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唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

かぐや姫の物語

2013年11月23日 | アニメ
前半はちょっとだらだら気味な気がしましたが、その前半の成長部分が後半にいきてきます。人間の幸せとは…生きている実感を持つことの幸せ、感情を乱すことのできる素晴らしさを考えさせられました。

最後のお迎えのシーンは、ぽんぽこの死出の旅の船のようで・・・きらびやかな無菌状態の「極楽浄土」がとても悲しくなってきます。
月に向かっていくと色が消えていきます。ふりかえったときの地球の青さが美しく見えたことでしょう。

人間の生きる喜びと一緒に地球そのものの存在を素晴らしいものに変えてくれます。

見終わって駅に着いたころにまたうっと涙がこみ上げてきそうになりました。

だんだん深く深く心にしみていく作品です。

高畠さんの映画は、本当に世界の奥深く、社会の奥深く、人間の心の奥深くをとらえようとしているし、実際にそれができているから、深い感動があるんでしょう。これはなかなか他の人にはできない映画です。