印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

判読できない印鑑の文字 「心」と「也」

2009年06月30日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

沖縄は早々と「梅雨明け」したそうですが、関東地区はまだ不安定な天気です。
前回に続いて「判読できない印鑑の文字」について書いてみます。

今回は「心」と「也」の字です。篆書(てんしょ)だとまるで変わってしまいますね。「也」の方はまだ楷書に近い部分もありますが、「心」は楷書からは推量できない篆書になってしまいます。ここで「心」と「也」を一緒に取り上げたのは、篆書にすると同じような文字になるからです。楷書では明らかに違いがわかります。見習い修行時代は、この2文字の篆書の区別がすぐに付けられなかった記憶があります。

「心」の篆書は、人の心臓をデザイン化した文字にも見えますね。“篆書は楷書と象形文字の間に位置する書体” 私としては、こんな捉え方をしております。


▲「心」の篆書。右列の最上段の字と、下にある「也」の上段の字はよく似ている。
左列の上、2字は心臓の絵のようでもある。


▲「也」の篆書。「篆刻字林」には珍しく2文字だけの掲載だった。


八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

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