ハッシーの日記

旅行、音楽、温泉などについての日記です。

上岡龍太郎かく語りき: 私の上方芸能史 (上岡龍太郎)

2024年06月05日 08時19分56秒 | 
 紀伊國屋書店梅田本店でブラブラしていたら、「上岡龍太郎かく語りき: 私の上方芸能史」があったので、
すぐに購入しました。

 去年(2023年)に亡くなれたので帯には追悼復刊と書かれています。

 初版は1995年1月なので、かれこれ30年以上前の本ですが、とても新鮮でした。
上岡さんの生い立ちや漫画トリオの誕生から離陸までは、ほとんど知りませんでした。
また所々に懐かしい人が出てきて、エピソードが添えられていのも読んでいて楽しかったです。

 自分の弟子についてもとても興味深かったです。
特に大空テントさんについてはさらーっと書いてあったのでよかったです。

 最後の立川談志さん解説は愛情たっぷりの皮肉であふれています。
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海軍乙事件 (吉村昭)

2023年11月17日 19時35分24秒 | 
 吉村昭さんの「海軍乙事件」を読みました。

 4つの章になっており、最初の「海軍乙事件」は第太平洋戦争中に機密書類が奪われる話です。
日本国は米国に奪われていないと思い込んでいたが、戦後、米国に奪われて解読されていたという事実が明るみになりました。
米国は知らぬふりをしていて日本国の作戦を見破っていました。

 次の「海軍乙事件」は連合艦隊司令長官、山本五十六を護衛していたパイロット、柳谷謙治さんの話です。
実際に吉村昭さんが生存していた柳谷謙治さんに会って聞いた話で、とても興味深い内容でした。

 そして「八人の戦犯」は第二次世界大戦後の戦争犯罪人を日本政府が軍法会議をかけて判決し、連合国側に報告された話です。
その8人のうち生きている人の事情を聞くことができ、まとめられています。
こんな事件があったことも知りませんでした。

 最後は「シンデモラッパモ」です。
日清戦争中にラッパを吹いている最中に被弾したが、ラッパを口から離さなかったという話です。
それが日本に伝わり美談となった。
そのラッパを吹いていたのは白神源次郎でしたが、後になって木口小平に訂正されたとのことです。

 どの章も吉村昭さんの粘り強い調査のおかげで、このような事件があったことを伝えてくれ、
さらに「海軍乙事件」踏査メモや文庫版のためのあとがきにも、補足説明がされています。
読み易くて、とてもよかったです。



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黄色い風土  (松本清張)

2023年10月31日 20時53分48秒 | 
 松本清張さんの「黄色い風土」を読みました。
長編でいろいろな場所での殺人事件が起こり、結末には一つの線に繋がりました。
意外な結末でしたが、なかなか楽しめました。
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孤独な噴水 (吉村昭)

2023年10月26日 19時18分43秒 | 
 吉村昭さんの「孤独な噴水」を読みました。
吉村昭さんの初めての長編小説で若きボクサーの話でした。
ボクシングの試合の場面ではかなり詳しく書かれていて熱意が感じましたが、
下卑た表現もあって初々しく感じました。
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コーチング―言葉と信念の魔術 (落合博満)

2023年10月25日 11時05分39秒 | 
 落合博満さんの「コーチング―言葉と信念の魔術」を読みました。
2001年8月30日に第1版が出されたので、それ以前の出来事について書かれています。

 落合さんが臨時コーチとして横浜の選手を指導したことが随所に書かれており、
特に多村選手への指導について書かれています。

 また落合さんは小学生のPTAの会長になった話もあって、意外な一面が見れました。

 立派なコーチング術が学べました。

 また帯についている落合さんの写真は若々しいです。
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残像 (三浦綾子)

2023年10月24日 19時39分21秒 | 
 三浦綾子さんの「残像」を読みました。
三浦綾子さんらしく、驚きもあれば、悲しくもなり、苛立つこともありの人間関係の物語でした。

 書かれた時代は札幌五輪が開催される前で、夢と希望に溢れる情景が広がります。
2030年の札幌五輪が断念したのはとても残念です。
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さだ語録―あなたの心は元気ですか? (さだまさし)

2023年10月06日 20時46分45秒 | 
 さだまさしさんの「さだ語録―あなたの心は元気ですか?」を読みました。
この本の内容は、さださん自身の冒頭のまえがきに書いてあるように、
エッセーやコンサートからの言葉たちの中から拾い集めた「言葉たち」です。

