弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
本ブログがKindle本に!「アマゾン 三色眼鏡」で検索!!

【恒例】流行語大賞で学ぶ商標2021(第4回)

2021年11月22日 09時50分55秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
曇天模様な@湘南地方です。BGMは「何度目の青空か」。

さて、あれこれバタバタしている間に冷めてしまったコーヒーをすすりながら、
今週も業務を進めてまいります…の前に、今日もひとネタ。

(4)誰しも何かの“推し”ってあるでしょ…?「推し活」

日本シリーズも第2戦まで終了。
下馬評に負けない熱い戦いが繰り広げられております。
第1戦は途中からテレビ観戦、第2戦は結局Yahoo野球速報で、という
ファンとしてはもう一つよろしくない観戦スタイルだったわけで。。
というのも、昨日は別の“推し活”をしていたわけで。日程がカブってしまうこともあります。

そんな、「推し活」事情を説明しているこんなサイトを発見。
世代ごとに推し活のスタイルの傾向を分析してくれている…余計なお世話や(笑)

「○○活」という言葉、実は結構登録されている
「活」は「活動」の「活」、又は「生活」の「活」ということなのだろうけど、
要は何らかの略語兼造語になっているので、比較的登録にはなりやすい。
※略語は、それが一般化していなければ登録になりやすいし、造語は人とあまりカブりにくいためやはり登録になりやすい。
「一般化」というのは、例えば現時点では「婚活」「就活」なんて言葉は登録にならないと思う。
但し、その出だしの頃には、当然ながら普通名称化はしていないわけだから、
査定・審決時点で登録要件を満たしていれば登録される。
登録されると半永久権として独占的に使用することができる状況になる
(もちろんその後の管理が不十分で結局一般用語化してしまうと権利行使ができない状況も生じ得るわけだけれど、
 他人からすれば「登録商標だ」というだけで、基本的には避けようとする心理は働く)。

「○○活」で登録になっているものをちょこっと調べてみよう…と思ったら沼にハマった。
一部をご紹介。
多分世紀の変わり目くらいから、ちょこちょこと使われるようになって(そういえば「就職活動」を「就活」と言い出したのもそのころかなぁ)、
最近(ここ2,3年)は雨後の筍のごとくわらわらと出願されている。

流行語大賞を取り扱っているわけだけれど、
ネーミングにも流行がある。一昔は「e-○○」とか、ちょっと前だと「スマート○○」とか、「オンライン○○」とか。
“今どき感”を出す、という意味ではありっちゃありだけど、結局“その時の『今どき』”になってしまうので、
3年後、5年後のその商品の成長した姿 を考えてネーミングしてあげると良いな、と思います。

「○○活」っていう響き自体は悪くないと思うんですけどね。いかんせん同じようなアプローチのものが蔓延してくると埋没しがちなので。。。











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【恒例】流行語大賞で学ぶ商標2021(第3回)

2021年11月19日 06時49分07秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
心地よい青空が広がる@…大宮あたりです。
本日は早朝から移動中。

さて、掲題の件、第3回です。
ざーっと流行語大賞ノミネート30語を見てみたものの、
知っている/聞いたことある のレベルですらだいたい半分くらいしかない。。
…まあ、オリンピックに無関心だとそうなるわな。
第1回で扱った「チキータ」だって、それ以前から世界卓球なんかでよく聞いていた言葉だから知っていたわけだし。

そんなわけで今日は、スポーツ自体は大好きな当職がオリンピックに嫌気がさした一因でもあるこの言葉。

(3)ズレてたよなー。。 「ぼったくり男爵」

このおっさんが来日して好き勝手やってたのも、今年のことだったんだよなー…。
すごい昔のことのように思えてしまう。
「感情を逆なでする」っていう言葉がぴったりな振舞いだったなぁ。

まあ、私の人生には関係がない。

というわけで、世の中に商標登録された“男爵”がどれくらいあるかを調べてみたところ…現状33件。
「グルメ男爵」に「さつま男爵」、「のり男爵」に「カレー男爵」などなど。
「カレー男爵」(第4402922号)の指定商品は「カレーを加味してなるコロッケ」
…ああそうか、男爵イモの男爵でもあるもんなぁ。

