数年前から行きたかった「三嶺、剣山の縦走」
春にも一度休みが取れたんですが、腰を痛めて断念、剣山が葛城山に変わってしまいました。
ジーちゃんも既に、70歳も過ぎて、体力的にも自信が揺らいできた。
今回も、体力大丈夫かなぁ?とか、自信がふらついていたこともあって、行くぞ!とか、やっぱりやめとこか?とか・・・
おまけに、天気予報チェックすると、概ね天気が悪くなるということで、早々に諦めムード・・・
しかしながら、天気予報も少し回復傾向となり、
また、体力と言う点で、もう後がないかもしれんという思いもあり、何んとか行っといたほうがええんちゃうん!っという声も頭の中で・・・
で、行くや、行かんや、二転三転して、ジーちゃんの優柔不断さに、嫁ハンに、「勝手にしたら😑」っと、あきれられてしまいました。
決行前日、結局は軟弱ジーちゃん、鈴鹿辺りへ日帰り計画しなおして、嫁ハンに「止めとくわ!」宣言。
決行当日、あっさり変更、
いざ、三嶺~剣山へと相成り、晩御飯のいつものBEERもノンアルに変更して、出発時間まで少し仮眠。
なんで、この期に及んで決行決意❓
◆YAMAPで、フォローさせてもらってる女性の"北アルプス4DAYS"の記録
先日某お山で、遭遇、少しごあいさつ程度に言葉を交わさせていただいた方で、4日間とも、微妙に雨曇りで、ほぼ展望なしの中、小屋泊まりではあるものの、コンプリートされてて、わけのわからん言い訳してごじゃごじゃ言うてるジーちゃんが、なんかホンマに情けなくなってしもて・・・いやぁ~、ほんまPOWERいただきました。
◆天気予報詳細(WINDY)
Windyで、鈴鹿辺りの予報とか見てたら、新たな利用方法を発見、おおよその標高別の雲の分布がわかることを発見。
試しに、三嶺、白髪、高の瀬、丸石、剣山など、準繰りで山行計画の時間別で追っていった。確かに他の天気予報と同様おおむね曇りで、一時的に晴れ間が、そして、夕刻から翌朝まで雨模様なんですが、高度別の雲の分布を見てみると、初日は、三嶺辺りは、薄い雲(実際はガスガス)、その後2000m付近は雲が無くなりほぼクリアーで、夜までは、たぶんクリアー、夜から翌朝9時前後までは、雨+雲り、9時過ぎから2000m以下で雲が無くなり、おおむね晴れの状況が続く・・・のような結果。これを信用するなら、行くのもありかも🦆と・・・
この天気予報、日本全国、いや世界各地のどの地点でもピンポイントで分かります。無料です(有料版あり)
というわけで、決行に至りました。
しかしながら、何んといっても、フォローさんのレポ見てなかったら、今回の「縦走」はなかったと思います。
100%見てないと思うけど、ホンマ有難うございました。
さて、長々としたレポの始まりです。簡単に済ませたい方は、以下のヤマレコ or ヤマップで・・・
<DAY 0> 2024-9-19 p.m.
さて、アルコール抜きの晩御飯の後の仮眠から目覚めたのが23時少し前、前日に、チャリは流星号に積み込んであったので、同じく前日にはほぼ準備完了していたザックetc.を流星号に積み込み、下道をいつものように宝塚まで走り、中国道へ、途中山陽道経由で、先ずは明石海峡を渡ります。(ジーちゃん、車で渡るん初めてで、少し興奮気味💦)
なんて、思てたら、既に日付変わってます。
鳴門JCT~徳島IC間が工事で通行止めなんで、当初は美馬IC経由で行く予定だったけど、一旦鳴門で降りて、買い物がてらコンビニで食料などを調達した時、ナビをセットしなおしたら、徳島からR439で下道走るのも、もう一度徳島道へ入り美馬からR438で剣山へ登るのも、そんなに時間が変わらなかったんで、ケチケチジーちゃん、もちろん、439で行くことにしました。438も439もどちらも、くねくね酷道です。
徳島市街から離れしばらく、これでもか~なんて思う程曲がりに曲がりまくって「もう、ええ加減にしてぇなぁ~💦」と思た頃に、剣山「見ノ越」登山口、リフト乗場前の🅿️に到着。流星号からVⅡ号を下ろし、地球ロックして、10km程先の三嶺「名頃」登山口へ向かいます。
暗闇の中、名頃🅿️に到着、4台程が既に停まっていた。ほっと一息つきながら、明日の予定を考える。当初は、8 or 9時頃に出て、白髪避難小屋で小屋泊予定だったけど、天気予報通りだと、白髪だと、6時頃にはSTARTしたいけど、9時ごろまでは雨模様やし、当然展望も望めない。白石避難小屋迄、足を延ばしておけば、9時頃の出発で、概ね天気回復してるので、雨に会うこともないし、今日中は、晴れた縦走路も満喫できる。ということで、6時に目覚ましを合わせて、しばらく仮眠・・・
<DAY 1> 2024-9-20
朝の名頃🅿️、思た以上の青空👍 準備したり、おにぎり食べたりしてたら、START、7時前になってしもた。
さぁ、いよいよ念願の縦走路へ・・・🚻の向こう、登山口からトレイルへ
急斜面でもなく、かといって緩斜面でもない歩きやすい登山道を九十九折れながら登っていきます。
ジーちゃんよりかなり前に出た、40代?のソロさんに追いついてきました。年の割には、少しペースが遅い?
