唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

あなたは私のムコになる

2010年03月19日 | 映画 あ行
あなたは私のムコになる [DVD]

ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

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アカデミー賞をとったからというわけではないんですけど、サンドラブロックさんの作品が見たくなってついつい見てしまいました。
この前は、賞をとったまじめな役でしたが、こっちのがいい印象です。

なんか、ぎこちなさがかわいらしいです。
とても魅力的です。あれが客を呼ぶんでしょうね。

おばあちゃんがネックレスをプレゼントしたころから、結構泣いてしまいましたが…
この映画で泣いちゃダメかな?

意志の勝利

2010年02月02日 | 映画 あ行
意志の勝利 [DVD]

是空

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1934年に行われた、ナチスの党大会を記録した映画です。その意図は、プロパガンダなわけです。
完成度の高さとか、当時ではとても斬新な撮影方法とか、内容の意図はどうであれ、映画として、芸術作品としてみたときに、歴史に残る名作みたいに言われていたので、思わず飛びついて買ってしまいました。

最初に観たときに、薬のせいもあって、途中でうとうとしてしまいました。

芸術的なすごさとそういう点では何もコメントできるものは自分は持ってませんけど、ヒトラーに対する、国民の熱狂ぶりがすごいです。
演出とかではなくて、本当に、国民の熱い視線がヒトラー一人に向けられているのです。「独裁」というのは、こういうことなのか…と思ったりもしました。事実この時期にヒトラーの独裁体制は確立されたのでしょう。

「ヒトラーの意思は、国民の意思」、「ヒトラーはドイツ」・・・といった感じの映画の中で出てくる言葉は、ただ、ヒトラーを礼賛しているというだけでなく、党の熱い期待として、ヒトラーに向けられている言葉のようにも感じました。そして、その熱い期待は、パレードの両端を埋め尽くす国民の期待でもあるのでしょう。

かなり違和感があります。党大会でいろんな人が、個人に対してこれだけの美辞麗句を並べ立てて、聞いてて気持ちが悪くなります。でも、この映像の中の人たちには全く違和感がないのでしょうね。
そういう状態って、当時の日本とか、現代の政治もやっちゃうどこかの宗教団体とか、そんな自分の身近なところにも、実はあったりするんじゃないかと。そんなことも思いました。

人はそれぞれ別の意思を持った生き物ですけど、その個人の意思と思っているものは、案外簡単に支配されちゃうってこともあるのかもしれないなあ…と、そんなことも考えました。

あの小泉首相の時の熱狂ぶりとか考えると、国家が国民の意識を操作することも一定可能だとも思います。

でも、ヒトラーの支配体制は、そのあと10年ぐらいで崩壊しちゃうわけで、やはり、国民を押さえつける国家の力というのは、その時は絶対的であっても、必ず国民の本当の意思に反している以上、必ず崩壊するということです。

国民が期待して誕生した政権は、国民に対する裏切りを続けていては、必然的に崩壊します。

意志の勝利…最終的には、国民の意思がヒトラーを打倒したともいえるのかもしれません。戦争で負けたとかではなくて、必ずその矛盾というのは、国家の体制のゆがみとか、ひずみになって、それが収集つかなくなって噴き出すときが必ず来ますからね。
ソ連の崩壊もそうだし、自・公政権の退場もそうでしょう。

おまけのブックレットには、津川雅彦のくだらない文章がのっていますが、日本の侵略戦争が正しい戦争だったというのが日本で平気で語られちゃうところに、日本の遅れを感じます。
表現の自由なんて言葉を使っていますが、事実をねじ曲げたものを表現するというのは、自由というより、ただの無秩序というか…
そして、そういう人に限って、反対の意見を排除しようとするんですよね。そもそも自由のない、侵略国家だった日本を、正しいと思い込んでいる時点で、そういう表現の自由を本当に実現しようと思っていない証拠だと思うけれど…
こういう人たちの主張は、ただ言葉を並べ立てるだけで、自分の言葉に責任を持たず、検証することもせず、ただ、言い放つだけ。って感じがします。
この人の言う文化国家というのは、他国の文化を壊し、自国の文化を規制することなのだろうか…
いい加減、他虐史観の考え方から抜け出さないと、日本が本物の文化国家にはならないんじゃないかなあ…でも、この人たちには無理ですね。事実を検証することができないから。検証しないことでやっと生き長らえる人たちだから。大東亜戦争の意思の勝利は未来永劫あり得ないでしょうね。

一回見た後に、歴史学者の解説のやつをちょっとだけ見ましたが、それがなかなか面白いです。

映像の意味なんかを話してくれるんです。たとえば、最初の飛行機で降りてくるシーンは、救世主が空から降りてくるという構図なんだとか、ヒトラーを前面に押し出すために、画像では、ヒトラーは一番大きく映るようにしているだとか、ヒトラーの嫌いな旗はうつっていないとか、最初を見ただけでも結構楽しめました。