ま、上記のような事情はありつつも、今日のポイントは
“擬人化したら登録になりやすいよ”という点。

指定商品「カレー・シチュー又はスープのもと」について「カレーちゃん」だと登録になる(こちら)。
「カレー」だけだと商品そのまんまの普通名称だけど、「君」とか「ちゃん」とかをつけると擬人化されて必然性のない表現になるから、商標としては機能する、というアンバイ。
ネーミングとしてキャッチーかどうかという問題は措いといて、登録できるかというと登録できる、ということになる。

で、「男爵」も「君」「ちゃん」同様、その語が付くことで擬人化される。
(上述の「カレー男爵」は、本当のところ「男爵」が擬人化の意図なのか「だんしゃくいも」の意図なのかわからないけど、まあ全体として造語性があるということで登録になっている、と思われる)
そうするとやはり独占適応性の要件は満たすことになり、先行で類似がなければ登録になる。

“安易”とみる向きもあるけれど、ある意味“ど真ん中”なネーミング手法ではある。
まあでも、「ぼったくり男爵」じゃあ、ネーミングとしてはイメージ悪すぎるわな…。
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【恒例】流行語大賞で学ぶ商標2021(第2回)

2021年11月17日 07時10分00秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
気持ちの良い青空広がる@湘南地方です。

さて、今日はこんなネタ。。。

(2)なんて罰当たりな…「親ガチャ」

子供は親を選べない。なんなら生まれてくるかどうかだって選べない。
そこまではそうだし、「生まれながらにして皆平等」なわけがない。
生育環境も遺伝子だって違う。
世の中にはおよそ常識外れな親もいるとも伝え聞くところなので、
回復不能な程度までに不遇な子供というのもいる、とは思う。
そのあたりは、本当に“何とかならんのか?”と思う。

でもねぇ。
たぶんだけど、身の上の不遇、不幸をこんなカジュアルな表現できちゃうくらいなんだったら、
きっと原因はそこだけではないよ。

…なんて、本ブログの本筋を離れて微妙にアツくなってしまいましたが。
ソーシャルゲームにありがちなキャラクター入手方法、いわゆる“ガチャ”に例えて
生まれ落ちた境遇を表す言葉、「親ガチャ」。

親目線からすりゃ全く逆のことを思うんだろうなー、というのはさておき。
この「ガチャ」という語。実は登録商標。


おもちゃ関係(9類、28類)、プログラムの提供(42類)についてはタカラトミーさんが取っている。

ちなみにこれが「ガチャガチャ」だと、バンダイさんが取っている(第2031315号)。

ただまあ、そうはいいつつも「○○ガチャ」だと併存登録されている例も散見されるので、
そこまで“独り占め”な雰囲気ではなさそう。逆に「○○ガチャ」はグリーさんが多数取得している。


まあ「ガチャ」自体が造語だとしても、擬音からくる比較的想起しやすい造語である、ということが下敷きになっていて、
これに別の言葉を接続することで新たな造語が作られて、それはもとの「ガチャ」とは区別がつく=非類似、という構図。
それでもやっぱり、出願して登録していない状態で「○○ガチャ」を使うのはちょっと怖いよな、というところでグリーさんはきっちり保護をしたのかな、と。

====

さてさて、話は「親ガチャ」に戻るわけですが、
この言葉を聞いたときに、中学だったか高校だったかの国語の授業で取り上げていた吉野弘の散文詩
「I was born」を思い出した。
「生まれる」という日本語は、受け身。
“I was born”という文も、受動態。

“I was bornさ。受身形だよ。正しく言うと人間は生まれさせられるんだ。自分の意志ではないんだね”

そんな邪気の無い言葉を聞いた父の思いと、その後に続く父のモノローグ。
こちらに掲載されているので、読んだことの無い方はご一読を。
「親ガチャ」なんて言葉より、ずっとずっと深く尊い。






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【恒例】流行語大賞で学ぶ商標2021(第1回)