踏みしめるように一歩づつ登ってる。って、感じです。ジーちゃんさっと追い抜くのではなく、今日は先も長いので、少しペースダウンして、休憩多めで、追い抜かないように(偉そうやん!)・・・けど、彼は、ペースは遅いけど、休憩してる様子はありません。なんか付かず離れず・・・
一旦、林道へ出て、すぐにまた登山道へ入ります。
登山口から、1時間半程で、「ダケモミの丘」に到着。ちょこちょこ・ちょこっと休憩挟んでるので、大休憩入れずに進みます。この辺り、少し斜度もゆったりです。
久々に10kg越えの荷物で、少しづつ体に負担がかかってくるのがわかります。避難小屋泊まりでも結構荷物あります。(水はアクエリ含めて、2.1kg、それと、缶ビール350とウイスキー150ほど💦)
尾根の途中から、次郎笈+剣山がはっきりと見えてます。ジーちゃんのテンションも一気に爆上がりや~👍
写真は、少しズームした。まぁ、まだまだ先です。
山頂が近付くにつれ、斜度が少しづつ増していく感じで、森の中を進みます。それと同時に、だんだんと雲行き怪しくなり、ガスが・・・
"はぁはぁ"言いながら、斜度マシマシ尾根を上がっていくと、目の前がぱっと開けた。
「70年も生きてたら、世の中こんなもんや😌」 ちゅうのが、ようわかります。
天気予報もこんな感じやったんやし、突然空が真っ青になったりもせんわけやし、あっという間に下の方もガスガスです😑
まぁ、ジーちゃんの人生、振り返れば、いつも肝心なところで、こんな感じやったなぁ~😉
しゃ~ない、しゃ~ない😎
池の分岐から、三嶺ヒュッテへ向かいます。
三嶺ヒュッテ、思てたより綺麗で、2階も有り。誰もいないので、大の字で大大休憩~。
さて、🚻の方から池の反対側を通って、三嶺に向かいます。剣山方面からのハイカーさん2,3人ほどと遭遇です。
「三嶺」山頂。真っ白けのけ💦なんも見えん。
山頂で、ようやく、前を歩かれてたハイカーさんとお顔合わせできました。軽くご挨拶のついでに、どこまで行かれるのか、聞いてみたら、白石まで行かれるとのこと。ジーちゃんもそのつもりやけど、体力次第ですわ⁉っと、曖昧な返事をして・・・
けど、このソロハイカーさんの「白石まで・・・」という言葉に、予想通りだいぶ疲れてるし、白石迄なんて、軟弱になりかけてきた気持ちが、少し前向きに変わったことは確かで、頑張るぞ!という気持ちも少し出てきました。聞けば、足が痛いということで、ペースの遅さの原因判明。
山頂は、360度真っ白けなんで、写真も撮らずに、先に出発します。
この先もなかなかガスは晴れそうにない😑
ハイ!噂の急降下鎖場スポットです。
思てたより長いけど、分かってたこともあって、注意して降りれば大丈夫なレベルでした。
お次のお岩は、横から・・・「三嶺の天狗岩」です。
振り返って、天狗岩の向こうは、真っ白け。
ええ感じの森の中を進みます。
塔丸の方?は、ガスが晴れて来てる。
カヤハゲ到着です。何気にのぼりがシンドイ。
振り返って、三嶺はガスの中
白髪山分岐を越え、白髪小屋も見えてきた。遠く先に、次郎さん、ラスボス剣山も・・・
白髪避難小屋
振り返って、三嶺のガスも取れ、ようやくその雄姿が・・・
とりあえず、小屋にザックをデポって、水場へ・・・。他の方のレポを見ても結構ハードやっちゅうことですが・・・
水場は二筋の流れがあり、奥の方が水量豊富です。登り返しがほんまにキツイ😎 それなりの覚悟が必要。(2ℓ 弱補給)HARDでした。
小屋へ戻り時間を確認、まだまだ時間は十分だが、体力的に大丈夫?っと一瞬迷うが、天候のことを考えると、今日中に、この縦走路をもっと堪能したいと思い、ジーちゃん、頑張って白石避難小屋へ向かうことにした。
四国の山々を横目に見ながらの稜線歩きです。
「平和丸」三嶺をバックに・・・
白石まで、まだまだです。地図見たら、テンションダダ下がりや~😂
けど、この景色見たら、ホンマ頑張れる。
皆さんのレポでこんなこと書いてるの、そんなわけないやろ!なんて思てたけどね😉
三嶺~次郎笈∼剣山 2024-9-20
三嶺が、だんだんと小さくなっていく~😑
山頂の左側から稜線を回り込んできたんやね! 結構歩いてるやんか!
