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ロスチャイルド財閥-409 アメリカの歴史-37 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-6  ロスチャイルド家(最古の銀行王朝のひとつ)

2025-01-25 13:06:47 | 国際政治・財閥


名門ジョージタウン大学

ジョージ・ワシントンが大統領に就任した1789年に、カトリックの司教ジョン・キャロルが
あらゆる宗派に開かれたカレッジとして設立。 フランス革命の起こった同じ年の1789年。

 

 

『TRAGEDY and HOPE(絶望と希望)』(キャロル・キグリー著)の一部より引用

 

 

 

・ロスチャイルド財閥-400 アメリカの歴史-32 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-1
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d660c110d7d5ef7755ffc1c0c307c3b5

・ロスチャイルド財閥-401 アメリカの歴史-33 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-2 愚かな『急進的右翼』 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ddd122e978102fde1d442a0bbf2ded77

・ロスチャイルド財閥-402 アメリカの歴史-34 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-3 外交問題評議会の権力と人脈 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9a0d94142376917b688f675c5c58ac6f

・ロスチャイルド財閥-403 アメリカの歴史-35 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』- 4 誰が世界制覇を企てているのか 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d2594e672f6c8dacd3434d7b5630a9af

・ロスチャイルド財閥-407 アメリカの歴史-36 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-5 キャロル・キグリー博士が世界の秘密権力構造を題材にした本を書く

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5ff1ac85975166e8a4de04a25df9532b

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ロスチャイルド家(最古の銀行王朝のひとつ)

有名なロスチャイルド王朝」の創始者は、ドイツのフランクフルト出身マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(一七四三~一八一二)だった。

彼はラビになる予定だったが、多くの商売で成功を収めたあげく、五人の息子とともにフランクフルトに有名な銀行を設立した。

 

息子のうち四人はその後、ウィーン、ロンドン、パリ、ナポリ二向かい、一族銀行の支店を創設した。

この連合体はあっという間にヨーロッパでもっとも有力な銀行体制を整えた。

 



プライベートバンカーは、無から債権を作り出す手段として、イングランド銀行の設立を決める

債権は、英国が世界支配の道具として用いるはるか以前から、イタリア人やオランダ人に知られていた。 

にもかかわらず、一六九四年にウィリアム・パターソンと彼の友人たちの手になるイングランド銀行の設立は、世界史の中に燦然と輝く出来事である。

 

金(ゴールド)の唯一の欠点である重さを解消しようとする努力が何世代間も続けられ、金の価値に対応する紙幣を使うようになった。

今日ではそうした紙幣を『金証券』と呼ぶ。

 

この証券には持参人の要求に応じて金と交換できる価値があるが、紙幣を使う方が便利なので証券の所有者が交換を要求したためしはなかった。

支払いに充てられる証券の一部の量の金だけ手元にあればいいということがすぐに判明した。

 

したがって、残りの金を事業やそれ相応の目的に使うことができた。 しかも、証券の量は支払いように蓄えてある金の量よりも多く発行できた。

準備金に対して、それ以上の支払いを請求できる紙幣は現在、『銀行券』と呼ばれている。

 

供給できる準備高よりも紙幣銀行券に対する需要量が多いと言うことは、銀行家が無から現金をつくり出していることを意味する。

同じ事が別の方法でもできた。 預金銀行家は、預金から預金者が引き出して第三者によって現金化されないまま口座に預金されることに気づいた。 

 

そうすると、資金は実質的に動かず、支払いは口座間取引の記載だけですんでしまう。したがっ引き出された引き出されたり、現金化されたりする可能性のある預金額の一部よりも多額の資金(金、証券、約束手形)を手元に置いておく必要がなかった。

 

その残りは貸付金に転用できる。もしこの貸し付けが借り手のために作られた預金(口座)で行われれば、借り手は現金を引き出す代わりに小切手を切ることになる。

そのようにして、生み出された現金あるいは貸付金は、貸付金の実質価値のわずか一部でも口座に預金があれば、それなりに生まれることになる。

、預金貸し付け

こうして生み出された預金もまた無から資金をつくることができる。 銀行家は業務内容を隠したがるが、約束手形の発行あるいは、預金貸し付けはこの範疇に入る。 だからウィリアム・パターソンは、海賊艦隊で得た資金を活用するために,一六九四年にイングランド銀行の設立許可を申請したとき、こう語った。 