2021年11月16日 07時53分35秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
薄曇りの@湘南地方です。

さてさて、年末が徐々に近づいてきたということで、毎年恒例の
「流行語大賞で学ぶ商標」(10年連続10回目)。
ちなみに去年の記事はこちら。そこから過去の分全部遡れますのでご興味のある方はご参照ください。

…このネタと、来年のプリキュアのタイトルの話をしだすと、徐々に年末だなぁ、という気になってきます。
※ちなみに来年のプリキュアのタイトルは「デリシャスパーティープリキュア」なのだとか。

さてさて、では第1回。

(1)商標が技名になるってすごいな…「チキータ」

 まあ必然というか、オリンピック絡みの語のノミネートの多いこと。
 東京2020、殆ど観ることはなかったんだけども。
 卓球女子と野球だけはちらちらと観ていた。
 
 そんな中、伊藤美誠をはじめとした多くの選手が多用した技、「チキータ」。
 …っていうか、アナウンサーが“言いたいだけちゃうん!?”な感じで多用していた「チキータ」。

 語源なんじゃろ?と思って調べてみた。
 もともとはスペイン語で、「小さい」という意味のchiquitoの女性形がchiquita。
 で、「チキータ ブランズ エルエルシー」というアメリカのバナナの会社があり、そこのバナナのブランド名が「チキータ」。

 バックハンドで横回転を掛ける打ち方のことを「チキータ」と言うようなのだけど、
 それはボールが“チキータバナナのように曲がる”ことから名づけられた、のだそうな(主にWiki情報)。

 なので、大会で選手がチキータを放ち、アナウンサーが「ここでチキータ!」と叫ぶたびに、
 世界のどこかでチキータバナナが売れる、という寸法…んなことは無いか。
 でも広告効果は相当なものだろうと思う。

 そういや昔サッカーでも「バナナシュート」とか言ってた気がするけど、今は言わないよなー。なんて言うんだろ…?

 J-Platpatで検索してみたところ、、
 
 こんな感じでがっつり保護してます。画像は一部分。日本の販売代理店である「㈱ユニフルーティージャパン」と合わせ18件取得している。
 さすが、の一言。

 ちなみに、ゴルフでも「どスライス」とか「どチーピン」のことを「チキータ」と言ったりするそうで。
 こっちは、イヤな意味での使われ方ですな。
 ただいずれにしても、会社名が物の代名詞になり、更にはそれが比喩として用いられる。
 それでいて権利がガッチリ保護している。
 なんというか、王者の商標戦略、って感じ。
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【雑記】スマホ適齢期はいつなのか…?

2017年04月06日 08時13分00秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
気が付けば窓を開けて仕事をする季節になった…いや、まだちょっと寒いかな?
な感じの湘南地方です。


昨日は午後少し職場を抜けて上のムスメの中学校の入学式をチラ見しに…
いや、チラ見で済まそうと思ったら体育館のドア扉閉められて中途退出できないし。。

まあ、おかげで学年主任?の先生の話も聞けた。
いかにも“それらしい”感じの、しっかりとした先生然としたしゃべり方。

でも、気になったのがスマホに関するくだり。
曰く、
「いじめは決して容認しない態度で臨んでいきます。
 しかし最近は、ネットの中でのいじめといいますか、そういうことも起きています。
 学校生活では責任感のあるしっかりとした生徒が、ネットの中でいじめをしていたという事例もあります。
 表の顔と裏の顔を使い分けるんですね。」
「LINE、SNSとかチャットとか、まだ中学生には早いんじゃないかと思いますけどね。
 現実の世界での友達付き合いを広げていくことが大事。
 (スマホを)持たせるのなら、ご家庭の責任で、しっかりと管理をしていただきたい、と。」


そりゃ、そもそもネットの中のやりとりは「学校生活」の中ではない。
のだけど、ちょっと現実から目を背けすぎなのでは?という危惧を感じた。
スマホを使ってやりとりをする相手は、主に学校の仲間でしょ。
部活の連絡にLINEを活用する、という話もしばしば聞く。

