大津波のあと 悲しみに凍てついた大地に
妖精たちは 舞い降りた
その妖精たちは 春が早く来るようにと祈り始め
この大地を彩る花となるように
我が身を地中に埋めていく
その祈りの波動に気づいた小さな動物たちは涙を流した
その涙の一粒が砕け散り
お日さまの光りを受けて大地に虹を架けていく
小さな動物たちは それを見て祈り始めた
やがて祈りは 人々のこころにも届きはじめ
悲しみを抱きながもお互いを思いやり
奪われたことより 与えられることに感謝をして
日々の営みをはじめていく
慈しみや愛情 そして 信じるこころは どこからくるのか
それは 深い悲しみや苦しみの中で感覚として解ってくる
そして
おおいなる祈りの中で
すべてのものは 涙の中から歩き始めた
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