「銀行は無からつくりだされたあらゆる資金の利息を稼げる」。

                              (『悲劇と希望』48-49ページ)

 

 

イングランド銀行は政治権力の秘密センターになる

一八一九年当時、政府内部においてイングランド銀行勢の政治活動はかなり制限されていた。 しかし、一八四四年に銀行設立認可を改正してこの力を削ごうとした試みは失敗した。

一八五二年、当時大蔵大臣で後に首相になったグラッドストーンは、「あらゆる状況の要は、政府みずからが金融問題の実権を握るのではなくて、金融権力を超然とした存在に祭り上げて手を触れないことに他ならない」と宣言した。

 

イングランド銀行とその支配者の力は一流の識者たちからも認められた。 一九二四年一月、一九一五~一六年に大蔵大臣を務めたミッドランド・バンク理事長のレジナルド・マッケンナは株主を前にしてこう語った。

「銀行がお金をつくっいぇいることが一般市民は気に入らないのではと心配だ。    そして、国債を支配している人々が政府の政策に横槍を入れて、国民の命運を完全に掌握している」

 

同年、銀行家協会副会長のドラモンド・フレーザーは、「イングランド銀行の支配者は専制君主に違いない。 あんな貸し付け条件では政府しか借金できない」と語った。

                         (『悲劇と希望』325ページ

 

 

 

英国金融界に巣食う王朝権力について

こうした状況はしだいに変わりつつあるが、英国金融界の内部では「何を知っているか」よりも「誰を知っているか」ということがいまだに重要である。 仕事は家族、結婚、学校とのつながりから得られる。 

知識や技能より、素性がはるかに重視される。 こうした原則に則って、それに値する訓練、経験、知識がまるで備わっていない人々に重要な地位が与えられてしまう。

 

こうしたシステムの一部として英国金融界を牛耳っていたのは、堅調で裕福な企業に資金を提供する私企業の『マーチャントバンカー』一七社だった。

合計一〇〇人たらずの意欲的な共同経営者を抱えたこれらマーチャントバンカー企業として、ベアリング・ブラザーズ、N・M・ロスチャイルド、J・ヘンリー・シュローダー、モルガン・グレンフェル、金融資本主義の時代にこうしたマーチャントバンカーは、イングランド銀行と並んで有利な地位を占めていた。

 

しかも奇妙なことに、一九四六年に労働党政権が銀行を国有化したにもかかわらず、いまだにそのいくつかを私有している。 一九六一年にベアリング(クローマー卿)はそうした銀行の総裁に指名された。

銀行の『コート(役員会)』と呼ばれる重役陣には、らザード、反ブロス、モルガン・グレンフェル、ならびに彼らが支配する企業(イングリッシュ・エレクトリック)からの代表が名を連ねた。

                              (『悲劇と希望』325ページ)

 

 

 

(関連情報)


・ロスチャイルド財閥-400 アメリカの歴史-32 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-1
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・ロスチャイルド財閥-385 世界の覇者ロスチャイルド ゆっくり解説シリーズ
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フジTVのライバルTV局がここぞとばかり上から目線で叩いている。 ワロタ。

2025-01-25 10:40:44 | 自己紹介・人気記事

【ヨコスカ解説】危機管理の専門家に聞く フジテレビの姿勢、問題はどこに? 中居氏問題めぐる対応 社長会見「失敗した」 初動の対応だったか? コンプラの意識は?

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中井正広問題の本質は、日系メディア企業の買収とトランプ政権の独裁化・全体主義戦争、そしてIMFの歴史

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ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-5  キャロル・キグリー博士が世界の秘密権力構造を題材にした本を書く  RJ人気記事

2025-01-25 08:46:42 | 自己紹介・人気記事


名門ジョージタウン大学

ジョージ・ワシントンが大統領に就任した1789年に、カトリックの司教ジョン・キャロルが
あらゆる宗派に開かれたカレッジとして設立。 フランス革命の起こった同じ年の1789年。

 

 

『TRAGEDY and HOPE(絶望と希望)』(キャロル・キグリー著)の一部より引用

 

 

 