ことの是否はともかくとして、ツールとしてのスマホ/携帯電話の普及率は、
中学生世代ならどれだけ少なく見積もっても70%は下らないと思う。。

気になって調べてみた。
青少年の体験活動等に関する実態調査(平成26年度調査)」によれば、
中学2年生のスマホ/携帯電話の所持率は53.9%。
ちなみに高校2年生になると95.5%なのだそうだ。
調査実施時期が平成27年2月で、そこから2年ほど経っていることを考えれば、
上記肌感覚の数字はそんなに外れていない、と思う。



この先子供達が生きていくにあたってスマホ/携帯電話を手にしないことは、まずないだろう。
“火は使い方を間違えると危ないから、子供は使ってはいけない”というのは教育ではないでしょ。
“自転車乗ると転んだり事故にあったりするから乗っちゃいけない”とは言わないでしょ。
間違えるとどう危ないか、道具として便利に正しく使うには何を気を付けなければいけないか、
それを身につけさせていくことの方が大事ではないか、と。

小学校の家庭科の授業でガスコンロを使い、
自転車だって小学生も高学年になれば普通に公道を走る。
スマホの適齢期って、いつなんだろう?
私としては、ツールが既に存在し普及している以上、ある程度監視/制限できる状態で
早い段階から慣れた方が良いんじゃないか、と思うのだが。。
世の中は、キレイな側面ばかりではないことを知ることにもなるけど。

「現実の世界での友達付き合い」と「ネットの中」とは、別に切り離されてなどいない。
表の顔/裏の顔 なんてなく、どちらも本人の本当の姿。
それに表裏を使い分けるなんて、ツールの有無関係なく昔からいたでしょ。

“厄介なツール”が無かった方が「教育」はしやすかったのかも知れないが、時は巻き戻らない。
責任を押し付ける気はないけれど、
それでも時代に合った指導を期待したいなぁ、と思った春うららかな午後なのでした。
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便利さを追求するあまり不便になる…?

2017年01月17日 08時20分23秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
今日も快晴、乾燥した空気の湘南地方です。

今日はこんなニュースから。

(日経電子版より引用)
=====================
宅配効率化へ補助金 ボックスまず500カ所
政府 ネット通販で再配達急増

インターネット通販の拡大で深刻化する物流業者の人手不足や交通渋滞を解消するため、官民が受取人の不在時にも荷物を預けられる宅配ボックス(総合2面きょうのことば)の普及に取り組む。政府は4月から設置費用の半額を補助する制度を新設し、業者が駅やコンビニに宅配ボックスを設置するのを後押しする。再配達を少なくして配送効率を高め、ネット通販の拡大に欠かせない物流網の維持をめざす。

=====================
(引用終わり)

なぜか金曜日にamazonで買い物をしがちな自分としては、
どうしても申し訳ない気持ちになることも。
…土曜日、いつも事務所にいるとは限らないからね。

事務所をやりだしてから、amazonに限らずネット通販への依存率は格段に上がった。
一年目の頃は、日中は殆ど事務所に誰もいなかったから、自然と不在票を貰うことも多く。
当時はエレ無し4階だったので、大変申し訳なかったなぁ、と。

大荷物や重たいもの、あとクール便でなければ、近場の集配場なら取りに行くんだけどね。
現に引越し前の事務所の時はすぐ近くにクロネコの集配場があったので、
よく取りに行っていた。

玄関まで届けてもらうのはとても便利なのだけど、時にオーバースペックなサービスという気も。
徒歩5分圏内なら、普通に取りに行くけどね。

配送担当の人も、個別の家まで訪問するんじゃなくて、
昔よくいた“車で売りに来るパン屋さん”みたいに近所までやってきて、しばらく滞在してくれてたら良いのに。
近場のお届け先の人にはメール等で
「お届けの荷物を持って近所まで来ています。取りに来てください。」
みたいな感じで。

ゆうパックでも持ち込み割引なんてのがあるんだから、
「取りに行く割引」的な感じでやってみたら、どうだろう?
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弁理士試験合格発表に際し思うこと、いろいろ。

