人に奉仕する希望も有(も)たず賃金の為に
「与えられた仕事」を遂行するような人間は奴隷である。
奴隷はいやいや仕事をするからくたびれる。
疲れているから一つの事物に精神を集中する事ができない。
あちらを向きこちらを向き、
嘆息し欠伸(あくび)をし、
煙草に火をつけて一ぷくするのである。
そして人生何の為に
こんな働きをしなければならないかと考える。
そして薄給を不幸に思うのである。
「 与えれば与えられる 」 が心の法則であるから、
人に奉仕する心なくして出し惜しんだ働きで、
多くを与えられることはあり得ないのである。
『 生長の家 』 誌 昭和二十四年三月号
「 完全なる生活設計 」 十四日の法語 谷口雅春先生