・ロスチャイルド財閥-400 アメリカの歴史-32 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-1
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・ロスチャイルド財閥-403 アメリカの歴史-35 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』- 4 誰が世界制覇を企てているのか 
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キャロル・キグリー博士が世界の非美羽権力構造を題材にした本を書く

キャロル・キグリー博士は、ジョージタウン大学の外交学科歴史学教授である。 それ以前にプリンストンやハーバードで教えていた博士は、フランス、イタリア、英語の歴史文書を研究している。

彼は著名なテキスト『文明の進化(Evolution of Civilizations)』の著者でもある。

 

一三〇〇ページ二及ぶ『悲劇と希望』の執筆を決心したとき、キグリー博士は世界で最高の極秘情報を暴露することになるということを自覚、していたはずだ。 『エリートの当事者の一人』である博士は、この権力構造のあらましも、その指導者た世界制覇世界制覇の野心も知っていた。

さらに、博士がそうした『ネットワーク』の目標や目的を好意的に見守っていることがよく分かる。

 

しかし、それにつけても、こうした世界的陰謀の存在を明らかにして極秘活動の多くを暴露しようとしたのは何故か? 

世界制覇をたくらむ巨大な権力ネットワークの存在を暴露すれば、その犠牲者とおぼしき何千万人もが必死に抵抗することは必定である。では、キグリー博士は何故このような本を書いたのか?

 

博士の回答は随所に見られるが、九九七~九八〇ページがその白眉といえる。 事実、博士はこう語る。 「少数の人間が潮の流れを戻そうとしても手遅れである」

 

博士は、親切心から、自分の首にかけられている縄に抗う(あらがう)なと、人々に警告しているのだ。

 

もし抗えば、きっと自分の首を絞めることになる。 逆に、みんながうすうす感じている底知れぬ圧力と折り合いをつけれれば、人間がつくり出す千年王国で、のうのうと暮らしていける筈だ。 

著書を通じて博士は、善意にあふれている舞台裏の黒幕が信用に足ると私たちに保証している。 彼らこそ世界の『希望』である。

 

彼らに抗う人々はみな『悲劇』である。 これが著書のタイトルのいわれである。

 

自分にこの著書を書くにふさわしい資格があることを納得してもらうために、キグリー博士はこう語る。

 

「私が、このネットワークの活動に通暁しているのは、二〇年に及ぶ調査の賜であり、一九六〇年初頭の二年間、彼らの極秘文書や記録を調査する許可をもらったからである。 

私はネットワーク自体も、その目的も嫌いではないし、ながらくネットワークの中核メンバーやその手先と関わってきた。 

私は昔も今も、彼らの方針に反対している。 しかし、意見の食い違いは、ネットワークが闇の存在でいたいと願う一方で、歴史上きわめて重要な役割を果たしているのだから、存在を公にすべきであると私が思い込んでいることくらいのものだ」。 (950ページ)

 

 

キグリー博士の『悲劇と希望』を読めば、彼のプライドを随所に発見できるであろう。 博士は自分が『内部の人間』であるばかりか、そのメンバーであるとメンバーであると自負している。

世界制覇を狙う権力はいまや覆される恐れがないほど堅牢な態勢を整えているので、彼らが本性を現しても安全だと博士は感じている。 博士が米困の中流階級をあからさまに軽蔑するのは、彼らがいわゆる『ブチブル』的所有権や憲法上の特権を今後も維持できる徒思い込んでいるからだ。

 

博士はまた、共陰謀こそが陰謀こそが集産主義的陰謀の中心であると考えている人々に対しても軽蔑をあらわにする。 だが、そうした人々の結論をあざけるや、博士はすぐさま豹変して彼らの結論は正しかった徒認める。 米国の反共産主義者は非難すべき相手を、ただ取り違えているだけだ。

キグリー博士は優れた編集者であるのもかかわらず、著書の冒頭では客観性にかけた記述をしている。 博士は『ネットワーク』内部での地位をしきりに自慢するし、この著書はネットワークの思惑どおりに現代史を描こうとしている。

しかし、キグ里博士の仲間たちが隠しておきたかったことも暴露しているのは事実である。彼らは陰謀工作を隠しておきたい。だがキグリー博士は、世の中を操る張本人を暴露しても良い時期だと考えている。

