マンション市場に関わるキーワードとしては、「多様性」、「利便性」、「耐久性」等が考えられます。これまでマンションと言えば、都市部のファミリータイプが主体でしたが、これからは、①ワンルームタイプ、②コンパクトタイプ、③タワーマンション、④ワークスペース完備型、⑤地方圏に立地する郊外型、などさまざまなタイプが求められると思われます。また、利便性という観点では、必ずしも駅近という視点ではなく、駅から遠くても子育てや買い物に便利で、管理体制や長期修繕計画がしっかりしているといった点もポイントになってくると思われます。タワーマンションから眺める富士山や夜空の花火は魅力的ですが、地方圏での空気のおいしさや自然に包まれた環境も捨てがたい魅力であり、マンションに求めるものも多種多様となっています。もうひとつのマンション市場の注目点は中古市場の成長です。首都圏では新築分譲マンションの供給戸数が低迷しているのに対して、中古マンションの成約件数は順調に伸びています。首都圏中古マンション成約件数は、2021年に過去最高を記録しました。2022年は減少しましたが、新築マンション供給戸数を上回る成約件数となっており、マンション市場は新築物件と中古物件の共存状態となっています。また、2022年に成約した中古マンションでは3割超が築31年以上となっています。中古マンション市場が成長しているのは、新築物件の価格上昇に加えて、既存物件の耐震性・耐久性の向上、リフォーム市場の発展等が寄与しているものと考えられます。
最新の画像[もっと見る]
- 空き家特例の3,000万円控除について 6ヶ月前
- 建築基準法で定められた耐震性について 8ヶ月前
- 令和6年度税制改正の大網について 9ヶ月前
- 2024年4月から相続登記の義務化 9ヶ月前
- 高齢化社会進展による資産継承 10ヶ月前
- 土地は有利な資産か? 1年前
- マンションの防災について 1年前
- 相続登記の義務化について 2年前
- ウィズコロナ時代の「パラダイムシフト」人手不足問題について 2年前
- インボイス制度について 2年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます