高村薫の合田刑事シリーズ第二弾。先に第三弾を読んでしまいましたが、ようやく第二弾を読むことができました。
第二弾の照柿は、合田雄一郎と、幼馴染の野田達夫を主人公に据えて、2人それぞれの視点から描いた作品でした。
第一弾のマークスの山と第三弾のレディー・ジョーカーと比べると、事件捜査よりも二人の心理描写がメインの作品になっていました。
合田刑事の嫉妬と野田達夫の狂気。2つが融合してものすごい迫 . . . 本文を読む
おなじみの海堂作品から。実際にあった産科医逮捕事件と夕張の財政破たんをベースにした作品。
田口・白鳥シリーズの本筋とはそれますが、姫宮やジェネラルがちらっと登場するし、スピンオフで出てきている清川や世良まで登場して、やっぱり海堂作品ファンには随所になじみの人物が登場してうれしい作品になっています。
とくに世良先生の登場には驚いた、というか、元々世良先生が出てくるというのは知っていましたが、ブラ . . . 本文を読む
以前ご紹介したマークスの山の続編的作品。大分前に読んだものの、すっかり記事化することを忘れていたため、内容も忘れつつありますが簡単にご紹介します
今回も前作の主人公合田が主役級の扱いで登場してますが、作品の本筋は、殺人事件ではなく営利誘拐事件。マークスの山よりも大きな世界観で描かれています。
WOWOWのドラマ版マークスの山のイメージが強くて、合田=上川隆也を思い浮かべながら読んで . . . 本文を読む
文庫化するまで待とうと思っていたところ、職場の先輩が貸してくれたのでちょっとずつ読み進めていた村上春樹の1Q84、ようやくBOOK 3まで読み終わりました
一言で言うと、このお話は予想に反して
壮大なラブファンタジー
になっててビックリしました
月が2つ浮かんだ世界だの、リトルピープルだの、空気さなぎだの、ファンタジー要素盛りだくさんですが、描写がとてもリアル且つ詳細で、よくあるファンタジ . . . 本文を読む
ある日、WOWOWの番組表(毎月送られてくる冊子)を見ていたところ、連続ドラマで「マークスの山」という作品がフィーチャーされていました。
「警察小説の最高峰」、「直木賞受賞」、「このミステリーがすごい!大賞受賞」など、色々心惹かれる宣伝文句がありましたが、一番惹かれたのはあらすじの「北岳で白骨化死体が発見された」というところ。自分が登った山が舞台の話なら、是非読んでみたい
ということで早速アマ . . . 本文を読む
海堂尊の文庫版最新刊(?)。本筋の田口・白鳥シリーズからは大分離れていますが、若き日の速水(ジェネラル)と、高階病院長、そしてジーン・ワルツでもちょっと登場している清川吾郎をメインの登場人物に据えて、医大の剣道大会を舞台に描かれたお話です。
以前ご紹介したブラック・ペアン1988とほぼ同時期に進行している話で、同じシーンを学生側(速水・田口・島津)の目線で描いていたり、やはりシリーズの他の作品を . . . 本文を読む
花神を読んだ後に、友人から同じ司馬 遼太郎作品として薦められたのがこちら。
元々雑誌の連載作品ということで、時系列ではなく人物に焦点を当てて、主だった事件にリンクさせながら細かく描写をしていくという感じで、いわゆる小説という流れの作品ではなくて新鮮でした。
数年前のNHK大河ドラマで途中まで見たので(途中で海外旅行に行って2回くらい見逃してリタイアした)ああ、そんな話しあったな、と思いだす . . . 本文を読む
ある日職場の先輩から「面白いブログがあるよ」と教わったこちらのブログ。
あの女 by ゴマブッ子