 

他にも確証があるので、世界的陰謀ネットワークが発展しているという博士の言葉には、基本的な歴史的事実が十分ある。

しかし、現代史の出来事に対する博士の解釈には、おうおうにして意見やひやかしが透けて見え、あきらかに偏った見方をしていると気づく。 最近の重大事件を取り上げても、ともすると重要な歴史的事実をわざと無視し、超党派の議会調査で明らかになった事実結果を引用していない。

 

『悲劇と希望』の本当の価値は、サブタイトルが示す『私たちの時代の歴史』というよりも、キグリー博士が。全人類の営みを掌握した強力な小グループが現実に存在することを、大胆にも誇らしげに自ら認めている点にある。

後述するが、そのネットワークが権力構造の構築に成功したのは、莫大な資金、同時にその資金で買える巨大な影響力をつぎ込んで、世界規模で何億人もの男女やその制度を操り、脅し、腐敗させたからだ。



 

おそらく私たちにはそうした展開を予想できたはずだ

ヨハネの黙示録に精通した人の中には、現代の歴史には事実上、世界にまたがる政治経済力の巨大な複合体が現れるという記述を読み取った人々がいるだろう。経済的にも経済的にも主救世主あるいは千年王国の平和という偉大な叙事詩が登場する前に、全人類を屈服させる、あるいは殺そうとする、無慈悲な世界的独裁権力の複合体に人間は支配されると予言している(ヨハネの黙示録一三・一五)。

その力を、「大物も小物も、貧乏人も金持ちも、自由人も奴隷も問わず」全人類が認めざるを得ない(同一三・一六)。 

ヨハネは人類の経済的支配にも言及し、人間がその独占ネットワークを認めない限り、「どんな人間も商売ができなくなるだろう」と語る(同一三・一七)。

 

キグリー博士は、こうしたグローバル権力構造が現実背戸際背戸際に立っていると確信している。 彼の指摘によると、ここ二世紀で世界中の人々が王権支配から政治的自由を勝ち取ったものの、欧米の巨大銀行一族が国際金融連合を形成し、政治支配を目指す新たな王朝を築き上げて、そうした潮流に棹さしている。

博士の指摘によると、こうした銀行王朝は、どんな政府にしても緊急時に借金できる財源を確保していなければならないということを熟知している。 さらに、その資金を自分の財源から拠出できれば、意のままに、王も民主的指導者も操れる事を知っている。

 

政治的決定を支配し、政治問題に決着をつける」もっとも有効な手段はこれしかないと知っていたのである。

そこで私は、こうした銀行家一族が密かに『巨大権力集団』を形成していく様子を語るキグリー博士の言葉を逐一引用していくことにする。

 

 

 

銀行家一族は巨大ネットワークを構築して大型金融取引や政府業務を支配する

早晩彼らは、自分たちの金融ネットワークを各地の中心銀行に持ち込んで商業銀行や貯蓄銀行として組織化し、保険会社並みにこうした銀行を一括して一つの国際金融システムをつくりあげる。

そして政府へあるいは産業へと、支配は無理としても影響力を行使できるように、資金の量と流れを操作する。 この当事者は、国際銀行家王国の確立を熱望した。 そして少なくとも政治支配者王国並の成功を収めたといえよう。

(『悲劇と希望』51ページ)

 

 

 

主要な銀行一族王国を列挙する

こうした王国で最大なのは、もちろんフランクルトのマイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(一七四三~一八一二)の末裔である。

彼の男系の子孫は少なくとも二世代間は、最初にできた女性の従姉妹あるいは姪と結婚する『ならわし』だった。

ロスチャイルドの五人の息子はフランクフルトのみならず、ウィーン、ロンドン、ナポリ、パリに支店を創設して協力し合った。

 

他の銀行一族の名前は誰でも知っているし、もっと身近な存在と言えよう。 例えばベアリング、ラザード、アーランガー、ウォーバーグ(またはワールブルク)、シュロダー、シーリングマン、シュパイヤーズ、ミラボー、マレット、フォールド、前述のロスチャイルド、モルガン。

                      (『悲劇と希望』51-52ページ)

 

 

