パッキャオが負けた。
ブラッドリーが新王者に!
衝撃的な結果とはいえ、試合内容が衝撃的であったわけではない。
僅差の判定負け。
たしかにブラッドリーは強かった。
スピードがありアグレッシブで想像以上の選手ではあったが、
中盤まではパッキャオが優位に試合を進めていた。
試合全体を通じてもパッキャオはパンチでのダメージをほとんど受けていない。
むしろブラッドリーの方がダメージは大きい。
中盤、何度となくパッキャオの強打を被弾している。
そのままパッキャオが押し切ってKOするかと思ったのだが、
なぜか、どういうわけか、ラストの3ラウンド、パッキャオの手が止まる。
それに乗じてブラッドリーのスピードが息を吹き返す。
この3ラウンドのポイントの巻き返しが勝敗を決定付けた。
無尽蔵のスタミナを誇るパッキャオにいったいなにが起きたのか?
年齢的なものなのか、どこか故障したのか、調整ミスなのか?
本来のパッキャオではないだけに「完敗」したという印象はない。
今後モチベーションさえ向上できればリマッチは制してくれると信じている。