1936年、Hawker Hartの後継として軽爆撃機としてロンドンの航空ショーでデビューした当時は、空力的に流麗な容姿に1,030馬力のロールスロイス・マーリンエンジンを装備したバトルは世界最高の軽爆撃機と評されました。三座機であり、軽爆というよりも彩雲の様な日本の艦上攻撃機に類する物かも知れません。37年から部隊配備され、オースチンなどの自動車工場でも生産されて2,419機も生産されました。しかし栄光も束の間で、昼間爆撃ではメッサーシュミットなどの高性能戦闘機の餌食となり、1940年のダンケルク撤退の際に他に使える機体がなく全力で爆撃に参加した本機部隊は、殆ど全滅するほどの大打撃を被った記録があります。以降は夜間爆撃と練習機などに使用されるのみになりました。以降この手の軽爆が昼間爆撃に活躍する場はなく、1938年にデビューしたホーカー・ヘンリーに至っては一度も実戦配備されることなく終わったと言われます。
Airfix 1/72 Fairey Battle Mk. I 450kgの爆弾搭載量からするとやや無駄に大きいような感じもするがスタイルとしては流麗
モデルは70年代の金型と思われますが、2010年に再販されたもので、新しい説明書と英国Oxfordshire 63 Squadron 1939年とギリシャ空軍のスライドマークが入ってました。比較的整合は良く、スライドマークもマークソフターを用いれば奇麗に貼れました。下面黒、上面はダークグリーンとダークアースの典型的な迷彩塗装です。今回はダークアースを全面にスプレー塗装してから筆で薄いダークグリーンの境を書き入れて、ダークアース部分をマスキングゾルで筆塗りしてからダークグリーンを吹く事を試してみました。紙絆創膏で追加的にマスキングすると剥がす時も一緒に奇麗に取れて楽でした。大戦初期の塗装をしたハリケーンと並べてみましたが、かなり大型の機体であることが解ります。この頃の英国機は尾翼に三色の国籍マークを入れてない機体もあるようで、Battleの実機の写真でも入ってない機を見かけます。Hendonのイギリス空軍博物館ではBattle of britainのエリアに展示されていました。
ハリケーン戦闘機と比較しても大き目 英国空軍博物館の実機
エアフィックスのナナニイ バトル!!懐かしいなぁー
自分も25年くらい前のエアフィックス写真箱で完成させました。おろし金状態のモールドに固ーいプラで加工しにくかった印象です‥新金型で作り直して欲しいなー
流麗な機体でスケール感が変ですが面白い機体ですよね