東京海上ホールディングスの次期社長に決まり記者会見する小池昌洋常務執行役員
(14日、東京都千代田区)
東京海上ホールディングス(HD)は14日、小池昌洋常務執行役員(53)が6月に社長に昇格すると発表した。
小宮暁社長(64)は代表権のない会長に就く。53歳での社長就任は大手の金融機関で最年少となる。海外ビジネスに精通した小池氏のもとで海外や新規事業の拡大につなげる。
東京海上HDが6月に開く定時株主総会の後に新体制へ移る。
小池氏は商品開発や法人営業などの分野を経験してきた。現在は米ニューヨークに駐在し、主に中南米の地域を統括している。経営企画部長として現中期経営計画の策定にも道筋をつけた。
小宮氏は19年6月に社長に就任した。
海外事業の買収を進める一方、24年11月には都市設計のコンサルティングを手がけるID&Eホールディングスの買収を発表。
保険商品だけでなく、防災・減災やヘルスケアなど社会課題の解決につながるビジネスなど新規事業を進めるための基盤を築いた。
小池 昌洋氏(こいけ・まさひろ)94年(平6年)慶大法卒、東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)入社。22年東京海上ホールディングス執行役員、23年常務執行役員。千葉県出身。