弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【雑記】成長を感じる

2025年03月17日 10時57分57秒 | 趣味・その他諸々の雑記

おはようございます!

春の日差しを感じる@湘南地方です。

 

さて、3月も後半にさしかかりましたが、当方昨日おとといは珍しく出勤せずでございました。

いわゆる「オフ」というやつです。

 

中学を卒業した下の娘とちょっと旅行に出てみたり、

20歳になった上の娘と初めて一緒にお酒を飲んでみたり。

 

それぞれに成長を感じられて有意義な二日間でございました。

悪天候のため旅行の主目的は達成できませんでしたが、それはまた別日の叶えに行こうかと。

 

いつまで相手になってくれるかはわかりませんが、

ひとまず一緒にいて恥ずかしくない父親ではいたいものです。

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【業務日誌】お籠り日誌

2025年03月14日 11時10分27秒 | 業務日誌

おはようございます!

空が何となく薄黄色にみえるような、@湘南地方です。

 

昨日は、書面作成に集中 + セミナー受講で知識の仕入業務。

お仕事の「到達点」的なものがあると思っていて、昨日はあまり「到達点」を踏んでいないので

気ばかりアセってちょっと空回り。

 

今日は金曜日。しっかり締めるものを締めていかなければ。

土日はオフにしたいところ。

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【実務関係(商標)】地域団体商標の登録件数

2025年03月13日 09時01分03秒 | 実務関係(商・不)

おはようございます!

久々に快晴の青空がのぞいている@湘南地方です。

 

気が付けば3月も中旬。うかうかしてたら春が来る。

 

さてさて、今日のテーマは「地域団体商標」。

「「地域名」と「商品(サービス)名」からなる地域ブランドを保護することにより、地域経済の活性化を目的とした制度」である地域団体商標登録制度。

登録一覧が更新されていました。昨日現在で783件

当職も地域ブランド確立、地域経済活性化に関する業務を行っている身としてはその動向も気になるところ。

2024年中の登録が23件。ほぼ月に2件のペース。

制度導入当初とは異なり、新たに地域ブランドをしっかりと打ち立てていこうとする地域や組織が

その具体的手段として地域団体商標を採用している、という流れとみることができる。

 

現在も地域団体商標案件を抱えており、今後も関与していく身として感じているのは、

「ある程度型にはめないと仕方がない」

ということ。

元銀行員の身としては、住宅ローンに似てるなぁ、と感じることがよくある。

どんだけ目先収入があっても、他の条件が備わっていなければ承認が下りない。

複数のチェック項目があって、それらを一つずつ丹念につぶしていく、というアプローチ。

単に「有名」というだけでは到底登録はムリで、“作法”に沿った使用行為の積み上げと立証がものをいう。

そして、そうした地道な取り組みを地域ぐるみ、関係者が一体となって行うことこそ、

地域ブランドの基盤である「人的つながり」の醸成に一役買う、ということ。

 

代理人としても、しっかりと腰を据えて取り組まなければいけない案件になることが多いけれども、その分やりがいも大きい。

今後もチャレンジする地域や生産者団体が増えることを望んでいる。

 

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【業務日誌】どたばた日誌

2025年03月12日 08時30分33秒 | 業務日誌

おはようございます!

小雨が降っているのか止んでいるのか…窓の外が鼠色な@湘南地方です。

 

さて、昨日はなんやかやとドタバタしておりました。

無駄な動きが多かったなぁ…。

出張の予定だったのですが自分のミスで急遽取りやめに(関係者の皆様、申し訳ありませんm(__)m)。

 

所感。

1)それなりにアセるが、昔に比べて“大人の余裕”のようなものが出てきた。

  頭の中でとっさにシミュレーションし、場合分けした結果ベストの選択ができた。

  まあ、「年の功」というやつか。

  怒っても仕方ないし、むしろ笑いしか出ない。

2)その一方で、肉体は素直なもので、予定外のことが起きて緊張を感じると

  やたらと発汗。本当に滝のような汗。

 

まあ、エラーってした後の方が大事。

エラーして落ち込んでるとチームの雰囲気に悪影響しか出ないしね。

学生の頃のチームでサードを守っていた先輩が1イニングで2エラー、ようやくチェンジになってベンチに帰ってきたときの一言、

(エラー)2つで勘弁しといてやったよ!