 

王立宇宙軍 オネアミスの翼

2010年01月19日 | 映画 あ行
王立宇宙軍 オネアミスの翼 [DVD]

バンダイビジュアル

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戦争の中ではロケットの打ち上げとか人類初の宇宙飛行士なんて、何の価値もありません。いや、そのロケット技術は戦争に役に立つんだろうけど、ただ「落ちるために打ち上げる」だけの行為は意味がありません。

国民生活が苦しいなかでその開発にかかったお金でどれだけの人の暮らしを助けられるかなんて聞いた人もいますね。生活が苦しいと、空を見上げることができなくなります。

打ち上げのときにそのロケットを中心に様々な思惑が交錯し、戦闘が始まります。
しかし、ロケットは、その戦いの中を何事もなかったかのように・・・別の世界の存在のように、まっすぐ飛び立っていきました。

このロケット打ち上げが、人間の新しい可能性を見せるわけですが、それが、本当に価値あるものとして認められるよう、平和な世界になって欲しいものです。

そんな話でしたかね?

戦争が文明を作ったとか、文明が戦争を作ったとか、そんなことはどうでもいいと思います。歴史が同じところを繰り返すとも思いません。戦争がなくても、文明は築かれるんじゃないでしょうか。違う道を人類は選ぶことだってできると思います。社会の仕組みが戦争を必要としているだけです。戦争を必要としない社会にすればいいだけです。単純なことです。

人類はそんなに愚かじゃないですよね。貝殻のゴミのうえから飛び立ったロケット、未来の世界はどうなっているのでしょうか・・・・

おくりびと

2009年11月22日 | 映画 あ行
結構泣きました。人の死をテーマにしているから仕方がないのだけれど・・・
人の死をその遺族に喜んでもらえるように心を込めて演出するというのも大事なんですね。
死を扱う仕事が、死を商売にしている汚らわしい職業のように思われてしまいますが、だれかがやらなければならない仕事であることもたしかで・・・
そういう点で、いろいろ考えましたが、現実の葬式なんか見てると、本当に無駄な演出が多いのもたしかで。知り合いの葬式のときの司会のわざとらしい北朝鮮かよ!と思うような話し方もそうだし・・・葬儀場が周りの住民のことも考えずに建設される計画があったりとか、お墓だって今は自動販売機みたいになっちゃってるみたいだし・・・人の死が、お金によって軽くなってしまうような気がしてしまいます。

そんな世の中だからこそ、心を込めて、本当に死を惜しむ人たちに見送られて旅立つことができれば、それが一番の幸せな人生(の終わり)なのかもしれませんね。

広末さんは好きな顔なんだけど、この役には向いてないな。というか、これだけじゃないかもしれないけれど・・・

1つの死にいろいろな家族模様とか、物語があって、そういうのもいいですね。

でも、先頭のおばあちゃんを焼くときのあのせりふはいらなかったんじゃないかな?

石文のエピソードも、最後に感動させてくれました。

みてるときに邪魔が入らなければもっと良かったと思います。

おくりびと [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント

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大いなる陰謀

2009年11月22日 | 映画 あ行
アメリカの誤り。失敗。イラクやアフガンの泥沼化の中で、共和党議員の起死回生の作戦・・・なんでしょうか・・・しかし、そんなもの、いっそう抜け出せなくなるだけのような気がするんだけど・・・

でも、この映画でおもしろかったのは、イラクやアフガン戦争の失敗を認めつつ、でも、それを撤退という形で行動できない心情というか・・・感情というか・・・戦争そのものが誤りだったのではなくて、情報の誤りとか、何たらかんたら・・・手の問題が間違っていた程度に考えているのでしょう。だから、引けない。引く気もない。

そしておもしろいのが、マスメディア批判です。泥沼化して、批判を始めたメディアに、政府は誤りを認めた。だが、お前たちはどうなんだ?と訪ねるところは一気にグサッと来た気がしました。それまでの記者の批判的な意見が、がらっと覆されちゃったというか・・・政府だけではこの戦争は成り立たなかった。政府とマスメディアの力が戦争に向かわせたという事実が突きつけられたときに、記者さんは一気に自分の問題として捉えたわけですね。

生活のために仕事を続けて生きるのか、ジャーナリスト本来の役割、自分の正義を貫いて、仕事を追われるか、そういう選択が迫られたときにあなたならどうする??となるわけです。

そんな2人のやり取りと違うばしょ・・・ずっと離れた戦場では、実際にその作戦が実行されていて、そこで、2人の兵士が生きるか死ぬかの状態に追い込まれている。

その背景には、アメリカの貧困が見え隠れしてきます。金のあるなしで人生の可能性を閉ざされてしまう悲劇です。

もう一つ、天才的な生活に困っていない若者にも選択が問われるわけですね。

損ないろんな立場で、この戦争にどうかかわっていたのか、これからかかわろうとするのかが問われるわけです。それは、この戦争だけでなく、アメリカという国をどこへ持っていこうとするのか、それぞれの立場から問われるような気がしました。

