唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

セブン

2011年03月02日 | 映画 さ行
セブン [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


昨日、みてて途中で寝てしまいました。

前にみたときは、ゾクゾクしながらみた記憶があります。
最後もショッキングで、展望ねえなあ…なんて思った記憶もあります。

今回は、疲れと眠気に負けてしまいました。
つまらないとは思ってないのに、だんだん睡魔が襲ってきて…

ということで、途中から見ていないのですが…

今日、友達とその話をして、結末の話になりました。
ショックだったと思っていた記憶よりも、もっとショックな話だったことがわかって、もしかして見なくて良かったかもと思いました。

今見たら、すごく落ちそう…

だから、体と心が元気な時にあらためて見ることにしました。

戦場のアリア

2011年01月09日 | 映画 さ行
戦場のアリア スペシャル・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
角川映画


事実に基づいた話のようです。

しかし・・・こんなに敵同士が仲良くなれるのだろうか。お互い殺し合っていた相手同士が、一日で仲良くなれるのだろうかというのは疑問です。あのお兄さんを殺された人の感情が一番人間らしい・・・というか、納得のいく感情と思いました。未公開シーンでは、ミサの最中のやり取りで、ドイツ人を殺してしまうんですね。それが何かリアルな感じがして、そこは好きでした。
たしかに願望としては、現場で殺し合っている人たちはお互い同じような境遇で、時と場所が違えば、仲良くなれるとは思うんだけど、戦場でそれがあったと思うことはどうしても考えられない。その頃の戦争観も違うのかもしれません。




ザ・ウォーカー

2010年12月31日 | 映画 さ行
ザ・ウォーカー [DVD]
クリエーター情報なし
角川映画


何か退屈でした。
最後は、ああ、こういう落ちなのね。って感じだけど、なにしろ、最初から退屈で。

戦争で国家や社会のシステムが崩壊した後の世界って、みんなおなじにしか描けないのだろうか…
マッドマックスから全く変わっていない。

やはりアメリカでは、キリスト教の信仰というのが重要なテーマなんですね。しかし、この神の啓示とか、信仰がどうとかも、なんか、軽薄だよな。とってつけたような物語で。

白黒つけずに、むしろ、バイブルを手に入れた悪者も成功させてしまえばよかったのに。バイブルを心から信仰するものとバイブルを利用しようとする者の2つの道を見せた方が、より信仰の大切さがわかるのではないのかな?
まあ、聖書を手に入れれば、もっと儲けることができるというその構想自体も何となくわかったようなわからないような話で、実際に手に入れさせて、お手並みを拝見したかった気もします。宗教が大きな力を持ち、民衆が利用されている(ように思われる)今のアメリカの姿の反映という側面はあるのかもしれないけれど、でも、そこまで深くは考えてないか。薄っぺらだったし。

今年最後の映画でした。
眠くて大変だったし、観終わっても、なんか悲しいですね。こうやって2010年が終わってしまうのも。掃除も途中までしかできなかったし、新年早々、またお掃除です。いやあ・・・大変だ。

座頭市

2010年12月16日 | 映画 さ行
座頭市(デジタルリマスター版) [DVD]
クリエーター情報なし
J.V.D.


きれいな女の人、樋口加奈子さんだったんですね。裸体が美しいですねえ…

勝新太郎さんの座頭市、最後のやつだと思います。その頃の勝新太郎さんにはあまりいい印象がな買ったですが、やっぱり座頭市は勝新太郎さんですね。
話が進みそうで進まない、流れて行きそうで引っかかっちゃいそうなちょっと歯がゆい感じがします。あと、血が飛び過ぎだし…

悪い奴らがあまり大物がいないのも残念な気がします。
緒方さんも出ていますが、かっこよさげでかっこよくないというか…よくわからない人です。最後もあっさり殺されちゃいます。あれはあれでいいのかもしれないけれど、もうちょっと何かほしいです。たとえば、剣を抜けずにへたり込んで終わってしまうとか…その方がインパクトあったかも。

情けない音楽は80年代的で贅肉がいっぱいついている感じです。

でも、殺陣のシーンは結構迫力あります。
ビギャッ!ビギャッ!ビギャッ!ビギャッ!ビギャッ!と、5つ以上連続で切り刻むと、結構快感が走ってきます。







しあわせ色のルビー

2010年11月03日 | 映画 さ行
しあわせ色のルビー [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン


