而今

「我ここに於いて切なり」
今この時を懸命に生きる。生き方上手になりたい・・・

約束の旅路 を観て来ました。

2007-08-24 | 癒しです・・映画
<あらすじ>
1984年、常に死と隣り合わせのスーダン難民キャンプ。エチオピア系ユダヤ人だけがイスラエルへ救出されることを知ったひとりの母親が息子を手放す。最愛の我が子を生かすために。見知らぬユダヤ人女性の手を借り、イスラエルに到着した9歳の少年は、シュロモというユダヤ名を与えられる。やがてリベラルで裕福なヤエルとヨラム夫婦の養子となるが、本当はユダヤ人でないことを誰にも打ち明けられず苦悩する。

それぞれの母の愛が切ない・・・
ユダヤ人でないことを誰にも打ち明けられず、心も開かない・・・
自分のを否定して、まったくの別人として生きていかなければならないことの苦悩がありとあらゆるところから感じられました。
ヤエルの愛情がわかっても答えられない少年が、ヤエルと心を気持ちを通わせてそれを家族が感じて・・・
泣けましたよ (・・,)
3人の母達の思いを受けて少年がが成長して結婚をして医師として難民キャンプへ戻る。
母が決して戻るなと言った難民キャンプへ・・・
自分は母を見つけられるんだろうか?母は自分をわかるだろうか?との思いを胸にもって・・・
映画の最後は、母が叫びともうなりともつかない声をあげます。
難民が受ける偏見や差別、宗教・・・
それを一人の少年を通して淡々と年月は過ぎていきます。
歴史の影に隠れてしまっていた”モーゼ作戦”
それはソロモンとシバの女王から始まっていたとは・・・
そして、エジプト系ユダヤ人がイスラエルに行っても、名前を代えられてしまうことなど・・・
”史実が語る一大抒情詩”とシアタープレイタウンの元木さんが紹介してありましたがそのとうりでした。
静かに心にひびく映画でした。


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2 コメント

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感激した映画です! (naoママ)
2007-08-25 14:16:48
この映画は2年前の6月に、ヨコハマで開催された「フランス映画祭」で観て大感激し、感涙した映画です

その時の題名は「行け、生きろ、生まれ変われ」と言うような題でしたね。
監督と青年時代を演じた役者(彼もモーゼ作戦でイスラエルに移民したユダヤ人だといっていました)の舞台挨拶があり、質疑応答もなされました。

流浪の民といわれるユダヤ人・・・
第二次世界大戦ではユダヤ人というだけで命が危くなる歴史がありますが、これはユダヤ人というだけで、過酷な難民キャンプから脱出できるという
我々が知らなかった出来事が描かれていて・・・

ユダヤ人とは?ユダヤ教とは?と、観終わってからも随分と調べて、マイブログにも載せましたが、今見てみたら2年以上前の分はもうバックアップして削除していました

こんなに良い映画も、採算が合わないと買い付ける会社はないかも・・・
とその時思いましたが、こうして陽の目を見たなんて良かった!良かった!

この後に見た同じアフリカものの「ホテルルワンダ」もとてもいい映画で感激しました。
こちらはネットで若者達の署名運動が広がり全国展開がなされたと聞きました。
秋田でも上映されましたか?
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いい映画でしたね・・・ (☆naoママへ)
2007-08-25 22:03:27
「行け、生きろ、生まれ変われ」はパンフレットのコピーになっておりました。
モーゼ作戦。まったく知りませんでした。
ユダヤ教がユダヤ人であるための大部分を占めているということが、なんとなくしかわかりませんでした。
エジプトでもトルコでも宗教が生活に根ついていて、宗教を中心に生活がいきずいている・・・
ユダヤ人とはユダヤ教とは・・・宗教とは・・・
人とは・・・

「ホテルルワンダ」 見ましたよ。
感激と共にショックでした。遠い出来事としてテレビのワンシーンとして見ておりました。その影にはどれくらいの人がわけもなく亡く途方もない数の人が亡くなってしまっていたなんて・・・
家族揃ってルワンダを脱出できたのが救いでした。

「ルワンダ 流血の4月」もみましたよ。
こちらのほうがもっと解りやすく描いておりました。
そして・・・リアルでした。
人の狂気、それも集団となると止めようのない狂気、善悪もない狂気としかいいようのない出来事でした。大国の思惑なども・・・
よりいっそうの悲惨さを感じました。
そして・・・人はなんと無力なんだろうとも・・・

naoママさんのマイブログ見たかったです(=^^=)


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