これは『ユダヤ人の陰謀』などという問題ではない

ちなみにロスチャイルド家をはじめとするユダヤ人一族がこうした事態に共同歩調をとっているからといって、一部で指摘されているようなユダヤ人の独占などではなかったことに気をつけよう。 『ユダヤ人の陰謀』ではなかったのだ。

後述するが、諸国の金融家、ならびに信仰のいかんに関わらず結びついた人々が一体となって、キグリー博士が暴露しようとしている経済政治勢力の上部構造をつくりだした。

 

世界的な陰謀を研究するとき、あらゆる悪の根源は大がかりな『ユダヤ人の陰謀』であると決めつけるヒトラー主義を鵜呑みにしてはいけない。 ヒトラーが全ユダヤ会議の真正な政策宣言であるとしてドイツ国民を騙した、かの悪名高い偽文書『シオン長老の議定書』も鵜呑みにしてはいけない。

この文書は、数十年前に偽物と実証されており、世界的権力構造が世界的権力構造がユダヤ人の陰謀から生まれたごく単純な説明に納得してしまう人々にとって、実物教育の役割を果たしている。

 

これについては、次のように答える人々もいる。 『反名誉毀損同盟(ADL=Anti-Defamation League)』をはじめとするユダヤ人組織は常に集産主義運動の最前線に立って、国家に警戒を求める米国民の声を抑えつけている。

全体と関係ないのは、全米および世界教会協議会の口汚い左翼活動がプロテスタント全体と関係なく、リベラルで無宗教のカトリック左翼活動がカトリック全体と関係無いのと同じである。

 

世界的な陰謀を研究するにあたって、世界的な金融資ほんの大立者を綿密に編み込まれている相互扶助社会に引きずり込んだのは、特定の人種や宗教ではなく、「金と権力への渇望」であることを心に留めておくことが肝要である。 

キグリー博士はこうしたグループを『国際銀行家』と特定している。

 

 

 

 

国際銀行家は普通の銀行家と異なっている

彼らは次の点で、普通の銀行家とは違う。

 

(一)彼らは世界主義かつ国際主義の立場をとる。

(二)政府と癒着し、政府の負債問題にきわめて関心んが高い。

(三)彼らの関心の的は債権であり、実際の商品にはあまり関心を示さない。

(四)したがって彼らは熱烈なデフレ支持者である。

(五)彼らは徹底的に秘密主義を貫き、政界の裏に財政的影響力をもつ。

 

こうした銀行家が『国際銀行家』と呼ばれるに至った。 イギリスでは『マーチャントバンカー』、フランスでは『プライベートバンカー』、アメリカでは『投資銀行家』として厳密に区別されている。

世界各地で彼らは様々な銀行業務や川業務を行ったが、どの場所でも他の銀行、もっとはっきり言えば貯蓄銀行や商業銀行とは一線を画していた。
                           (『悲劇と希望』52ページ)

 

 

 

金融権力の中枢が秘密を守る方法

あまり目立たない特徴の一つは、共同経営制をとって、たいていは非法人私企業の形を崩さないことだ。 つい最近まで株式や業績を公表せず、宣伝もしなかった。

無限責任を負う危険な立場を続けてきたが、たいていは近代的相続税の導入を契機に法人組織に切り替えて節税に努め、一族の富を守らざるを得なくなった。

 

私企業にこだわり続けたのは、自らの活動がインフレと同じくらい悪であると知られるのを恐れる並外れた公権力を持つ人々の匿名性や秘密性を守ることができたからである。

その結果、一般の人々はそうした企業の利益や活動範囲を知る由もなく、経営陣の顔ぶれも漠然としか分からなかった。

 

このため、かなり政治に詳しい人々でも、ウォルター・バーンズ、クリントン・ドーキンズ、エドワード・グレンフェル、ウィラード・ストレート、トーマス・ラモント、ドワイト・モロー、ネルソン・パーキンス、ラッセル・レフィンゲル、エリフ・ルート、ジョン・W・デービス、ジョン・フォスター・ダレス、モルガンという名前のついたS・パーカー・ギルバートの名前を挙げてもピンとこない。

しかし、彼らをはじめとする大勢の人々は、ウォール街の二三番ビルにあるJ・P・モルガン社に集中する支配体系の一員である。 この会社は、他の国際銀行同業者と同じように、常に法人や政府の手を借りて運営されている。