主人公の女性は、ユダヤ社会の中で神に絶対的な信頼・・というか、永遠の忠誠を誓っているような旦那とその周りの世界の中で、自分の存在との矛盾がだんだん大きくなって、そんな心の隙間を利用されて、不倫関係を結び、自らの才能を生かす場所を与えられる。仕事がうまく行って自分の才能が生かせる仕事を手に入れ、うちなる炎、魂の悲鳴を納めることができたのかというと、やっぱりそうではなかったわけですね。

芸術に出会ったときに、またその炎の本質に近づいたのかもしれません。
その生活も結局は、肉体関係への依存と仕事上も縛られている。そして生活も縛られているという状況の中で、本当の自分の解放では無かったんですね。

女性にとっての自由って何だと、考えさせられました。

男の経済的な束縛の中で自由はあり得ないのではないかと。
女性の自由度は、結果的に経済的な自由度に支配されちゃうんじゃないかな?まあ、男もそうだけど・・・

セックスシーンが淡々としていて、生殖のための作業のようで、人形のようで、それがまたその閉塞的な社会って感じがしました。

スターウォーズ エピソード1

2010年10月20日 | 映画 さ行
スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


2005/09/17 19:41

ダースモールとの戦いはすごいですね。ダンスのよう・・・
オビワンもほんとにパダワンって感じで、2,3のひげのおじさんの雰囲気もなく、若い感じもなかなかいいです。
(しかし、よく落ちそうになるなあ・・・)(そうそう、別に、フォースの力で空を飛べるわけではないのかな?ジャンプ力はすごいけど・・・だから、皇帝が落っこちたのは別におかしくなかったわけで・・・いや、でも、物を飛ばすことが出来て自分が飛べないなんてことはないか??まあ、そういうことはあまり考えない方がおもしろいんでしょうね。)

ナブーという星の局地的な侵略があそこまで発展するなんて、誰が想像したでしょう・・・(みんな知ってるか・・・)
あなきん坊やががあんなことになるなんて・・・だれが・・・(みんな知ってますって!!)

今見ると、かわいすぎるのが鼻につく感じもありますが・・・(飽きっぽいんです。すいません)

前にも書きましたかね。映画がはじまった時に歓声がおきたんですよね。それだけみんなが待っていた映画だったんでしょうね。

2006-11-22

..............................................................................

ヨーダが人形なのがいいですね。
クワイゴンさん・・・クワイガンさんが今回は中心的な役割です。アナキンを強く推したのも彼ですからね。
ダースモールと2人のジェダイの戦いがすごい迫力です。
特に、クワイさんがやられてからのオビワンの切れ切れぶりがまたすごいです。
でも、何ででしょう。やっぱり最後はあっさりしてるんですよね。

スターウォーズ エピソード3

2010年10月16日 | 映画 さ行
2005/08/02 08:36

目つきが悪くなったら要注意・・

オープニングからみせてもらいました。いつものように静かに流れていくと思ったのもつかの間、あの映像は反則です。あんなすごい映像を観ることができるなんて!!でも、どこを見ていいのかわからない!!ここを観るだけでもDVDが出たら買わなくてはという感じです。溶岩のシーンもすごかったです。

アナキンはバカですね。議長さんが悪者とわかっていながらそっちに惹かれていくなんて!!そして、パドメを救うためと思い込んで大量殺人を犯してしまう。その時点ではもう、冷静な判断できなくなってたんでしょうか。パドメの言ったようにまだ善の部分が残っていたとしてもそれによって何もゆるされません。
自ら暗黒麺に(麺って・・・)おちたのか、暗黒麺が(麺って・・・)彼を引き込んだのか・・・両方でしょうけどねえ、そりゃだめでしょうって感じです。
あんな素直でかわいい子があんな不良少年成長してしまうとは!本人も自覚しているようですが、オビワンの教育がたしかに間違っていたのかもしれません。

パドメの「胸が張り裂けそう!!」というせりふや、オビワンの「兄弟だと思ってたのに」というせりふは泣きます。ああいう愛に包まれながら、結局アナキンはその愛を裏切るわけです。だめ人間め!
でも、わかるなあ・・・悪いと思っていてもそっちに引き寄せられる感覚って。俺もだめ人間ですなあ・・・
不安定な感情の持ち主が大きな力をもつことって危険ですね。スタートレックだったら、「人間がまだもってはいけない能力」ということになるんでしょうか。・・・そうなんです。スターウォーズがあまり深い感じがしないのは、発達した社会の中で、物事の考え方は発展していないところです。
よけいなイベントみたいなものも邪魔なんですよね。今回はそういうものがなかった分、気持ちよく観れたところもあります。