「ゲイバーや場末のバーで繰り広げられる世にもステキな『あの女』の話の数々。あの女を使った会話を実践ですぐに活用できる方法を綺麗売りに大失敗した毒舌オカマのゴマブッ子がもっさりご紹介します。よく使う三人称が『あの女』という人はぜひお読みください。」
という、読者からの恋愛しくじりネタを紹介して、ゲ . . . 本文を読む
おなじみ海堂作品の文庫版最新刊。田口・白鳥シリーズではない、代理母出産に関するお話です。因みに菅野美穂主演で映画化され、2011年2月公開が決定している模様。
シリーズではないものの、海堂ワールドなので桜宮市や帝華大学などのおなじみの場所・施設や、登場人物のリンクでは、マリアクリニックの院長三枝茉莉愛が城崎家の美人姉妹という記述がありました。因みにジェネラル・ルージュの伝説で城崎が医者の名家の生 . . . 本文を読む
「負け犬の遠吠え」でおなじみ酒井順子のエッセイです。ずばり、少子化の理由と対策を、独自の視点で切り込んだ作品になっています。
彼女のエッセイを読んだのは、「負け犬の遠吠え」と「観光の哀しみ」につづき、今回が3作目ですが(因みに全部同じ人に借りました・笑)この「少子」が一番共感できました。
少子化の理由としてまず一番最初に挙げられてるのが
痛いから。
もう目次を読んだ時点で吹き出してしまいま . . . 本文を読む
ジェネラル・ルージュの凱旋の続編。
ジェネラル伝説の発端となった、城東デパート火災が舞台の「伝説」、 ジェネラル・ルージュの凱旋を三船事務長の目線で描いた「疾風」、ジェネラルがいなくなった後のICUの佐藤ちゃんの奮闘を描いた「残照」の三本立てで、その他、作者海堂尊の自分史や自作解説と、人物リストや用語集など、盛りだくさんの内容です。
とはいえ、メインは「伝説」で、その他はおまけ的扱いのページ数 . . . 本文を読む
司馬遼太郎の花神を読みました。上中下巻の三部作。
父が司馬遼太郎ファンで色々蔵書がありますが、私は読んだことがなかったのでこれが私の司馬遼太郎デビューです。
この作品を読もうと思ったきっかけは、以前職場の先輩かおりんさんからお借りした翻訳実務本で、プロの翻訳家である作者が「下手な翻訳指南本を読むよりよっぽど役に立つ」というようなことを言っていたので、試しに読んでみることに。
作品 . . . 本文を読む
私の大好きなALEX RIDERシリーズの最新刊。ようやくでました。前作の発売から約2年です。最近新刊発行のペースが鈍って、前はどんな話だったけ?とあまり思い出せないので、今回は個人的備忘録としてネタバレ含むストーリー解説をしてみます。前までは和訳版が出てたので、それで復習できてたんですが、前作SNAKE HEADはなぜかちっとも和訳されないので、気が向いたらまた読み直してブログにアップしてみよう . . . 本文を読む
立て続けに購入してしまいました海堂尊の桜宮サーガから。 今回は、ちょっと未来(2013年)のお話で、医療とも全く関係がない(黄金地球儀強奪計画)ので、今までで一番本編(田口&白鳥シリーズ)と関連性が薄いのかなと思ったら・・・まったくの大間違いでした!
本編でもよく登場する「ハイパーマンバッカス」は相変わらず人気があるし、やっぱり桜宮市が舞台とあって、なじみのある施設がよく登場しました。 . . . 本文を読む
「チームバチスタ」シリーズでおなじみの海堂尊の桜宮サーガのメインシリーズ、田口・白鳥コンビが主人公の最新作がようやく文庫化されたので購入しました
ただ、今回は今までと全く趣向が異なっており、厚生労働省が舞台となっていて、ミステリー色も皆無(まぁ厳密にはミステリーは最初のバチスタだけでしたが)で、今までのように田口・白鳥コンビによる謎解きを期待して読むと裏切られます
医療行政の問題を批判していて . . . 本文を読む