弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
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自分で決めた道だから

2007年11月29日 01時22分25秒 | 趣味・その他諸々の雑記
他人のせいにしない。そう決めて久しい。
巻き起こる、都合の良い事象も不都合な事象も、全部含めて自分に責任がある。
起きたことが誰のせいであれ、その状況を解決することが自分の責任。

責任は、『とる』ものではなく、『果たす』もの。

今一度、その思いを強く胸に刻んで、今日からまた前向きにやっていきたい。


神は、その人が克服できない困難をお与えにならない、なんて誰かがいってた。
いい気なもんだ、と思う。
別にクリスチャンでも仏教徒でもないけれど、こと仕事については、むしろ宗教論よりも化学の基本法則の方がよっぽど妥当する。

やらないと、終わらないし、やる前の仕事量と、やったあとの疲労と達成感は等価だ。“質量保存の法則”だ。
仕事の量に相当する時間と集中力とをかけないと、反応は終了しない。“定比例の法則”だ。

物理の基本法則もそうだ。弾性体であるばねは、一旦縮めないと反発力が生じない。そうだ、反発力を生み出すべく、一度縮むこととしよう。


では、おやすみなさい
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試されているんだろうか・・・?

2007年11月27日 01時06分34秒 | 業務日誌
結構パンパンに仕事が入っている状況。
にもかかわらず、今日は今日とて新規受注が舞い込む舞い込む。しかも期近。

♪自分の限界がどこまでかを知るために、ボクは生きてる わけじゃない

なんて歌詞(古いね、年がバレそう)が頭の中にふと思い浮かぶ。
そんな感じで、徳俵に足をギリギリ引っ掛けつつ残しております(本人はそのつもりです。傍目には既に土俵を割ってるかもしれませんが)。

断り方、っていうのを、どこかでうまく身に着けないといけないんだろうなぁ。
これが、貧乏性なのかなんなのか、とにかく断ることができない。
せっかくご相談を頂く機会を得られたのに、それを右から左に受け流してしまっては、いかんよなー、と思うのだ。
でも、期限は守らないといかんし。
うーーーーん。このあたりが、ここ1,2年、試されていることのような気もしている。

自分を思い通りにうごかすことも、大事なマネジメントだよなぁ。
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【講義第2回】商標の登録要件 ①概要

2007年11月25日 22時41分15秒 | 実務関係(商・不)
はい。講義第2回です。

【今日の予定】
  第1部 基礎編
  1.商標権を取る理由 
  (1)権利取得した場合のメリット/デメリット
  (2)権利取得しない場合のメリット/デメリット
⇒ 2.登録を受けるためには?
  (1)実体的なハナシ①:識別力とか、独占適応性とか
  (2)実体的なハナシ②:他者との抵触関係(先行類似)とか
今日はこのはなし。



【商標登録を受けるための要件~総論】
 商標登録を受けるための条件(「登録要件」などと言ったりします)は、細かく言えば色々あるのですが、大まかな骨組みとしては、以下の2つです。

(1) そのマーク、言葉が、そもそも独占にふさわしいものか
(2) (1)をクリアするとして、出願人がその独占をするにふさわしいか

(1)の要件のことを、一般に「識別力」とか「独占適応性」とか言います(両者の意味は実は違うのですが、ここではだいたい同じ意味であるとして、「識別力」で統一します)。
この「識別力」についてもう少し述べると、例えば以下のような類型のものは「識別力」の要件を満たさない旨規定されています。
 ・その商品の普通名称や慣用商標
 ・その商品の品質を普通に表す表示
 ・ありふれた氏や名など
 ・極めて簡単な図形
 「その商品の」というところがミソで、
 例1:指定商品「りんご」に商標『アップル』 ⇒普通名称だから不可
 例2:指定商品「コンピュータ」に商標『アップル』
    ⇒“その商品”の普通名称ではないから、識別力有り。
 という具合に判断されます。

(1)をクリアすることを前提として、(2)の要件を第二のハードルとして超えなければなりません。

この(2)の要件は、典型的には、先行する類似の登録商標が無いこと、ということになります。

ここで「類似」の商標とは、
)商標(マーク)が同一又は類似で、かつ
)指定商品(指定役務)が同一又は類似
であることを言います。

商標の類否は、「外観(=見た目)」「称呼(=読み)」「観念(=イメージ)」という3要素に照らし、このうち一つでも近ければ原則類似とされるのが一般的な判断手法です。
商品の類否については、特許庁において「類似群コード」というコードが付されており、これが同一の商品が原則類似として判断されます。

