![]() | 三浦綾子 電子全集 海嶺(上) |
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小学館 |
お盆休みに読みました。
こんな悲しい話があったとは。
何が悲しいかというと、幕府の鎖国政策のもとで、そもそも長い航海ができないように船の規制があったこと。そしてやっと帰ってきたと思ったら、大砲で追い返されてしまうこと。こんな理不尽な話はない!事実はやっぱり残酷です。あれだけ日本に帰る日を夢見ていたのに、それが、ほかならぬ日本人によってさえぎられてしまうとは。理屈や人間としての心の問題が通用しない、幕府の硬直した姿勢が安倍政権に見えてきた。あの時代から自民党政治に至るまで、じつは、お上というのは進歩していないのかもしれない。
日本に残された人たちが帰ってこない人たちを待ち続けたのか、どこで諦めたのか、気になります。