世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

おいらのお腹みたいに ・・・・

2014-05-03 | oud








サーディテン・サンディ
イラクタイプ バシールモデルのウードを手に入れた

発注してから約一ヶ月
4月20日くらいにウードが着いた

響きが良くて イイと思っていたが
その後 2~3日 天気が崩れて雨が降った







そうしたら ホール付近が膨らんできた

最初は なんで膨らんだのか解らなかった


なぜ おいらのお腹みたいに膨らむのだ

解せぬ  







ホール付近で 弦高が4mm しかない
今日 弾いてみたときは もっと膨らんでいて
弦を弾くと ボディに弦が接触して 音がビビる ・・・・

原因は たぶん湿度が多いので
木が湿気を吸い込んで変形したもとと思われる ・・・・


まぁ 砂漠の楽器だからねぇ~

乾燥したところから 湿度の多い国にきて
すぐに まとまった雨に降られたら
ウードの木さんも たまらんのだろうねぇ







ほかっておく訳にもいかないので
何とかしようと考えた

この国で ウード 売っているところも少ないしね
ましてや 職人さんもいないこともないけど
ウードを直せるのは 僕の知っている限り一人だけ

まぁ 自分で出来るだけ 直すしかない





木は 圧力をかけると 曲がるのは知っている
盆栽なんかも それで形を作っているしね

それで 自分でクランプを作って
膨らんでいる部分を締め付けようと考えた ( エヘン  )
しばらく 締め付けておけば
膨らみも凹むだろう

上のふぉとが そのパーツね ・・・・







まず ベニヤで箱を作った







ウードのボディの裏は球面ぽくなっている
その部分を ボールといっているよ

ボディの表と裏から 木を挟んでボルトで締め付けよう思っているが
ボディの裏のボールの部分に木を当てると
ボールの一点に締め付けの力が掛かるので
ボールが割れてしまう

ウードのボールは薄い木で
何枚も継ぎ合わせて球面を作っているので
力が加わると 簡単に割れてしまう

とうしたらいいか 考えてました

それで

上のふぉと のように
箱に砂を入れてボールの球面にかかる力を
なるべく広い麺 ・・・・ ぢゃない
広い面で受け止めるようににしました







ボールを傷つけないように 布をひいて ・・・・







ウードを置きました

なるべく ボールが砂に接する面を広くします







箱の下に クランプの下の木をボルトを通して
セットします







ウードの表面にタオルを掛けて
クランプの上の木を置いて
ボルトにナットをつけました

ここで ナットを回して締め付けていくのですが ・・・・

膨らんでいるところが よく見えないので
どのくらい 締め付けていいのか
見当がつきません







そこで クランプの上の木の真ん中を手で押してみました

力加減が分からないの もうヒヤヒヤ ・・・・

ミシッ とか パキッ と木の割れる音がすると
もう アウトです

それで 別の手で ナットを回して締めてみました
何回か 同じようにして締めました







そのあと モンキーレンチで もう少し回してみました

クランプの下のところで定規を当ててみたら
ボディが ほぼ真っ直ぐになっているので
このくらいで いいかなと判断して ・・・・



 



箱をみたら 箱とネックが当たっているので
ネックの当たる面は 取り外しました

なんか ・・・・

箱の側面はいらないみたい
下の面さえあれば いいのかな ・・・・

まっ いいや


それで 隅っこの邪魔じゃないところに置いて
おしまいです

2ヶ月ほど ほかっておこうと思います


さて どうなるでしょう