ストーリーはよくわかりません。ジェダイの人たちが一生懸命戦っている姿を見ながら、「あれ?敵は誰なんだ?」と思っちゃいました。エピソード2って面白くない印象しかないんだけど、結構重要な話なのかもしれませんね。クローン大戦っていうアニメもあるようですし、その2つを観てから観たらもっとよかったかもしれませんね。

最初に結末がわかっていて、そこに向かっていく過程を見せられるっていうのも面白い感覚でした。

あと、もう一つ泣いたシーンは、最後の夕日のシーン。エピソード4とも重なり合う風景がまたまた目頭をあつくさせます。

ところで一緒に観にいった友達も言ってましたが手足ばっかり切り落とすのはなんなんですかね。

とかいろいろ文句をいっておきながらなんなんですけど、すごく面白かったです。見終わった後は、もういっぱいいっぱいでした。余韻を楽しみながらまずい屋台のラーメンを食べました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2006/08/04 02:28

映像の迫力に圧倒されます。そして大事なのが音楽です。いやはや、何と申しましょうか。

特にオープニングと最後のアナキンとオビワンの戦い。
しかし、シスとヨーダの戦いは間にはさまないほうがよかったのではないかと思います。じっくり最初から最後までアナキンとオビワンの戦いを見つづけていたかったなあ…
張り詰めた空気が一瞬途切れちゃうんですよね。

アナキンの愛するものを救いたいがゆえに悪の力を受け入れようとしてしまうのは仕方ないとしても、その結果、自分のせいで愛するものを失ってしまう。自業自得とはこのことですね。しかし、その自分勝手な本音を出さずに政治的な正義を軽薄に振りかざすバカな人間だったんですね。そんなアニ―を愛してしまったパドメも男を見る目がないということなのでしょうか。

見る目がないといえば、黒人の人も、せっかくアナキンが残された良心を発揮して、議長の正体を報告してくれたのに、対応を間違ったゆえに自分の命を失い、ことを大きくしてしまったわけで、権を突きつけて追い込む余裕なんか見せないでさっさと殺しちゃえばよかったのに。

愛する人を救うため・・・しかも、ただ夢に見ただけなのに、そのためにあれだけの残酷な仕打ちができるなんて。
パドメは言いました。まだ善の心が残っているって。残っていてもダメなものはダメ。

オビワンは育て方を間違ったといってましたが、とどめをささなかったのが最大の誤りですね。

というわけで、何だかんだいいながらも、面白く見れちゃうのがスターウォーズなんでしょうね。
何しろ、パワフルでヤンガーだから。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

4.5.6.を見たあとにこれを見ると、ぐっと来るものがありますね。
チューバッカとヨーダを対面させるのは、やり過ぎなきがするし、最初から、ドロイドとクローンを統括して支配しちゃえばよかったのになんて、思ったりもしますが、それだけジェダイの力を恐れていたのか・・・よくわかりませんが・・・

最初の艦隊戦のシーンは何度見てもすごいですね。意外と2人ともその戦闘ではあまり成果を上げていない気もしたけれど。

あとは、やっぱりダースベイダーを名乗ってからの流れは好きです。パドメの「胸が張り裂けそう!」というあたりはもう、こっちの胸が張り裂けそう・・・心筋も壊死しそう!!って感じでした。そして、2人の戦い。だんだん、ネタが尽きるかのようなしりつぼみのたたかいになってしまってますが、それでもやっぱり最大の見せ場です。グリーパスのときにしても、最初の激しい戦いから、だんだん、しりつぼみみたいになっちゃうのは、何でですかね。

日本のアニメだったら、だんだんありえないすごいたたかいに盛り上げてくれるのに。
違うありえなさにはしっちゃうんだよね。

もっと、王道の剣と剣の戦いで最後まで見せてほしいのに。

もっとも、そうしちゃうと、オビワンの勝利にならないからか?でも、そこを経験とフォースの使い方で倒してほしかったけど・・

あのとき、これ以上苦しませたくないというやさしさがオビワンにあれば、ダースベイダーの伝説は生まれなかったということですね。オビワンの中途半端なやさしさと非常さがそのあとの困難を生んだのかもしれません。