2016年11月10日 08時27分42秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます!
日を追うごとに肌寒さが上積みされている感のある湘南地方です。

さて、昨日は弁理士試験の最終合格発表がありました。
296人の合格者の皆様、おめでとうございます&弁理士業界へようこそ。

わが身を振り返れば、合格から12年か…そりゃ歳もとるわけだ、
あの頃とは置かれている立場も全く異なる。ちゃんと前に進めているのだろうか?たぶん進めている、のだろう。

特許庁のHPに結果についての情報が載っている。
合格率自体は7.0%と略例年並。にしても、平成20年をピークに受験者数の減少が激しいなぁ。ほぼ半減だもの。

これって、他の士業でもそうなんだろうか…?
と思ってちょっと検索してみたら、TACにこんなまとめがあった。
この資料には2006年から2015年までの受験者数の推移が掲載されているのだが、

公認会計士・税理士・不動産鑑定士・建築士・司法書士・行政書士なんかが軒並み大幅に(▲30~70%)受験者数が減少している。
新司法試験は10年間の伸び率としては4倍増だけど、2006年には旧司法試験が普通にあったので対比の対象としては適切でない。
むしろ旧司法が廃止された2011年以降でみれば20%以上の減少だ。


逆に増えているのは、中小企業診断士と公務員(地方上級)。
診断士は、企業に所属していながら自己啓発で取得するケースも多いだろうことを踏まえると、
今どき「資格を取って独立!」なんてのは時流に沿わない、のかもしれないな…。
(※ただ、2011年と少し古い情報だが、プロコンとして独立している診断士の割合は増加傾向(ソースはこちら)の様子。)

リスクを取りづらい時代、なのかなぁ、やっぱり。



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4勝3敗くらいでちょうどよい。

2016年05月10日 06時48分55秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます。
昨日に続き今にも雨が降りそうな湘南地方です。

今日は、以前ムスメに話したネタ。

習い事もそうだし、受験勉強もそうだけど、
一定期間継続して努力しなければいけないものごとの心構えとして、
こんなことを話したことがある。

(1)習いたての頃は、身近な人で自分よりうまい人を目標にする。
   そして、目標にした人の立ち居振る舞いをまねる。
   体の動かし方から声の出し方、表情まで真似てみる。
   勉強だったら、ノートの作り方、発表の時の話し方や言葉遣い、
   授業を聴くときの姿勢も。
   ペンの色の種類や使うツールも、まずは真似てみるのが良い。

(2)ある程度慣れて来たら、ライバルを作る。
   自分と同じくらいか、少し上の実力の人が良い。
   ライバルより、少しだけ努力する。
   ライバルが素振り100回してるなら、101回はする。
   ライバルが毎日2時間勉強しているなら、2時間10分だけやる。
   200回する必要はないし3時間も4時間も勉強しなくてよい。
   ほんの少しだけ多くやる。
   同じだけやっていたら追い付かないけど、あまり張り切りすぎても続かない。

(3)そうやって目標やライバルを作る、というのは、
   自分の努力の“ものさし”を作る行為。
   目標の人そのままになることやライバルに勝つこと自体が目的ではない。
   自分で、「こうなるんだ!」「ここまでやるんだ!」というゴール設定。
   結局は、決めた自分にウソをつかない、ということ。
   最終的に戦うのは自分自身。自分に克つこと。

(4)で、決めたことを毎日クリアできればもちろんすごいことなんだけど、
   人間、やる気のムラはどうしてもある。
   弱い自分に負ける日もある。てか、大人になっても結構ある。
   偉い人は、負けを許さないかもしれないけれど、
   それは指導する立場上そう言わなきゃいけないだけで、
   いきなり常に己に克つなんてムリ。
   だから、例えば一週間あったら、勝ち越しできる「4勝」を死守する。
   そして、自分に負けるときも“ぼろ負け”しないようにする。

(5)自分との戦いで、上手な負け方も身につけておかないと、
   自己嫌悪して負け犬根性がみについてしまう。
   思い通りにできた自分も、そうでない自分も、同じように認めてやらないと、
   長い道のりで自分が嫌いになってしまう。
   最初から負けることを考えてちゃだめなんだけど、負けることがだめなんじゃない、
   ということ。このあたりのあんばいが難しい。