                        (『悲劇と希望』52-53ページ)

 

 

独自の金融システムに対する政府の干渉を避ける作戦

金融資本主義やその担い手である国際銀行家の影響力は、実業界と政府の両者に及んだが、
この両者が二つのイデオロギー、『原則の独自性』を容認しなかったならば、うまくいかなかったはずだ。 

両者とも、力不足の政治家はその時々の圧力に屈しやすいので金融システムを委ねることができないという思いが強かった。

このため、金融の実体やその運用方法を政府や国民の目から隠したり、そらせたりする必要があった。

                           (『悲劇と希望』53ページ)

 

 

 

(関連情報)


・ロスチャイルド財閥-400 アメリカの歴史-32 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-1
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d660c110d7d5ef7755ffc1c0c307c3b5

・ロスチャイルド財閥-401 アメリカの歴史-33 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-2 愚かな『急進的右翼』 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ddd122e978102fde1d442a0bbf2ded77

・ロスチャイルド財閥-402 アメリカの歴史-34 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』-3 外交問題評議会の権力と人脈 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9a0d94142376917b688f675c5c58ac6f

・ロスチャイルド財閥-403 アメリカの歴史-35 ジョージタウン大学 キャロル・キグリー教授 『悲劇と希望』- 4 誰が世界制覇を企てているのか 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d2594e672f6c8dacd3434d7b5630a9af

 

 

 

・ハプスブルク家、今日も世界に大きな影響力
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・アメリカ国家解体は、すでに計画されている (FACT資料付)  RJ人気記事
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・希代のペテン師トランプ (今だけ・金だけ・自分だけ、そしてペテンだけ) RJ人気記事
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(おまけ)

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哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
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・ハプスブルク家、今日も世界に大きな影響力
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・DS陰謀論の本丸FRB(アメリカ中央銀行)を分かり易く説明
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・【解説】ポール・ウォーバーグ|アメリカ中央銀行・連邦準備銀行創設者
https://www.youtube.com/watch?v=RNRB0Frq-Vs&list=TLPQMTUxMjIwMjQHSVY66QVE7g&index=3


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・ヴェオリア・ジャパン 野田由美子会長メッセージ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/642a48f5e05a140d58c5756d14d4036e

 

・Bloomberg ブラックロックCEO、現代金融理論を支持せず-「くず」と一蹴https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f8723862229429fc9507648b3cfd56e2

・アホの一つ覚えのMMT信者https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/edfec0faeef39871e87a42779cd369b4

 

・『死の商人』デュポン財閥 今まで投稿してきた記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5aed80e18c285ccaa9f5fb87e06a08ad

・日本の『死の商人』 今まで投稿してきた記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/878b15c4eaa371f00e54ec6f1fd489aa

・シャープの歴史と物語
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1f62e622090b68cdccbc94c432d5b8c3

・ト-マス・グラバー ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/659dadfd8abcded85689534cb5c627a6

 

・【ロスチャイルド家】世界を裏で牛耳る一族の始まりと繁栄  RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1083125d04acb6e42464305b1b3ebdfa

・アメリカ影の政府と言われるCFR(ロスチャイルドとロックフェラーが出資)の歴史概略  RJ人気記事
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・【ゆっくり解説】世界を裏で牛耳る一族5選【陰謀】
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・ロスチャイルド財閥-385 世界の覇者ロスチャイルド ゆっくり解説シリーズ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/810bb6f5daf5cb7ee98a82bca6f627fe

・アメリカ歴史のダークサイド RJ人気記事
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米政府、不法移民を軍用機で国外送還 国内で538人拘束

2025-01-25 08:20:02 | トランプ政権


米軍用機に乗せられる不法移民とみられる人々(レビット大統領報道官のXより)

 

【ワシントン=飛田臨太郎】

米政府は24日までに米軍の軍用機を使った不法移民の国外送還を始めた。レビット大統領補佐官によると数百人を送った。米国内では不法移民を23日に538人を拘束するなど、取り締まりを強化している。

トランプ大統領が「史上最大の強制送還作戦」と銘打つ取り組みが本格的に始まった。米軍用機に民間人を乗せて移送するのは2021年のアフガニスタンからの撤退時などの例がある。不法移民の送還に利用するのは異例だ。