スター・ウォーズ

2010年10月04日 | 映画 さ行
スター・ウォーズ 新たなる希望(エピソードIV) (リミテッド・エディション2枚組) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


スター・ウォーズ 帝国の逆襲(エピソードV) (リミテッド・エディション2枚組) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


スター・ウォーズ ジェダイの帰還(エピソードVI) (リミテッド・エディション2枚組) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


スターウォーズトリロジーは買ったんだけど、それとは別にこれも買いました。劇場公開版が入ってるっていうんで。
その当時の空気を感じます。ジェダイの復讐ってなってるし。

十分に見ごたえがあります。特に宇宙船の映像は実際の模型だけあって、迫力あります。
確かに一番最初のやつは、ビームサーベルじゃないや、ライトセーバーだっけ?忘れちゃった・・・
それのひかり具合がちょっとみみっちい感じがしたり、浮いて走るやつの下のところの処理が微妙だったり、デススターの守りがすごく弱かったりと、気になるところはありますが、それはたいしたことではないです。

今見ても、ちゃんと見ることができるというだけで、すごい作品だと思いました。
そして、1~3が出された後に見ると、そのとき見たときと違う印象・・・全体の世界が少しだけ広ががりました。

Vが面白いですね。
ルークの独りよがり。
結果、腕を切られて返ってくるだけなんだけど、その人の起こした行動で何も得られないこともあるってことですね。いや、その経験が、その後に生きるということでしょうか。

スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る

シャーロック・ホームズ

2010年09月20日 | 映画 さ行
シャーロック・ホームズ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る


名探偵シャーロックホームズのイメージって、紳士で、落ち着いているという感じでしたが、これはかなり荒っぽいというか、野性的なホームズさんです。

でも、映画のメイキングをちょっと見たら、むしろ原作に近いとか言ってましたね。
自分はホームズの小説を読んだことあるんでしょうか。全く記憶にないです。

ちょっと途中で退屈してしまいましたが、キャラクター的には、結構気に入りました。

禅 ZEN

2010年08月18日 | 映画 さ行
禅 ZEN [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
日本曹洞宗の開祖・道元の生涯を描いた歴史ロマン。幼くして母と死別した道元は仏道の正師を求めて入宋、如浄禅師の下で修業を積むことに。ある夏の夜明け、ついに悟りを得た道元は日本に帰国し、真の仏法建立に邁進する。


自分は無神論者で、無宗教です。

ちょっと前の自分は、無神論者と無宗教という言葉を同じものとして言っていました。最近、神を信じる信じないということと、宗教とは別のものなのではないかと思うようになってきました。実際に、宗教の教えがどうかとかわからないので、自分の感覚としてしか言えないんですが・・・

神の存在自体は自分は今でも絶対否定です。これは、絶対に変わらないと思うんですけど、宗教というものに関しては、ちょっと見方が変わってきました。

宗教というのは、人のあり方、人の生き方の模索の道なのかな・・・と思ったのです。

この映画を見ても、道元は、死にかけた子どもを手かざしで治しちゃうわけでもなく、祈って雨を降らすでもなく、現象としての奇跡を起こすようなことはしていません。

子どもをすくう道が一つだけある。身内で誰も死んだことがない家を見つけて、そこで豆を一粒もらってきて食べさせればいい。というのです。
そんな家がどこにもないことは少し考えればわかることなんですが、自分は、何で道元がそれを言ったのか、わかりませんでした。母親は、必死に探しますが、当然見つかるはずもなく、その子は死んでしまいます。母親は「身内で死んだ人がいない家なんてあるはずないじゃないか!たましやがったなこの野郎!!」(セリフは映画とかなり変わっちゃってます)と、道元を責めますが、そこでお弟子さんが言った言葉はとても現実的な言葉でした。「それをあなたに教えるために言ったのです。」なるほど!身内が死ぬというつらい経験を人間は誰でも経験しなくちゃいけなくて、それを受け入れることをおしえてくれたのか!!と、妙に納得してしまいました。

