていたのは、中途半端な移住者の不安な心理を見透かされたような写真だったが、不思議と嫌な感じのしない写真だった。
砂守さんが土門拳賞を受賞しているカメラマンであることや、ボクサーだったとこ、なぜボクサーになったのかのいきさつを知ったのは、撮影より前だったかあとだったかよく覚えていないのだが、教えてくれたのは島唄カフェまるみかなーの小浜さんだった。
砂守さんは時々まるみかなーにくるお客さんでもあった。いつも早い時間に軽く引っかけて、さっと消えてしまうみたいな感じの飲み方だった。私も何度か会った。見た目は野武士のような人で恐そうだったけれど、話してみると気さくな人だった。
石垣島の白保でビギンの撮影をしている現場に出くわしたこともあった。ただし、その時はまさかそんなところで出会うとは思わず、お互いよく似た人がいるなと思いながら、声もかけないでいた。あとからその話をしたのも、まるみかなーだった。
その後、時々思わぬところで出くわしたけれど、ゆっくり話せる機会もなくお別れとなってしまった。
『オキナワ紀聞』を読み返してみる。オキナワに魅せられて、カメラを片手にほろほろする様子が書かれている。特にやちむんを取材している章が面白い。今度奈須さんと飲むときは、砂守さんの話を聞いてみたい。
最近、思わぬ人が亡くなることが続いた。気がつけば、自分だってそんなことがあってもおかしくない年代にさしかかりつつある。先輩方ならなおさらだ。会っておくべき人、話しておきたい人には、ちゃんと会っておかないといけないなあと思いつつ…。
砂守勝巳さんのご冥福をお祈りいたします。
[琉球新報 2009年6月25日 砂守勝巳さん死去 土門拳賞写真家]
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砂守さんと最初にあったのは、某有名週刊誌で移住者として取材を受けたときのことだったと思う。インタビューを受けていた場所にあとから現れて、今回の取材のカメラマンとして紹介されたのが、砂守さんだった。
撮影は後日、公設市場で行われた。雑誌が出来上がってみると、そこに掲載されていたのは、中途半端な移住者の不安な心理を見透かされたような写真だったが、不思議と嫌な感じのしない写真だった。
砂守さんが土門拳賞を受賞しているカメラマンであることや、ボクサーだったとこ、なぜボクサーになったのかのいきさつを知ったのは、撮影より前だったかあとだったかよく覚えていないのだが、教えてくれたのは島唄カフェまるみかなーの小浜さんだった。
砂守さんは時々まるみかなーにくるお客さんでもあった。いつも早い時間に軽く引っかけて、さっと消えてしまうみたいな感じの飲み方だった。私も何度か会った。見た目は野武士のような人で恐そうだったけれど、話してみると気さくな人だった。
石垣島の白保でビギンの撮影をしている現場に出くわしたこともあった。ただし、その時はまさかそんなところで出会うとは思わず、お互いよく似た人がいるなと思いながら、声もかけないでいた。あとからその話をしたのも、まるみかなーだった。
その後、時々思わぬところで出くわしたけれど、ゆっくり話せる機会もなくお別れとなってしまった。
『オキナワ紀聞』を読み返してみる。オキナワに魅せられて、カメラを片手にほろほろする様子が書かれている。特にやちむんを取材している章が面白い。今度奈須さんと飲むときは、砂守さんの話を聞いてみたい。
最近、思わぬ人が亡くなることが続いた。気がつけば、自分だってそんなことがあってもおかしくない年代にさしかかりつつある。先輩方ならなおさらだ。会っておくべき人、話しておきたい人には、ちゃんと会っておかないといけないなあと思いつつ…。
砂守勝巳さんのご冥福をお祈りいたします。