世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

不幸を握り続けて ・・・・

2011-01-15 | Mozart 幻想











ピアノ協奏曲 第23番     k.488



ソナタ形式の弦と木管の演奏のあと
ポツンと入ってくるピアノ

ひとつひとつの音が煌めいて消えていく
二度と戻らないひとつひとつの音

それでも
その音は確実にこころのなかに何かを残していく

不幸を握り続けて
この音たちが奏でる
軽やかな流れの中にいることは出来ない

もし 握り続けていたら
この音たちと不幸なこころが乖離していく

第2楽章のかなしみにしてもそうだ

コップの中の泥水が
しだいに水と泥が分離してくるように
かなしみと苦しみが分離してくる

上澄みの水のような
すんだかなしみ

このかなしみが第2楽章の中にはある


不幸を握り続けて
   モーツァルトは聴くことはできない ・・・・・・・









手の怪我がまだ治らない・・・・

左手が使えないので食事も作れない

だから ここ一ヶ月ほど
出来合のものばかり買ってきて食べている

こんな状態だから
ブログの更新もままならず・・・・

でも まあ

不幸を握り続けるのは
僕のスタイルじゃないから乗り切るしかないと思う

ここから 学べるものも
あるのかなって 思う







piano concerto 23 1st movement

piano concerto 23 2nd movement