時頼のときの、権力を手放せといったのもなるほどでした。

あと、「入滅」という言葉がとても印象にのこりました。
死後の世界への救いというか、甘えがない言葉な気がしたのです。しかもその滅びを悲観的に表しているわけでもなくて、「入」という表現がとてもいさぎよい感じがしました。人間の肉体の滅び、自分の存在の消滅が消えるんじゃなくて、存在が形を変えて世界には残っているような不思議な響きを感じます。
なるほど、人間の死後の世界は、自然に還るということなんでしょう。
あ、でも、この映画が、入滅について、人の死について、うんだらいっているわけではないのです。ただ、「入滅」という言葉を聞いて、その言葉がずっと頭の中に残ってしまいました。(今の自分の頭の中は、リボンの歌がぐるぐるしてますが…)
死ぬこと自体も、誰もが経験することで、それ自体、実は怖いことではないし、自らの死を受け入れることも大事な気がしました。

そんなこんなで、一つ一つの話は、人としての生きる道を考えさせてくれた気がしたのです。


でも、映画のつくりとしては、あまり好きじゃないです。
オープニングの退屈な親子の会話、いきなりこの宗教の核心みたいな会話をズバリしちゃって、月をやけにおっきくしちゃったり、首がずらっと並んでいる風景とか、時頼の周りをクビがぐるぐるとんでるところとか、凝り過ぎて違和感があるところがあったり、庶民の人が不自然で、町の様子もダメダメな感じです。みんな一生懸命、町の人1町の人2をそれっぽくやっている感じがすごく嘘っぽい。おりんの夫婦の会話も、きいてて恥ずかしくなっちゃったり…
そういった風景を自然に見せるには、やはり計算しないとだめなんだろうと思いました。そして、監督自身が、その町の空気を出すためにどうするのか、お金も時間もかけてやらないといけないんだろうけど、そういうシーンは道元とは全く関係のないシーンなので、手抜きされちゃうのかもしれません。
でも、そういうところを手抜きするとどうなるか、その道元が生きていた世界の空気が伝わってこないんですよね。いい話を結果的に、中途半端にしてしまうのは、そういう表現力なのかもしれません。
あの映像を見ても、はい、けんかがおきるでしょう?強盗も出るでしょう?女も強姦されるでしょう?はい、この町は荒んでいます。はい、一応画面に入れておいたから、状況わかるでしょう?って感じですもんね。
それを、その町の空気で見せてもらわないと。道元の生きた道が実ははっきりしてこないんじゃないのかな?

お寺の中の修行風景とかは、本当のお坊さんがやっているのではないか。と、修行に行ったことのある人が言ってました。寺の中に入ることなんて簡単じゃないから、曹洞宗の全面協力で撮っているんじゃないかと。


ソルト

2010年08月15日 | 映画 さ行
アンジェリーナジョリーの顔がすごい。なんか迫力ある人だ。
美しいとかいうのを通り越して、ちょっと妖怪じみてきている。

スパイ容疑をかけられ、逃げるという話です。
車を盾にして私じゃないと言っている彼女も本気に見えるし、そのあとにロシア大統領を暗殺する非常な女も本当の姿に見えるし、最後はアメリカ大統領を暗殺に行ったとしか思えないし、最後まで、この人は何の目的で動いているのか、だまされ続けでした。
最後は、ハリウッド的な正義の味方になって、一番理解し合えそうにない人が一番理解しちゃうところもらしい結果です。

派手なアクションよりも、もうちょっとスパイ的な逃げ方とかを駆使してほしかった気がしますが、それはそれで面白かったです。

ちょっと、スカートが走りずらそうでした。

戦場でワルツを

2010年05月14日 | 映画 さ行
ある兵士の失われた記憶をたどりながら、戦場で何があったのかが解き明かされるといった感じですが、いまいち話がわからないところもありました。(というか、この監督自身の実体験のようです。)

敵とたたかう兵士としての戦争の恐怖もありながら、音楽に乗せてポップに描いているところもありつつ、次第に核心の虐殺へと進んでいきます。最後に実際の映像に切り替わってからは涙が止まりませんでした。

あと、イスラエル=悪という、頭にインプットされたものがあったのですが、もっといろんな角度からきちんとその国の歴史も含めてみなくてはいけないと思いました。
ナチスの時代のことが所々で出てきて、第2次世界大戦のときのイスラエルの傷跡が垣間見えました。