そして、前には、次郎さんと太郎さん。
そして
ようやく「高の瀬」到着です。もう後一息や頑張れ!ジーちゃん‼
高の瀬への登りが結構しんどかった〜。ちょこっと登りの"ちょこっと休憩"が増えてきた。
次郎さん、太郎さん、 待ってろよ〜‼️
奥祖谷かずら橋下降点
ここからエスケープできる。
すぐに、丸石避難小屋到着。もちろん、誰もいません。
先ずは、小屋に入って大の字になってひっくり返って 休憩〜❗️小屋の中は、窓が小さいこともあって、かなり薄暗いけど、ちゃんと清潔に保たれてるようです。
さて、落ち着いたところで夕食準備です。
今回は、アルファ米+フリーズドライのカレー、そして、メインディッシュは、レトルトのハンバーグです。
いやぁ~なかなか旨いがな~👍
晩御飯も終了して、グッタリ小屋の中のマットの上でまったりします。
気になるのは、三嶺迄つかず離れずで登ってきたソロさん、白石まで来るとおっしゃってたけど、暗くなっても来られません。小屋の中はジーちゃん一人です。
今夜は雨予報やし、白髪にされたのかもしれません。
結局,ジーちゃんうとうとしかかった7時半頃、ようやく到着されました。
軽く挨拶を済ませ、お互いかなり疲れてるので、いつの間にやら・・・
<DAY 2> 2024-9-21
昨晩より雨が降り始め、夜中に目覚めた時には、避難小屋の屋根をたたく雨音がうるさく、おまけに時折かなり強い風が吹いてるようだった。
昨晩、暗くなってから、小屋にやって来られたソロさん、お互いに早朝から起きていて、自己紹介に始まり色々とお決まりの山談義etc.で、話が盛り上がった(?)。聞けば、広島の方で、このコースは何度か来られていて、ジーちゃんと違い、日本全国のいろんな山を登られている方でした。今回は、足の骨折のリハビリ中とのことでした。
けど、リハビリで、このコースとは、驚きやけどね~😎
色々お話している間に雨も収まり、空も徐々に明るくなり、ジーちゃん達も、話しながら、撤収開始します。
天気予報通りの展開です。
いっしょに出るのは、嫌そうなんで(当たり前だのクラッカー!古い!)ジーちゃんが先に小屋を出ます。広島君(仮名)は、見ノ越からバスに乗って、名頃へ戻るらしい。
広島君にご挨拶して、小屋を後にします。
昨晩の雨もすっかり上がり、青空が覗いてるし、吹き抜ける風も、寒くもなしで、ほんま気持ちええ👍
笹原の中をしばらく行きますが、パンツの裾が、あっという間に濡れ始め、この勢いだと、登山靴の中まで濡れてしまうのは必至。ゲイターを装着します。
次郎さんも太郎さんも、雲の中ですが、何とかなりそうな雰囲気です。
振り返って、三嶺も雲の中です。
丸石山頂
山頂で自撮り。今日は、今のところ足取りが軽い😊
丸石から、今日のメインディッシュ「次郎笈」と「剣山(太郎笈)」
さて、大パノラマの笹原の稜線を「剣山」目指して・・・
塔丸方面もきれいに見えてる。
このまま、はっきりくっきりの空が続いてくれることを信じ・・・ しかし、今日は風が強い。
振り返って、丸石
”広島くん”の姿は見えません。 バス間に合うんかなぁ~❓
ビュンビュン風が強くなり、あっという間に目の前が真っ白になってきて、時折、ヨレヨレジーちゃんがふらつく程、
一気に 風も、強風どころか、爆風レベルに変わり、 ガスガスで、視界が・・・ 目の前の次郎さんも全く見えません。
「70年も生きてたら、世の中こんなもんや😌」 ちゅうのが、ようわかります。
昨日も、おんなじことゆうてた気がするけど・・・💦
途中ヨロケついでに、登山道脇に倒れ込んで、ちょっと休憩~
休憩してたら、前から3人のテン泊装備のハイカーさんが・・・倒れ込んでるジーちゃんを見
て、休憩ですか?なんて、確認されました。😂
いつの間にやら、目の前に、次郎笈トラバース道分岐です。 もちろん、山頂へ向かいます。