は、未だに忘れない。

エラーしても守備位置にはつき続けなきゃいけないのだから、メンタルで折れない、同情を誘わない。

 

そんなわけで、今日も頑張って参りましょう。

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【知財記事(商標)】他人が「無断で」出願した商標

2025年03月10日 08時30分52秒 | 実務関係(商・不)

おはようございます!

快晴の@湘南地方です。

さて、月曜日。花粉まみれ。今日はなるべく部屋にこもりたい。

 

そんな週明け一発目はこんな記事

(RBCより引用)

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第三者が「無断」で商標登録と訴え ポーク缶の「チューリップ」やタコスの「キングタコス」など沖縄の有名商品・企業名 出願した企業は「申請してあげた」

ポーク缶の「チューリップ」やタコス料理店の「キングタコス」など、県民に高い知名度のある商品や店舗の名称について、無断で商標登録を出願されたとする4社が、出願した会社との関連性を否定する文書を発表した。

商品や店舗の名称を無断で商標登録出願されたと発表したのは、ポーク缶の「チューリップ」を販売する「デニッシュクラウンジャパン」や「キングタコス」を運営する「メランジェ」などの4社。 4社の代理人弁護士によると去年10月、販促グッズやノベルティの製作を手掛ける「琉球ワークス」が各社に無断で商標登録の出願をしたという。 4社は琉球ワークスが行った商標登録出願について「当社らとの関連性を明確に否定する」としていて、商標の審査を行う特許庁に対し、経緯についての情報を提供していると明らかにした。 4社は今後記者会見を開き詳しい経緯と対応について説明するとしている。 一方で、第三者である琉球ワークスが商標登録を出願することに違法性はない。

(以下略)

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(引用終わり)

 

上記記事の続きには琉球ワークス株式会社社長のインタビューが載っているのでご興味のある方はリンクから確認して欲しい。

 

で、結局出願人は当該出願を取り下げることとなった、というのがこちらの記事(琉球新報)。

 

記事上で明確にかかれていないのだけど、琉球ワークスの出願の指定商品は、「TULIP」なり「シママース」なりの商品(「ポーク缶」や「塩」)ではない。

例えば「シママース」に関して言うなら「第16類 ステッカー,ボールペン 他」や「第18類 トートバッグ,リュックサック 他」、「第21類 タンブラー,マグカップ 他」だ。

他の商標についても多少違いこそあれ、いわゆる「グッズ関連商品」についての出願だ。

※ご参考までに、例えば商標「シママース」は「株式会社青い海」が指定商品「沖縄産の塩」など調味料関係をばっちり保護している。

 

当事者同士にどういう話し合いが持たれているかは知る由もないので何とも言いようがないが、

少なくとも琉球ワークスには“沖縄の有名な商品をグッズ化する”という意図があり出願をした、ということなのだろう。

 

J-Platpat上では既に記事の4件の出願は検索することができない。

またグッズ関係の指定商品について「株式会社青い海」が上記出願の後で別途出願を行っている→商願2024-135513

 

商標法の枠組みの中だけの議論をするならば、(以下記載の単純化のために「株式会社青い海」=A社、「琉球ワークス株式会社」=B社 とする)

・A社のものとして調味料として有名な商品について、他のグッズについてB社が出願すること自体は、「違法ではない」。

・A社が権利を取得している「調味料」と、B社が出願している「グッズ関連商品」とは非類似だから、A社の先行商標は障害にならない。

・B社の出願が拒絶理由を有するとすれば、A社と何らか関係性があると誤認される恐れがある場合(4条1項15号)や出願の経緯に社会的相当性を欠く場合(4条1項7号:いわゆる「公序良俗違反」)だが、仮に取り下げをせず実体審査を経ていたとしてどのような扱いになっていたかは未知数(※ただA社が情報提供を行っており、その段階で審査官としては正当な出願であるかについて疑義を抱くことになると思われるから、おそらくいったんは拒絶理由通知を出して出願人の真意を問うことになると思われる)

ーーー

なのだけれども…これ、仮に特許庁の審査を経て登録になっていたとしても、

勝手に「グッズ」を販売することは難しい情勢だったのではないかなぁ。

オリジナルへのリスペクトがなければグッズビジネスがうまくいくはずもなく。

このあたりはIPビジネス全般に言えることで。地域の有名商品もIP化していることを実感させられる出来事でもあります。

 

「適法」≠ビジネスとしての「適切」 というのは実によくある話なので、実務上も気を付けたいものです。

 

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