 なので、言葉が羅列している感じでした。

 印象に残ったのは、
杓子定規な判断ではなく、「公平な愛」が子供の将来の可能性を拡げる
です。
素晴らしいエピソード話でした。

 一部分の「言葉たち」よりもトーク集などで全体ストーリーを見聞きする方がよいかも思います。
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ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒 (島﨑今日子)

2023年10月05日 20時20分04秒 | 
 島﨑今日子さんの「ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒」を読みました。
感想は沢田研二さんの言葉が少なかったのは残念でした。
しかし、いろいろな文献からジュリーのデビューから現在までをまとめたのは立派です。

 印象に残った場面は二つあって、明石家さんまさんと上岡龍太郎さんが出てきた場面です。
ジュリーの野球チームとMBSチームとの野球の試合で、さんまさんは代打で出てきてボテボテのセカンドゴロ打ったとのこと。
さんまさんは小林繁さんの形態模写で人気沸騰中と書かれていたのは懐かしいと思いました。

 上岡龍太郎さんの方が沢田研二さんより年上ですが、上岡さんはジュリーに対して賛辞を惜しまなかった、とのことです。

 ジュリー本人の書いたが本が読みたいですが、出るわけないので、コンサートに行きたいと思います。

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鄙の道をゆく―君の住む町へ (武田鉄矢)

2023年09月14日 20時09分12秒 | 
 武田鉄矢さんの「鄙の道をゆく―君の住む町へ」を読みました。
地方都市を廻るコンサートツアーでのいろいろな出来事や旅の思い出などが綴られています。
読んでみると武田鉄矢さんは博識があり、いろいろな人や言葉を知りました。

 南方熊楠の粘菌、梵鐘とジミー・カーター、などとても勉強になりました。
特に印象に残ったのは宮本常一・女の世間で、
若い農村の娘は豊作を願って水田の水面に恥部を揃って映して見せることが
田の神への豊作の願いになる、という場面です。
この頃はこういう場面がなくて、田の神様も面白うなかろう、とのことです。
 
 妙に納得できる話で面白かったです。


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けものみち (松本清張)

2023年09月01日 20時16分13秒 | 
 松本清張さんの「けものみち」を読みました。
最初に「けものみち」が説明があり、読む終えた時に意味が分かりました。
とても悪の道へ入るような内容でした。
松本清張さんの本を読むたびに、物語の設定が凄すぎて圧巻でした。
また主人公の民子の妖艶な姿も印象に残りました。
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熱い絹 (松本清張)

2023年08月31日 13時14分10秒 | 
 松本清張さんの「熱い絹」を読みました。
これは傑作です。

 話の展開が壮大過ぎて、犯人像が全く分からず、最後の最後の結末まで素晴らしく、とてもおもしろく読めました。
実際に起きた事件とフィクションを混ぜながら、巧みな文章で展開する話でした。

 吉川勇一さんの解説も実際に起きた事件の解説もとても分かりやすかったです。
また松本清張さんの着眼点にもとても驚きました。
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幻華 (松本清張)

2023年08月30日 19時52分49秒 | 
 松本 清張さんの「幻華」を読みました。
意外にもおもしろくなかったです。
銀座の超一流クラブの栄枯盛衰の物語で推理や考える場面がありませんでした。
たまの息抜きにはよい作品です。
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落差 (松本清張)

2023年08月29日 21時29分15秒 | 
 松本清張さんの「落差」を読みました。

 読み始めて、何処かで読んだ物語やなあ、と思い、読み続けていると過去に読んだことがある、と気づきましたが、
そのまま読み続けました。

 教科書の出版や売り込み、大学教授の思想や権威、ダム工事に伴う立ち退きの交渉などが入交り、上手いこと絡みあっています。
高知県も地名が出てきて、大体の町が出てきています。
この時代(昭和30年代)は土讃線は窪川駅までで、中村駅まではまだ鉄道が開通しておらず、車での移動となっています。
清張さんはきちんと高知県を訪問し取材したと思います。

 「落差」は映画やドラマではやっていないようなので、現代風にアレンジして欲しいです。
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死海のほとり (遠藤周作)

2023年08月24日 19時29分24秒 | 
 遠藤周作さんの「死海のほとり」を読みました。
単なる旅行記かと思いきや、すごく重い内容でした。
十字架にかかる前のイエスの辿った場所を巡る話で、
内容が分かりにくかったので、もう一度読みたいを思います。
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深い河 (遠藤周作)

2023年06月23日 21時02分47秒 | 
 遠藤周作さんの「深い河」を読みました。
かなり重い内容ですが、スラスラと読めました。
インドのガンジス川のシーンが多く出てきますが、遠藤周作さんはありのままの姿を表現しています。
なかなか考えさせられる作品でした。


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