この辺りから、数人のハイカーさんたちとすれ違い、なんかメジャー感が出てきます。風もガスも増々酷くなっていくばかりです。
ガスの中、風に飛ばされんよう踏ん張りながら山頂めざします。
なにやら、看板が・・・? ここで、勘違い! 此処が次郎さん山頂っと思い、親切で超感じのええご夫婦(と思う)に声かけさせてもらい道標前で写真撮っていただきました。
BUT、この看板、字が薄すぎで、何書いてるか解らず、山頂と違いました🤣🤣🤣
それに道も間違えるし、恥ずかしい事この上なし😂
そして、正真正銘の「次郎笈」山頂です。
やはり、山名板は立派です。 しかし、ガスで真っ白け💦こんなもん!こんなもん😑😑😑
一気に人が増えたお山です。
思えば、三嶺から次郎笈まで、”広島”君以外誰にも遭ってません。
さて、トラバース道に合流して、(次郎岌峠?)いよいよラスボス「剣山」へ・・・
さっきより、風もマシになり、回復傾向? 最後は、晴れて欲しいものですが・・・
いよいよ太郎ちゃん直下までやって来ました。最後の登りです。
先ほどの次郎ちゃんよりはマシですが、ガスが・・・
「剣山」山頂への階段を登るジーちゃん。
別の、感じのええご夫婦(と思う)の方に撮っていただきました。
そして、山頂到着しました。 残念ながら、ガスで、周りはもちろん、歩いてきたルートも、見えません。
最後ぐらいは・・・
山頂広場のベンチでザック背負ったまま・・・ なんか、達成感?
三嶺そして、次郎、太郎、いずれもガスの中でした。 そう、 「天気イマイチなれど、心晴れ晴れ😊」 って感じです。
三嶺ヒュッテで、何か暖かい物でも食べようと思います。
暖かい半田そうめんが身体に沁みます。
ヒュッテ前から、瀬戸内海が見えてるということですが??
そうそう、広島君、バスに間に合うやろか? なんて、思いながら・・・
「大剣神社」前から下山。
いや~もうすぐそこです。
向こうに見えるのは、三嶺?
ヒュッテから1時間余り、見ノ越🅿️に地球ロックしてあった"V Ⅱ号の元へ戻ってきました。
パンクなし、その他異状なしで安堵。
🅿️出口の団子屋さんで、ソフトをゲット、売物にならなくなった少し固くなったお団子を一ついただきました。ちょっと固いけど、噛めば噛むほど甘みが出て来て・・・
さて、名頃の🅿️まで、10km下り、流星号の元へ戻ってきた。 長かった縦走もコンプリートしました。
お疲れさまでした。
この後、見ノ越迄戻ると、停車中のバスに見覚えある赤いバンダナ?手ぬぐい?を頭に巻いた広島君だと思わわれる方が・・・良かった、良かった、間に合ったようです。
ほっと胸をなでおろして、温泉♨(剣の湯大桜)へ向かいます。
あ~ぁ、楽しかった😄
さて、人生残り少ないジーちゃん、自分の体力のことを考え迷いに迷って、ついに憧れの縦走路を走破しました。
同じことばっかり言うてるけど・・・
ほぼ、諦めかけていた計画、これが体力的にラストチャンスという思いと、フォローさんや他のヤマッパーさんたちのレポによる後押しがなければ諦めてたし、来年になったら行けなかったかもなんで、ほんま有難うございます。
また、海外の天気予報サイト/WINDYが、なければ同じく決行できなかったと思います。
そして、広島君の一言も重要でした。
初日出発時、白石迄行こうと早く出たわけですけど、この一言で、めげずに白石まで行くことができたと思います。白石まで行ってなければ、二日目は雨の中のSTARTなった思うし、次郎笈や剣山もパスしてたかもしれません。それに何といっても、あの素晴らしい縦走路のほとんどをええお天気の中歩くことができました。
まぁ、三嶺も次郎も太郎も山頂からは、ガスってなにも見えなかったけどね💦
PS;長々とまとまりのないレポで申し訳ありません。年寄のボケ防止ということでご容赦ください。
最後に、三嶺も次郎も太郎もガスの中、
「天気イマイチなれど、心晴れ晴れ😉」
最高の2日間でしたわ!
ほな
おまけ