大まかには、この2つのハードルをクリアすれば、晴れて登録査定を受けることができます。

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社会の柔軟性

2007年11月25日 02時11分50秒 | 趣味・その他諸々の雑記
教員免許更新 広がる不満 県教委「技術向上の機会」 (河北新報) - goo ニュース

この記事を見てて、なんかタイトルの言葉を思ってしまった。

小学生の頃、隣のクラスの担任は結構なおじいちゃんで、昼休み給食食いながらNHKの連ドラ見てたし、板書はミョーにプルプルしていたそうだ。ややアル中気味だったとも。。
そんな教師でも、別にフツーに職務を全うしていた。それが良いかどうかは別として、人間味というか、受容性が今よりも社会にあったように思う。

理想論としては、皆一定水準のスキルを持ち、所定の要件を満たした人間だけが「資格者」として業務に就くことができる、というのが良いのだろう。免許の永続性が問題だというのも判る。それにあぐらを掻いて自らを高めようとする努力を忘れる人間は淘汰されるべき、というのも、正論だ。

でもさ、

方法論として、全員に研修を課したり、試験するのって、無駄に労力を使う、単なるポーズじゃない???
現場の人間が、適不適を一番判っているだろうに、その人たちの評価権限(あるいは評価責任か?)を奪って、形式的に処理するのって、解決になってるのか??

弁理士業界でも義務研修がスタートする。
ぶっちゃけ、自己研鑽するか否かは本人の意識の問題だと思うんだが。
義務で研修受けたって能力が向上するはずないし。子供じゃあるまいし。
忙しい中、無理やり勉強しなきゃいけない環境を作ってもらえる、というのは、悪い話ではないのだけれど。

なんか、個の責任とか、裁量とか、そういうものはどんどん小さくなっていくんだろうか?フリーランスの意味が無いように思われる。
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IPDLメンテナンス

2007年11月25日 01時50分32秒 | 業務日誌
この3連休、IPDLがサービス停止中(メンテナンスのため)。

・・・連休くらいはちゃんと休みなさいよ、っていうことなのかねぇ。
こんな時期にメンテやんないで、年末年始にやりゃぁいいのに(って、これは身勝手すぎるか。システム業者の方ゴメンナサイ)。

・・・・って思ってたら、年末年始もメンテなのね。ご苦労さまです。

とまあ、色々書き連ねてみたところで、休日業務に支障をきたしている事実は変わらないわけで・・・。はぁ。
連休全部止めるとか、カンベンして欲しいよなぁ。せめて一日は動かせるようにしてくれると大変たすかるのですが。。月末間近なこの時期に制約かけないでくださいな。
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ウイルス対策ソフト

2007年11月21日 17時35分06秒 | 趣味・その他諸々の雑記
事務所のPCのウイルス対策として導入しているソフトが更新期限を迎えたので手続。

・・・これがまた、時間がかかるわ面倒くさいわ。。。
結局半日PCが使い物にならず(今も更新状況を見ながら、別のノートPCで書き込み中)。

変な話や。
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研修講師。

2007年11月21日 01時10分24秒 | 業務日誌
今日は会派主催の新人研修で講師を務めさせて頂いた。
本日受講頂いた皆様、拙いしゃべりにお付き合い頂きありがとうございました

講師をやると勉強になるとつくづく思うのが、
“自分の知識があやふやだと、とたんに説明の迫力がなくなる”ということ。
なんとなく理解している、というレベルでは、人に説明することはできない。
事前に色々文献を漁ってきたつもりだけど、やはりそれでも準備不足な点もあり、反省材料。。。

一番の収穫は、これから実務を経験されようとするフレッシュな方々(多くは今年の合格者)とお会いできて、前向きな気持ちをちょっと分けてもらえたこと。
業務にどっぷり浸かっちゃうと、ついネガティブになることもないでもないので、今日みたいな機会は逃さずにコミュニケーションをとる機会を増やしていきたい。
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仕事を通じて成長・・・?