 

米メディアによると、メキシコ国境沿いの南部テキサス州の基地から中米のグアテマラに軍用機が飛行した。

米政府は犯罪歴のある不法移民を強制送還の最初の対象にすると表明している。犯罪歴のある人は40万人超に及ぶ。今後も米軍は作戦を継続する。

 

トランプ氏は訪問先の南部ノースカロライナ州で記者団に「彼らは殺人犯だ。最も悪質な連中で、真っ先に国外追放する」と語った。

レビット氏はX(旧ツイッター)に「米国に不法入国すれば、厳しい結果が待ち受けているという明確なメッセージをトランプ氏は世界に向けて送っている」と投稿した。

 

トランプ政権は厳しい取り組みを内外に強調し、不法に米国に入ろうとする人の意欲をそぐ抑止の効果を狙っている。

トランプ政権は20日の発足後、不法移民の拘束を強めた。移民・関税執行局(ICE)は21日におよそ300人の不法移民を取り押さえた。その後も規模を徐々に拡大している。

 

レビット氏はX(旧ツイッター)で23日、「本日、テロリストの可能性のある人間も含めて、538人を逮捕した」と明らかにした。

州や自治体の権限が強い米国では、地域によっては連邦警察に従わないところもある。米メディアによると、司法省は21日付で不法移民の国外追放の取り組みに従わない場合は、刑事訴追も視野に捜査するよう連邦警察に指示した。

 

不法移民に寛容な「サンクチュアリシティー(聖域都市)」と呼ばれる自治体が念頭にある。「連邦法が州法に優越する」という憲法の規定を根拠に、トランプ政権の方針に従うよう自治体に迫っている。

不法移民は主にメキシコとの国境から米国内に流入し、米国の当局から有効な滞在許可を得ていない人をさす。海に囲まれている日本と違い、米国は国境の取り締まりが難しく、不法に越境する人が後を絶たない。

 

第1次トランプ政権は「国境の壁」の建設などで不法移民に厳しい姿勢を示した。その後、21年に発足したバイデン前政権は当初、寛容な移民政策を掲げた。不法移民の流入が増えて、社会問題となり、厳しく取り締まる方針に転じた。

 

 

 
 
 
 
 
トランプ政権

2025年1月20日(現地時間)にドナルド・トランプ氏が再びアメリカ大統領に就任。政権の行方など最新ニュースや解説を掲載します。  

 

続きを読む

 

 

日経記事2025.1.25より引用

 

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この問題になると、日本で誤記している人がいるが、移民自体が悪いことではない。 特に高度な専門を持つ移民(例、シリア出身のアップル創始者スティーブ・ジョブズなど)、そして3Kの建設関係・農業関係の移民が米国経済、また日・米・欧の先進諸国も然り。

ただ危険なのは、この移民制度を利用して国家反乱・衰退を起こそうとする、アメリカの場合は中国・ロシア・北朝鮮・イスラム諸国、日欧も同じく中国・ロシア・北朝鮮、一部のイスラム諸国については、取り締まりを厳重にする必要がある。

 

 

科学技術・スポーツ・音楽・芸術について高度な専門性を持つ人材は、welcomeでなければならない。 古代ローマ、大英帝国、欧州諸国、アメリカもこのような移民によって支えられてきた。

 

特に少子化で、日本は移民は必要。 アホの一つ覚えのように移民半は間違っている。 移民の人によるのだ。

 

特に、日本好きなら、受け入れるべきである。

 

 

 


消えるフロリダ産オレンジ ジュース高騰、日本にも余波

2025-01-25 08:05:46 | 世界経済と金融


米食品スーパーの棚に並ぶオレンジジュース=ロイター

 

【ニューヨーク=西邨紘子】

米南部フロリダ州の特産品、ジュース用オレンジの生産が危機にある。かつて米国産は世界生産の2割を占めたが、気候変動や農地縮小の影響で近年は生産量が急減している。

今シーズンの収穫量は1930年以来最も少なく、2004年のピークの1割以下にとどまる見通しだ。米国は一転してオレンジの輸入拡大に動いており、日本にも品薄と価格高騰の余波が及んでいる。

 

 

