世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

春待草

2012-02-09 | ひとりごと










春待草


黄色 桃色 青色の花々
どこからともなく漂ってくる
沈丁花の香り
昼下がりのやわらかい
雨の音

苦しみに
引っかかることなく流れていく
モーツファルトのしらべ

春よ こい

やがて 
乾ききった冷たい
冬の日射しから

やわらかい日射しに変わってくる

春よ こい

このかなしみが
限りなく透明になり
空にとけこんでいくようになれ






早春賦