弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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あらら。。

2013年01月05日 23時08分41秒 | 知財記事コメント
特許庁の新システム開発が頓挫、東芝ソリューションとの契約打ち切りへ

(以下引用。着色等一部編集。)

<特許庁>新システム開発頓挫 東芝子会社と契約打ち切りへ

毎日新聞 1月5日(土)15時5分配信

 特許庁は、特許や商標の出願情報を処理する新システムの現行の開発計画を断念した。受注した東芝子会社の作業が遅れ、続行は不可能と判断した。近く契約を打ち切り、入札をやり直す。開発にはコンサルタント会社分も含め50億円超を支出しており、同庁は返還を求める方向で検討する。審査業務の迅速化につながる新システム導入が遅れる恐れもあり、専門家からは「日本の知的財産戦略に影響が出かねない」との声が上がっている。

 新システムは、06年に開発に着手し、3社による一般競争入札の結果、技術評価は最も低かったものの、予定価格の6割以下の費用を示した東芝子会社の東芝ソリューションが約99億円で落札した。

 当初は11年1月に稼働予定だったが、07年ごろから設計・開発が大幅に遅れ始めた。東芝ソリューションは1000人超の体制で巻き返しを図ったものの、事態は好転せず、稼働予定時期を12年1月、14年1月、17年1月と繰り返し延期。同社が、特許庁の特殊な業務内容に精通していなかったことが響いたとみられる。

(引用終わり)

入札の「総合評価方式」って、ちゃんと機能してるのかなー?と思ってしまう内容の記事。
赤文字部分だけ見たら、“安かろう悪かろう”でしかない(それも金額的に極端。下限額の“ドボン”ってないんだ??)。
けど評点としては一番高く出てしまうわけで。。
初めの段階から、ムリのある落札では?

事情も知らない素人ゆえの乱暴な言い方かもしれないけれど、
こういう専門的な案件は、ノウハウ持っている数社が随意契約で共同受注してしまえばいいんとちゃうん??
と思ってしまう。
予算執行の効率性や透明性は、納品物の品質を差し置いてまでも最優先されるべきものでしょうか?

それにしても、ここまで時間と費用を投入しておいて、
「はいやり直しー!」ですか…。費用は帰ってくるかもしれないけれど、
ヘタすれば国の浮沈にかかわる話なわけで。

コメント
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