八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。



──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
昨日も今日も八王子は小雨交じりの天気です。もう梅雨に入ってしまったのでしょうか。
花押の作風の中に「明朝体」というものがあります。中国の明代(1368~1644)の洪武帝の頃に始まったので、この名前があります。日本では室町時代の末期から使用され始めました。花押の上と下に水平な線があり、下の線をかなり長く引くのが特徴です。
活字にも明朝体があり、こちらの方が皆さんには馴染みがあると思います。学校で習う書体は、楷書体です。楷書体は横線が右肩上がりですが、明朝体の横線は水平です。活字も花押も横線が水平と言う点では、共通部分があります。
徳川家康が使った花押が下記のもので、以後一世を風靡するようになりました。別名、徳川判とも呼ばれています。明朝体花押は、花押の形式として最も完成された書体です。 (花押印のブログは今回で終了です。)

▲この花押は徳川家康のもの。明朝体の作風特徴がよく出ている。
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