転作・宅地化、生産量戻らず

米農務省(USDA)が2024年12月に発表した25年度(24〜25年)のフロリダ州のオレンジ収穫量予想は1200万箱だった。前年度の生産量を33%下回り、1930年以来で最低の水準となる見通しだ。

米国南部で被害が深刻な細菌性の植物病「カンキツグリーニング病」(HLB)の影響が大きい。収穫を目の前に同州を直撃したハリケーン「ミルトン」の被害も追い打ちをかけた。

 

米国でフロリダ州は西部カリフォルニア州に次ぐオレンジの一大産地だ。生鮮くだもの用が多いカリフォルニア州に対し、フロリダ産はジュース加工用が大半を占める。

オレンジは車のナンバープレートにもあしらわれ、州のシンボルとなってきた。だが生産量は2000年台半ばをピークに縮小に転じた。20年以降、大型ハリケーンの被害が重なり、生産量の縮小ペースが加速した。

 

 

USDA農業統計局フロリダ州担当のマーク・ハドソン氏は「約10年前に5400万本あった収穫樹齢のオレンジ(の木)が3000万本まで減った」と指摘する。

直近ではHLBの病害で打撃を受けたオレンジ農家が農地を売ったり、病害に強いレモンなど他のかんきつ類に転作したりする例が増えているという。

 

米当局や大学研究機関は遺伝子組み換え技術などを使い、HLBの病害に強い品種の開発を進める。だが果汁の味が変わるなど課題も多く、新品種の実用化はまだ先の話だ。

ハドソン氏は「一度宅地になった農地は戻らない。今後、生産量が回復に向かうかは不透明だ」と指摘する。

 

 

米国の輸入拡大、国際価格押し上げ

USDAのデータによると、ジュース用オレンジ生産は24年度(7月時点)に最大産出国のブラジルが約7割を占めた。米国は20年度には世界2位の20%程度の生産量を誇っていたが、24年度には6%まで縮小した。

生産が縮小する一方で、米国はオレンジジュース消費で世界最大を維持している。USDAによると、24年度の米国内消費は48万トン(糖度65度で算出)で日本の8.5倍に当たり、世界消費全体の3割を占めた。

 

従来は国内需要の多くをフロリダ産品でまかなってきたが、国産不足を受けて近年は輸入を増やしている。20年度に4割だった米国のオレンジジュースに占める輸入品の割合は24年度には8割に達した。

最近ではブラジルもHLBの病害で不作が続く中、米国の輸入需要の拡大はオレンジジュースの国際価格を押し上げてきた。ニューヨーク市場で22年に1ポンドあたり100セント台だったオレンジジュース先物は24年12月に500セントを超え、最高値を記録した。

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ブラジルの柑橘果汁輸出業界団体シトラスBRは25年1月、24~25年度前半(2024年7〜12月)のオレンジジュース輸出が数量ベースで前年同期を約2割下回ったと発表した。

病害による生産減などが響いた。

 

米商品・先物市場調査、J.ゲインズ・コンサルティングのジュディス・ゲインズ社長は「供給回復の見通しが厳しい中、今後も市場価格は高止まりが予想される」と指摘する。

米国では店頭の販売サイズも約2リットル入りの大容量サイズが一般的だ。だが、直近では仕入れ値の上昇を受けてメーカーが「販売サイズの縮小やオレンジをベースとしたミックスジュース商品の拡充などで対応を進め始めている」(ゲインズ社長)という。

 

 

日本にも影響、販売サイズ縮小も

オレンジ果汁の9割以上を輸入に頼る日本では24年、オレンジジュース商品の販売休止が相次いだ。

国際市場価格の上昇に円安が重なり、輸入コストが高騰しているためだ。オレンジ果汁の供給不足が深刻になっている。

 

企業活動にも影響は広がる。アサヒ飲料は24年12月1日出荷分より「バヤリース」ブランドの一部のオレンジジュース製品の販売を休止した。

日本マクドナルドも同年11月末から全国の店舗でオレンジジュース「ミニッツメイドオレンジ」のMサイズとLサイズの販売を止めた。

 

フロリダ産オレンジの生産が回復するか、先行きの不透明感が強まっている。日本のオレンジジュース不足も長期化するおそれがある。

 

 

日経記事2025.1.25より引用