唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

靖国 YASUKUNI

2008年07月12日 | 好きな映画・良かった映画
このドキュメントは面白いです。
過去のものと思っていた日本に・・・大日本帝国が実は過去の物になっていない事実を映像で見せてくれます。
今現実に靖国神社で見られる光景は、初めてだったので新鮮でもあり、ここまで本気なのか!?とびっくりしました。自分が知っていたつもりで何も知らなかった「靖国」です。

8月15日の終戦記念日に小泉首相(当時)が「外国からあーだこうだいわれる筋合いじゃない。戦争で死んだ人たちに感謝するため、平和を誓うために参拝するのは日本国民としても、首相としても当たり前のこと!」と、参拝を強行、日本とアジアとの関係を最悪にしてしまったのも結構前になりました。
ただ、この映画は、直接的に、それをいけない!とかはっきりと言っていません。もちろん、監督のそういう意図はありますけど、そのメッセージは、両方の話を織り交ぜながら、映像を重ねて浮き上がらせ考えさせるという感じでしょうか。

そう、軍服で靖国に参拝する人たち、小泉の参拝もそうだけど、自分にとってはすごい違和感のある光景なんだけど、そう思い込んでいる人たちには、まさに「かっこいい」姿なわけで、ただその映像を映しているだけだから、そこではどっちの側からみてもいいわけです。

そして、最初から最後まで通してでてくる刀鍛冶のおじいちゃん。いいおじいちゃんです。職人です。でも、そうやってつくられた刀で、戦争当時、100人切りと称して、多くの人たちが斬られていったわけです。100人斬りの競争の記事と、その写真が後半に出てきて、靖国の刀が果たした役割が浮かび上がってくる気がします。そこが、気に入らない人には気に入らないのかもしれないけれど。
南京大虐殺は冤罪だ!と、署名行動をやっている姿も恐ろしいです。笑うに笑えない光景です。
そういう日本に誰がした!?って感じですけど・・・

ベンチのおばさんも、平和を願って靖国に来たと本気で言ってます。その辺にいそうな普通のおばさんが!です。

日本は悲しい国ですねえ・・・真実が歪まされてる国って、本当の意味で国を愛することなんてできないでしょうね。

日本にとって重大な事件・・・というか、過ちの部分を真実を歪まされ隠され、あいまいで来てしまった国です。多少政府が悪いことをしても、そんなことでいちいち反発するような体質じゃないのかも。・・・というか、その真実が暴かれない体質が残っているというほうが正しいか。

靖国 YASUKUNI

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時をかける少女

2008年07月09日 | 映画 た行
時をかける少女

PI,ASM/角川書店

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最初は、いかにも「せりふ」って感じの言葉が気になりましたが、それはいつの間にかどうでもよくなって・・・といいながら、思い出したようにまたそれが気になって・・・

当時の技術を駆使した映像効果も、気になりつつも、案外映画にはまっていて・・・
風景もきれいですね。コマをパッパッパッとやるところがまたいい感じです。きれいに流れる音楽がまた雰囲気を出しています。

でも、終わり方は納得いかないなあ・・だって、明らかに人為的に操作された記憶で掠め取られたってことでしょう?
「やつはとんでもないものを盗みました。あなたの心です。」って感じですよ。未来から来て、2人の人生をひっかきまわしちゃったってことですよね。

未来人のキャラが気に入らない。急に偉そうだし。納得いかない終わり方ですが、最後の時をかける少女のうたで、納得しました。なんか、明るく終われました。

カプリコン・1

2008年07月03日 | 映画 か行
カプリコン・1(ワン)

東北新社

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いよいよみなが夢見た人類が火星に降り立つ日が来た!
とおもったら、打ち上げ直前にロケットから下ろされ、無人のロケットが飛び立っていきます。
実は、ロケットの欠陥が見つかって、火星へ行くことが不可能なことがわかって・・・でも、政治的な思惑なども絡んで、中止にすることもできず、行ったふりをすることに!
閉鎖された基地に火星のセットもつくって、中継します。国民はそれを見て狂喜乱舞。

なにかがおかしい・・・気付いたNASAの職員は、存在を抹殺され、事件を追った記者も命を狙われます。

肝心の飛行士たちも、家族との中継が終わったあと、地球へ帰るはずのシナリオが、実は、故障で大気圏で燃えてしまうシナリオで、彼らもまた、口封じのために抹殺されそうになりますが危険を察知して逃げ出すわけです。そこからがまた延々と・・・って感じですけど、面白かったです。

プロペラ機とヘリとの追いかけっこは、すごい映像がきれいです。これは本物ならではの映像です。

なんでも、ベトナム戦争で、実際にベトナムでおこっていることが政府によってゆがめられて報道された体験から、この映画ができたそうです。

NASAも、最初全面協力だったようですが、「政府の陰謀」がテーマと知ったとたん、援助は打ち切られたそうです。

そんな映画なので、話自体は、本当にありそうでこわいです。

映像が、その当時の「色」な感じでなんかきれいです。
音楽が、なんか、グッと来るなと思ったら、ジェリーゴールドスミスさんでした。ランボーっぽいです。

ガールファイト

2008年07月01日 | 映画 か行
ガールファイト

松竹

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すごい考えてしまう映画です。

好きな女の子が自分より強かったら・・・
自分の娘が自分より強かったら・・・

あえて言わしてもらいますけど、男としてのプライドが傷つけられます。

男というものは、いくら男女平等なんて口に出して言ったって、どこかで、男のほうが上だと思っています。たまに自分もそう思うときがあります。

いや、普通に生活しているときは、尊重しますし、平等でなくてはいけないと思っていますよ。
自分は女性に優しく接していると・・・そう心がけてますし・・・

でも、それは、ほんとうは、女性を下に見てるからできることなのかもしれないと思うときがあるんです。弱いからやさしくみたいな・・・・

だから、この映画のように女性にダウンを奪われたり、マウントポジションを取られたりしたら・・・その傷は大きいと思うし、その子にたいして、今までどおりの付き合い方ができるかといえば、複雑なところがあると思うのです。

はっきりいって、彼氏は偉いです。その傷を乗り越えて、彼女との関係をより強固なものにしたのですから。本当の優しい男ですよ。あのシーンはなぜか涙が・・・

この映画は、男性にとっては、本当に女性を対等の立場でみているか、突きつけられます。

逆に言うと、女性は、暴力の危険や、社会的差別や・・・はっきりと表に表れてない場合・・・自覚のない場合でも、この社会に生きているというだけで、その社会的立場に身をおいているわけで、それは生まれつきそうであったかのような錯覚を男女とも持っているわけで、それが覆されたときに、男は・・・・本当の力が試されるのでしょうが・・・でも、真の平等は、女性の解放であるだけでなく、男にとっても、解放なのかもしれないですね・・・なんてわかったようなわからないようなことを言ってますが・・・

殴られたあとの鋭い目つきがかっこいい!!っていうか、本当に怖い。でも、彼を見つめているときの顔がきれい。

試合はあまり迫力ないです。殴り合いが無いです。