唐茄子はカボチャ

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国立西洋美術館に行ってきた

2012年07月07日 | 博物館・美術館・資料館
数日前から漠然と美術館に行きたいと思っていました。
最近キリスト教の本を何冊か読んでいて、キリストの描かれている絵を見てみたいとなんとなく思っていて、それならやっぱり西洋美術館だろうなんて考えていました。

6日に行こうかなと思っていて、5日にたまたま寄ったデパートのチケット売り場に目をやったら、ベルリン美術館の特別展示をやっているチケットに目が入り、よくよくみると、西洋美術館って書いてあって・・・これは神様の思し召しだとおもい、友達を誘っていくことに。

雨が降りそうないやな天気でしたが美術館に入るまでは降らずにいてくれて、見物している最中は結構本降りでしたが、美術館を出るころには雨もほとんどやんでいて、これも神様の意思なのかもしれません。

場当たり的な行動でしたけど、結果的には大当たり!でした。西洋美術の400年を学ぶと書いてありましたが、その400年は、やっぱり宗教と・・・キリスト教と結びついていることも感じられて、とてもよかったです。

本を読んでいて、ある程度の知識を得た上でその絵を見たので、少しは深いところでできたかもしれません。
絵の中に表現されているエピソードがどこの場面なのか、正確な認識には程遠いにしても、想像できて、とても楽しかったです。
その中でも聖カタリナさんが書いてある絵がとても印象的で何でも、殉教した人は棕櫚の葉を持っていて、カタリナさんがかかれるときには拷問で使われた車輪が描かれているとかで、その人の特徴的な「しるし」で誰を書いているのかを伝えているところがすごく面白くて、偶像を認めないキリスト教ではありますが、聖書の文字を読めない庶民にもこういった形でいろんなことを絵と言葉で伝えて信仰を広げていったのだろうと思いました。

最初の方の彫刻では、彩色の跡があっるとか書かれていると、なんかすごく歴史を感じて、どんな彩色が施されていたのだろうかと、思いをはせたりなんかしちゃって。
彩色といえば、この前見た大英博物館のギリシャ彫刻のやつ、白い大理石がギリシャの特徴だと思っていたのは間違いで、実は極彩色が施されていたというから驚きです。そんなのも見たこともあって、余計そこは気になりました。

この美術展の売りだった首飾りのやつは、人だかりもあったこともあって、軽く見てスルーしてしまったので、今考えるともったいないことをしたと思いました。図録の表紙にもなっているほど、超目玉だったはずなのに。それをスルーするなんて。ホームページの壁紙をダウンロードしてみてますが、それでは光のなんたらは感じられないのでしょうね。

というわけで、美術・芸術にも歴史があるとあらためて感じました。
歴史的な価値、政治的、歴史的背景もそうですが、そのころの技法なんかも歴史に制約されているし、そういったことも考えて一つの作品を見ると、平面だった一つの絵が立体的に見えてくるかも。そんなことを考えました。