そんなことを語りながらも、
自分も子供の頃継続的な努力って苦手だったなー、と思い。
自分の性格を乗りこなすためにも、こんな考え方を、
そのうち下のムスメにも伝えてあげた方が良いのかなー、
なんて考えている。

   
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ホスピタリティ。

2015年11月24日 06時55分30秒 | 名作シリーズ(笑)
おはようございます。
グズつき気味の湘南地方です。

日曜日、自分が受験時代にお世話になった吉田ゼミの合格祝賀「飲み会」に参加。

祝賀会、という格式ばったものではなく、多国籍料理のお店での、ホントに飲み会。
本年度合格者、OBが入り混じってざっくばらんな感じ。
合格者、OBとも年齢はまちまちだし、知財業界のキャリアもまた同じなので、
ある意味カオス。

数年ぶりだろうか、吉田先生とサシでお話。
「いやぁ、いまだに合格したときの中山さんがくれたメールは憶えていますよ。」
(…エッ、、すみません書いたこっちが憶えていません)
「『受験に必要な知識はもちろんですが、クライアントに尽くすということがどういうことかを教えてもらいました』って
 書いてくれたんですよね」
と。

そう言われて思い出した(汗)。
この先生は、生徒一人ひとりの個性を憶えているんです。
その上で、その人その人に合ったものの伝え方、教え方、導き方をするんです。それも先生独自の「味」で。
受験時代、どれだけその恩恵を受けたことか。
「ホスピタリティ」という言葉がもっともしっくりくる。

昔話に花を咲かせながら、週の頭から終電ギリギリまでゼミの延長戦に参加していたことを思い出した。
あれはもう11年前。。。暇さえあれば条文集、青本、レジュメ…もう、今はできないなぁ。

祝賀会は、転職活動/求人活動のチャンスでもある。
うちも、そろそろ新戦力を…と思っているので、ここのところ積極的に動いている。
のだけれど、それももちろん大切なことなのだけれど、
クライアントに対する姿勢、という最も基本的なことを思い出させていただいた。
この貴重な機会に心から感謝、です。




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【はじめての】8020【抜歯】

2014年11月04日 23時57分29秒 | 名作シリーズ(笑)
こんばんは?おはようございます?微妙な時間帯。

こんな時間にブログなんか書いてないでさっさと寝て明日に備えろよ!
という声も聞こえてきそうですが。。


11/1~3の連休の出来事=親知らずの抜歯。
歯のワイルドさに比べて顎がシュッとしている(!?)ワタクシ。
下の親知らずが2本とも横向き=隣の歯に向かって生えている。

そのことは、昔銀行勤めのときにひょんなことから取ってもらった口腔レントゲンで
すでに知っていた。



あれから18年…
たまたまお客さんのアポも、11月1週はちょっと空いていたので、
“もし腫れても大丈夫なところはここしかない!”
と思い、やってもらいましたよ。
…いやはや、なかなか難儀でした。1時間を超える格闘。
麻酔が十分に効かず、大の大人が痛みで叫ぶ事態。

親に感謝すべきなんだろうけど、これまで虫歯ってほとんどなく、
歯医者さんに行ったことってほとんどなかったんだわ。
………いやー、正直、もう行きたくないわ。
片方だけ抜くってのはバランス悪いのかも知らんけど、
ちょっと心が折れるわ、あの痛み。

連休初日に抜歯し、2日目は痛みで気力が全く起きず、終日うなりながら寝てましたよ。
さすがにこれで連休を終わらせるのは父親という立場的にまずいので、
腫れまくって左右アンバランスなほっぺたを晒しつつ最終日は家族で「ソレイユの丘」に行きましたが。


でもまあ、
抜歯の前に2回ほど通って、そこで歯石のクリーニングなんかやってもらったんだが、
あれは気持ちよいというか(汚れを他人に見られて)恥ずかしいというか…。
カバになった気分。
定期的に行った方が良いんだろうなぁ。



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