東京に原発を誘致。突然都知事が言いだして、さあ大変!
石原がモデルかと思いきや、石原とは全く違う正義感の強い知事たちでした。
原発以外の政策をどう打ち出しているのか、そこも知りたくなりました。都民のおかげで当選させてもらっといて、何であんな都民不信のようなこというのかよくわかりませんが。
じっさい、原発を使わない電力供給を実現させる政策を正面から打ち出して都民の理解を得る努力をした方が政治のあり方としては正しいような気がします。やっぱりこの都知事には都民を信頼するという観点がぬけています。共感を得る努力をしないでショック療法に賭けるようなやり方を選んじゃうところが薄っぺらではあります。そこは残念なところですが、そこはこの際問題ではありません。
テーマは原発です。
都知事が原発誘致を会議でいい出してみんながああでもないこうでもないと議論をしながら、みんなで原発を学んじゃうという観る方にもやさしい作りがいいです。
でも、今だからこそ、解説の中身がよくわかるけれども、あの事故が起こる前に観たら、言ってることがもしかしたらちんぷんかんぷんだったんじゃないかと思ってしまいました。
3.11の事故が起こる前までは、原発は嫌だねえ…なんて思いながらも、その本当の危険性について何にも知らなかったわけですから。事故の前から、この論争はあったのに、問題意識を持てていなかった自分に、何もしなかったんだから推進してきたのと一緒だといわれているようで、ちょっとつらいところではあります。
このような真実が隠されて推進されてきたことが一番の問題なんだけど、調べようと思えばすぐに手に入る情報ですもんね。
この映画、勉強になります。