2007年11月19日 23時16分04秒 | 趣味・その他諸々の雑記
ときどき読んでいるメルマガに今日たまたま書いていたこと。
「仕事を通じた成長を意識して働いているひととそうでない人とでは、長い積み重ねの果てにとてつもない差が出る。」

・・・自分ももちろんそう思っている。仕事は食い扶持を稼ぐためだけじゃない。仕事を通じて、昨日はできていなかったことが今日は少しできるようになり、明日はもっとうまくできるようになる。前やったときはすごく時間が掛かっていたことが、今では半分の時間で、ミス無くできるようになっている。そんな風に、日々成長していくことを志向するのは、当たり前だと思っていた。

でも、みんながみんな、そういう気持ちで働いているわけじゃないんだね。最近に始まった話じゃないが、そのあたりのギャップに悩まされることが多い。

確かに、仕事に対するスタンスは人によりけり。その人の人生の中に占める仕事の割合は違うだろうから、自分の考え方を強制することはできない。それは判っている。

しかし、だ。

お客さんの立場になったときのことを考えてみる。
自分が購入し消費する商品・サービスが“ありきたり”だったり“通りいっぺん”だったりしたら、不満に思うだろうし、もっとこうして欲しい、という欲求が自然とあふれてくるものだと思う。まして“やっつけ仕事”だったり“いいかげん”だったりしたら、まあ普通のお客さんは怒るだろう。出された商品やサービスで常に事足れりとおもえる聖人君子であればこれ以上いうことは無いが。

仕事をより良くしようという気持ちが無い人が、他人に対してよい仕事を求める。
そんなバカな話は無いんじゃないっ!?ってこと位は、言っても良いのかなぁ、と思うのである。

仕事を通じて成長とかいうのは、目先の動機付けの便法であって(そう考えたほうが、自分の営みで自分のためであるという意識ができるから)、実際のところは、自分が求めるところを他人に対して与えよ、そのためにどうすべきかを必死で考えよ、ということなんじゃないかな、と思う。そんな考えですら、さして迂遠なものでもないと思うんだけどなぁ。

ビジネスって、そういうことなんじゃないの?と、今日はやわらかく結論付けてみる。
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伸びきったバネ。

2007年11月19日 01時08分05秒 | 業務日誌
疲れと体調不良からか、どうにも仕事のはかどり具合が思わしくなかった。
で、土曜日午後、思い切って昼寝した。実に久々。
昼食のときにちょこっとビールを飲んで、その後記憶がほとんど無い状態で、気が付いたら布団の中で夕方を迎えていた。

でもおかげで体調的には復調。

今日は今日で、前職からの友人家族と一日遊んできた!
利害が全く絡まない人と遊ぶのは非常に有意義。

そんなで、精神的にもだいぶ復調。

伸びきっていたココロと体のバネが、少し元に戻った感じ。
さ、今週は4日間。一気にいくぞっ!
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アイデンティティ戦略としてのデザイン【一橋ビジネスレビューより】

2007年11月17日 08時44分18秒 | 知財記事コメント
研修での小ネタ探しに色々と文献を読み漁っているなかで面白い記事があったので紹介。2007年秋号です。興味を持たれた方は是非ご一読を。この号では「デザインと競争力」という特集で、他にも興味深い記事が多数。デザイナーの深澤直人さん(INFOBARなどのデザインも手がけた日本有数の工業デザイナー)のロングインタビューも示唆に富んでいた。

掲題の記事は、武蔵野美術大学非常勤講師も勤める小田島孝司氏によるもの。
この記事では、電電公社からNTT、そして移動端末部門の分離によって誕生したDoCoMoのブランドアイデンティティ戦略の“裏話”が語られている。

親方日の丸的感覚が抜けない中の人間と、「官」から「民」への転換を命題として突きつけられた組織とのせめぎあい。その中での“指針”としてのブランド名(=形式)とそこにこめられる意味合い(=実体)。

次のくだりは、DoCoMoのブランド戦略に関して語られる中の一説である。
<以下引用>
「いったん発表されてしまえば『DoCoMo=ドコモ』の意味がそもそも何かなどに一般生活者もマスコミもほとんど関心をよせない。『ふーん、そうなの・・・・』程度のことだ。しかし、きちんと意味を説明できるブランドを戴いて新会社をスタートできるというのは、当事者においては非常に重要なことである。いつの時代も、企業のコアはしっかりした理念に尽きる。企業ブランドがそのまま理念であれば、それを使う限りぶれることはない。」
<引用終わり>

ドコモ規模の会社ともなれば当然上記の通りである。しかし理念が確固たるものであることの重要性は、企業の規模の大小にかかわらず同じである。そして、コーポレートブランド戦略は、そうした将来に向けた企業のベクトルを表現する手段であり、顧客だけでなく企業内部の人間に対する意義付けとして大事だ。

日常業務において、こうした感覚を忘れずにいたいと思う。

記事の最後に、ラテン語の言葉を引き合いにだしている。
「名づけることは知ることである=Noemen est Numen」
商標出願手続の上流にある「名づけ」の段階においていかなる「Numen」があったのかの意識を持ちながら仕事をすると、楽しみもまた増すというものである。
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