戦場でワルツを 完全版 [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る

シャッター アイランド

2010年05月06日 | 映画 さ行
シャッター アイランド - goo 映画

友達と見に行きましたが、この映画を観終わった後に、一緒にトイレに入ったんです。
それで、ひとりで先に出てきたんですが、待てど暮らせどその友達がトイレから出てこなくて…
もしかしたら、友達と一緒に来ていたというのは自分の思い込みで、ひとりで見に来たんじゃないか…なんて思ったりしました。

そんな映画でした。

人間の精神って、こんなものなのかもと思いました。

衝撃の事実は、そういう映画多いから衝撃でもないけど、あれだけひっぱっといてこの落ちかよ!と思わなくもないですが、それはそれでいいでしょう。
面白かったです。この結果を知ってからまた見ると違う楽しみ方だできるのではないでしょうか。

さいごの主人公の言葉が結構気ますね。彼は最後は自分で生きる道を選んだのかもしれませんね。

7月4日に生まれて

2010年05月04日 | 映画 さ行
7月4日に生まれて [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


7月4日に生まれた主人公。アメリカの象徴のように期待され、ベトナム戦争へ。
そこで銃弾に倒れ、下半身がマヒしてしまいます。
国のために命をかけて戦った主人公をアメリカはあたたかく迎えてはくれませんでした。
反戦の声は、ベトナムの戦地でたたかっている人たちのことを軽蔑しているかのように聞こえます。現実を見ていない人たちの反戦の声は、主人公にとって、うわっついた、ただのお祭りのように見えたと思います。

アメリカを愛するが故に戦場に赴いた兵士がアメリカに裏切られる様を描いていると思いました。


印象に残ったシーンは、戦場のシーンで、色を赤くした感じもそうなんだけど、敵がはっきりと見えないところです。
地獄の黙示録の時も思ったんだけど、アメリカにとっての敵が明確に見えてきません。
銃をぶっ放してみたら民間人だった。それで銃撃戦のさなかに目の前に敵が来たと思って銃を撃ったら味方を殺してしまった。それが彼の正義の戦争だったわけです。
アメリカにとって、ベトナム戦争自体に意味を見いだせない。兵士にとって、自由を守るための敵がどこにいるのかわからない。アメリカの正義にとって敵となる対象物がはっきりしないところに、ベトナム戦争の本質があるような気がしました。

共産主義という言葉が、戦争に駆り立てるために使われところも印象的でした。

オリバーストーンって、こんなに映像に凝る人だったのか…とも思いました。

好きだった女の人と集会に向かうところで、階段の手前の段差で車いすがぶつかってそれ以上進めなかったところも、印象的でした。越えられない段差・・・だったんですね。

娼婦の人とのやり取りも良かったです。なんて言うか、体の自由が利かなくなってしまった自分を受け入れてくれたのが娼婦だったわけですね。金のためだとは思いますが、自分の恥ずかしいと思っている部分を受け入れてくれたのが娼婦だったというのも皮肉な感じがします。

友達と酒の飲みながらみてて、べろんべろんになりながらだったので、観方としてはいい加減でした。

トムクルーズの演技もすごかったです。

星条旗の演出は、これが元祖だったんでしょうか。
それはよくわかりませんが・・・

スーパーマン

2010年04月23日 | 映画 さ行
スーパーマン ディレクターズカット版 [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る


この前、ユーチューブで渥美清さんが寅さんについて語ってるのを観ました。
「スーパーマンの撮影中に、子どもたちから「飛べ!飛べ!」って言われたっていうエピソードを紹介して、「ても、飛べないもんね」ってちょっと悲しそうに言っていました。

それは、自分=寅さんという、国民の期待の重圧を感じて生きてきた渥美さんならではの発言だと思いますが・・・

スーパーマンが映画化されるということへのアメリカ国民の期待は相当なももだったんだろうなと想像するわけです。

スーパーマンは、別に人を殺したりするわけではなく、ただただ、困っている人を助けるだけです。純粋なんです。スーパーマンの頭の中では、政治も何もかかわらないわけです。
そういうヒーローの象徴が、実際に存在したら、現実社会の中で、どのような行動に出るかはちょっと興味を持ちました。

今は、今の世相を反映してか、勧善懲悪では話が単純過ぎてうけない気もします。そんな時代だからこそ、スーパーマンみたいな、純粋な存在は貴重な気がします。

できれば、思い込みの強い、アメリカ的正義に利用されないことを祈りつつ…

話が古いので、ちょっと、間延びして退屈しましたが、スーパーマンの人気を感じられる作品でした。