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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを相談、研究しています

成田善弘『新訂増補・精神療法の第一歩』2007・金剛出版-成田さんの名著を再読する

2025年03月05日 | 精神療法に学ぶ

 2022年3月のブログです

     *

 精神科医で精神療法家の成田善弘さんの『新訂増補・精神療法の第一歩』(2007・金剛出版)を再読する。

 これもかなり久しぶり(成田さん、ごめんなさい)。

 しかも、感想文は初めて、たぶん(?)。

 成田さんのデビュー作である『精神科選書・精神療法の第一歩』(1981・診療新社)の改訂版だが、ご自分の文章への反省と思索がとても鋭く、びっくりしてしまう。

 大家はみなそうだが、本当にすごいと思う。

 今回の再読は、じーじの最近の研究テーマ(?)の一つである、わからないことに耐えること、について、成田さんが何か書いていないかな?と探索することだったが、やはりあった。

「すぐには答の出ないのがあたりまえなのだと思って、問を問のままに、多義的な可能性を孕んだままにしておこう。すぐに結論を出さず、曖昧なことを曖昧なままに、わからないことをわからないままにしておくことができることが、精神療法家の大切な能力の一つであるから」

 どうです?すごいでしょう。

 他にも、聴くことと聴かないこと、クライエントさんの言葉の意味を明確にしていくこと、「絶対」という言葉の危なさ、治療構造の大切さ(時間、空間、役割など)、電話についての対応、などなど、心理療法家にとっても重要な事柄が目白押しだ。

 今回は、大切に、大切に、読ませていただいた。

 今日からの心理面接に少しでも生かしていきたいと思う。         (2022.3 記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。

 1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com  


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