印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

印鑑の文字(11) 行書

2008年09月30日 | 印鑑の文字

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日、今日と秋雨前線が活発で東京は雨続きです。気温も肌寒く薄いセーターを昨日から着始めました。

今日は印鑑の書体、行書について書いてみたいと思います。
楷書を速く書くため、また草書では(草書は行書よりも早くに存在した)読むのに難解という状況から、行書が生まれてきました。中国の前漢(西暦で25年~220年)の末期ころになり、行書としての特徴がはっきり出ている文字が出現しました。

印鑑の作風としては、文字を小さく入れて外枠に文字が付かない、または左払い、右払いの伸びる線などは軽く枠に触れる程度です。

篆書や古印体の堂々と構えたどっしり感よりも、横画の細い華奢(きゃしゃ)な作風になります。
男性よりも女性におすすめの文字といえます。


楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com

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