世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

雪事件

2011-01-03 | かってに万葉













年が明けて 正月なんだけど
左手が使えないので
なにも 出来ない正月です

それで ブログの更新もサボり気味・・・・

ふぅ~

でも 今日は 「かってに万葉」 いきますね

今回は天武天皇とお后さまの歌のやりとりです
子どもの いいあい みたいな歌ですよ

行ってみましょう



    わが里に 大雪降れり 大原の
            古りにし里に 落らまくは後         103


    わが岡の おかみに言ひて 落らしめし
            雪の催けし 其処に散りけむ       104

                                巻第二



    わがさとに おおゆきふれり おおはらの
                      ふりにしさとに ふらまくはのち


    わがおかの おかみにいひて ふらしめし
                      ゆきのくだけし そこにちりけむ



私訳  ( 威張りながら・・・・・ )
     私の住んでいる所に雪が降ったぞ!
     お前の住んでいる大原に雪が降るのは
     しばらく後だろう
     ( 勝った!)

     ( いたずらっぽく・・・・)
     そうぢゃありませんよ
     私が この里の龍神様にお願いして
     降った雪のかけらがそちらに流れて
     降ったのですよ
     ( 「そんなことで威張らないで下さいな 」  と思いながら 負け惜しみ ・・・・・・ )




このやりとりの情感豊かなこと
天武天皇とお后の藤原夫人とのやりとり
雪が先に降った降らないでいいあう仲
イイですね
羨ましいです
この歌から  天智天皇と額田王と天武天皇の関係は微塵も見えませんね

前に  吉野への行幸の暗い歌を載せたけど
こんな歌もあるのです