正しい選択かどうかは別として。

この間の戦争がアメリカにとって、どれだけ重いものだったのか・・・
こういう映画のなかからでも、感じることができます。
アメリカ人がこの問題をどう取り上げるのか・・・
そこに、アメリカ人の世界観というか、到達点が見えてくるような気もします。
そんな深い話じゃないかもしれませんが・・・


大いなる陰謀 (特別編) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO

2009年09月30日 | 映画 あ行
面白いかどうかでいうと・・・面白くなかったです。
ふつうにみることはできましたが、映像の迫力とかは今はどうにでもなりますから、それだけではだれも驚かなくなっています。

物語の中身で勝負といきたいところですが・・・

とってつけたような物語、あらすじを順々に説明させられちゃっちょうなかんじで、最後は親切に、真相もみんな明らかにしてくれるし…

2人の愛も、深く愛し合っていますということを「深く愛しています」とセリフで言っちゃっているような感じで・・・

結局こういう映画は、複雑なものは必要ないわけですね。
単純に話の説明をして、最初のX-MENにつながればいいわけですから。
質なんて関係ありません。X-MENをつないでおければいいわけだし・・

みんなどこかで見たような流れです。
もうこういう映画はどうでもいいんですね。
新しい斬新なストーリーなんていうものは必要ありません。
X-MENの名前と役者の名前で売れりゃ問題ありません。

作る側の個性は全く必要ありません。
そんな個性とかは、逆に邪魔ですもんね。

そういえば、アメリカのマンガって、一つのコマでいろいろ説明しちゃったりするの多いけど、まさにそういう映画ですね。

ウルヴァリン:X-MEN ZERO [DVD]



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ウォッチメン

2009年09月23日 | 映画 あ行
ウォッチメン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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友達がレンタルしていたので一緒に観ました。
ヒーローのきたない部分を見せておいて、ヒーローとは、正義とはなにか、考えちゃいました。

必ずしも正しいと思っていることを貫くことが正しいわけではないし、結果で正しさを証明するものではないような気がしました。

正義を貫くために一般的に悪に手を染めることを、あるものは肯定します。それを許せなかった人は殺されました。その犠牲も、大きな正義の前では塵が消えたぐらいの出来事でしかないのでしょう。

同時に、そうやって、嘘で作られた平和で、真の平和が得られるのか、そこをまた投げかけているように思えます。

人間自身が、もっと進化しなければいけない時期に来ているのではないでしょうか。

上島ジェーン

2009年09月08日 | 映画 あ行
上島ジェーン [DVD]

ポニーキャニオン

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選挙のがおもしろかったのでかりちゃいました。
笑えるおもしろさという点では、いまいちなところもありましたが、興味がそそられるという点でとてもおもしろいです。サーファーって、まじめなんですね。そして自分の思いから、環境問題にまで意識が向かっていくんですね。

そういう、本物のドキュメント的なところの映し方がとても上手で、本当にドキュメントを見てる・・・いや、ドキュメントだよなあ・・実際どうなの?・・・どっちにしてもすごくリアルです。

そのリアルなドキュメントの中に、上島と有吉を入れるとどうなるか・・・って感じで、有吉のテレビでは見られないいい人ぶりも、演技とは思えないくらいうまくやっていて、これがこの人の素なんじゃないかと錯覚してしまいます。

そして、上島のだめっぷりも、これが本当の上島かもと思わされちゃう妙な説得力があって・・・
そこが演技と感じさせないところが上手です。

そんな中で、上島の恋模様のところだけ、妙にコントっぽくて、あれはわざとなのかもしれませんが、そう見せといて、最後に後にたたずむ3人の女性の映像のところとか、いつのまにか、それっぽい映画になっていて・・・

なんか、笑いそうで笑えなくて、ちょっとジーンときそうでジーンとできなくて、どんな表情をして見ていたらいいのかわからないまま最後まで見てしまいました。

サーフィンをやっている人、立派ですね。

ほんと、ほんととウソの境界線がわからないです。

エクソシスト ビギニング

2009年09月05日 | 映画 あ行
エクソシスト ビギニング [DVD]

日活

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早送りで見てしまった…
こんな邪道な見方してすいません。
今は時間がほしかったのです。
でも、それなら見なくても…
いやあ・・・だって、借りちゃったんだもん、見なくちゃ勿体ないし・・・

女の人がきれいです。もうちょっとだったのにもったいない…

あと、神父さんの髪を捨てた理由が、ナチスと関係あったところなんかは、なかなか良かったのではないでしょうか。
まあ、早送りだったけどね。

しかし・・・これで神への信仰が復活するんですか…
信仰がないと・・・やはり神に依存しているようなせりふの数々は理解できませんねえ…