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ロスチャイルド財閥ー327 アメリカ影の支配者とトランプ政権-1 アメリカの歴史-5  白人進出以前のアメリカ

2024-11-23 18:50:07 | 自己紹介

・ロスチャイルド財閥ー326 アメリカ影の支配者とトランプ政権-1 アメリカの歴史-4 欧州列の草刈り場となるアメリカ
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白人進出以前のインディアンたち

白人進出以前の北米大陸を想像してみましょう。 東の方のうっそうとした大森林、西方の広大な大草原、野牛の群れ、砂漠、そしてロッキー山脈。 広大な大自然の中に先住民インディアンの世界が広がっていました。

アメリカの地図の上には、銃で征服されたインディアン部族の名前が残っています。 マサチューセッツ、コネティカット、デラウェア、イリノイ、ウィスコンシン、ミネソタ、ダコタ、ミズーリ、オクラホマと言った州名はインディアンの部族名に起源しています。

 

現在の合衆国の領土にはかつて、九百八十万から千二百五十万という推定値の先住民が住んでいました。 今日のように人口が激減した最大の理由は、白人がアメリカ大陸に持ち込んだ旧大陸の病気でした。

免疫がなかった先住民は、バタバタと倒れていったのです。

 

先住民の世界

『インディアン』という一つの民族はありませんでした。 かつて北アメリカ大陸では、多様な自然環境の下で、多様な生活様式が栄えてきました。 言語も二百五十から三百あったといいます。

紀元前三〇〇〇年頃、メキシコ北部高原で始まったトウモロコシ農業が伝播し、北米にも定住農耕村落文化が広がりました。しかし、農耕文化が北米を覆ったのではなく、狩猟・採取段階に留まる部族も多くいました。

住居も、日干しレンガ造りの四~五階の高層集合住宅もあれば、全長六十メートルにおよぶロングハウスもあれば、ティピーと呼ばれるテントもありました。 また、少数家族から成るバンド社会もあれば、複数の部族が同盟関係を結んだ広域の政治社会もありました。

欧米の学者の話によれば、北部ヨ―ヨーロッパや日本の東北地方にもこのロングハウスがあり、ケルト民族がヨーロッパ、アメリカ、日本、太平洋を船で自由に行き来しちたとの事ですが、最近では日本の縄文人こそが船で自由に行き来していた説が有力になっています。

彼らの間には共通した側面がありました。 それは、文化が旧石器時代の無文字文化であり、階級関係が低い次元に留まっていたという点です。 又労役動物も金属の道具もありませんでした。

 

北米インディアンは、メキシコ古代文明の裾野に位置しており、技術文明と言う点では、彼らの文化は、白人が数千年前に通過した分化でした。 日本と同じく、アニミスティックな信仰が彼らの日常を支配し、彼らは自然現象から動植物にいたるまで霊が宿っていると考えました。

そして、これらの霊は、様々な感情を持って人間生活に介入してくると信じられたので、生活のあらゆる面に、祈りや呪いや祭式がともなっていました。 彼らにとって人間は、自然の一部にしか過ぎませんでした。 自然は人間が一時的に使用するもので、土地の個人的私有という観念はありませんでした。

したがって、土地は部族全体で使用するものでした。

 

 

平和的だったインディアンと白人の最初の遭遇

北米インディアンは、はじめ白人にどのように接したのでしょうか。 『古代社会』という著書で有名な十九世紀アメリカの人類学者であるルイス・ッヘンリー・モーガンが、『アメリカ先住民の住まい』の中で説明していますが、イロコイ族の間では、村人であれ部族民であれ、よそ者であれ、誰かが家に入って来ると、食べ物を差し出すのがその家の女性の役目(おもてなし)だったといいます。これを怠るとことは公然たる侮辱に等しく、訪れた客は空腹であれば食べ、空腹でなくとも礼儀として一口食べ、礼を言うことになっていたといいます。 この艦隊のしきたりは白人にも適用されました。

ジェファーソン大統領によって西部探検に派遣されたルイスとクラークも、「テントにはじめて入った白人には食べ物と飲み物を出すのがミズーリ川沿いの全部族連合の習慣である」と報告し得います。

 

このように、一般にインディアンと白人の最初の出会いは平和的でした。 ところがモーガンは、インディアンは白人が、インディアンが必要とする量の五倍も多く浪費することを早く気付くべきだったと書いています。

北米における両人種の関係の歴史は、インディアンの歓待が、物欲の塊である白人によって裏切られていく歴史なのです。

 

 

ポカホンタスと感謝祭

ヴァージニア植民の指導者の一人だった、キャプテン・ジョン・スミスが探検に出かけ、ポハタン族に捕まって死刑にされようとした時、首長の娘のポカホンタスが飛び出してきて、自分の体を彼の上に投げ出し手懇願し、彼の命を救いました。

その後、ポカホンタスはジェームズタウンの守護者として、飢えた開拓者に食べ物をもたらし、『神に次ぐ者』とまで言われて感謝されました。 後に、彼女はタバコ栽培に初めて成功したジョン・ロルフと結婚し、白人とポウハタン族の間には『結婚の平和』として知られる関係が生じました。

後に、植民事業成功の宣伝のためロンドンに送られた彼女は。貴族たちにインディアンの王女として歓待され、帰国を前に病死しました。

ポカホンタスの物語は、今では全てのアメリカ人が知る神話のようなものになっています。

 

しかし、その父ポウハタンは白人に対して言いました。 「何故あなた方は、愛によれば平穏に得られるものを、力づくで奪い取ろうとするのだろうか。 何故、あなた方は食べ物の提供者である我々を破滅させようとするのか。 あなた方が友好的な態度来訪するのであれば、我々はあなた方の望むものを喜んで与えるだろう。 あなた方は,銃と剣を捨てなければならない。 さもなくば、あなた方は皆、同じ武器によって殺されることになるだろう」。

 

その後継者オペチャカノーは、父祖の地を守るために部族民を率いて敢然と戦いを挑み、白人定住者を襲った。 そして、長く続いた戦いの後、部族はで滅ぼされました。

 

 

プリマス植民地でピグリムたちが生き延びたのも、インディアンが食糧を与え、トウモロコシの栽培の仕方を教えたからだった。 アメリカで全国的祝日となっている『感謝祭』(サンクス・ギビング・デイ)は、一六二一年、ピグリムたちが移住後初めての収穫を神に感謝したことに起源します。

三日間続いた祝賀にはインディアンも招かれ、七面鳥や鹿肉のご馳走がだされました。 

 

しかしやがて、ニューイングランドでも両者は戦争状態になります。 土地を奪われたインディアンたちは部族連合を結成し、さらには英仏間の対立を利用しました。 これがフレンチ・インディアン戦争(英 vs 仏・インディアン)です。 イギリスにとってこの戦争は、フランスとの領土争奪のみならず、ミシシッピ川以東のインディアンとの大決戦でした。

 

アメリカ独立戦争もまた、インディアンとの戦争の面をはらんでいました。 悪いのが白人側であることは明確で、ベンジャミン・フランクリンは述べています。

「インディアンと白人の間で行われた戦争は、白人のインディアンに対する何らかの不正な行為によって引き起こされたものだった」。

 

 

 

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に続く

 

 

 


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